今日の万葉噺は『マゾヒズムに花札を!』連動で、八月芒の種札の雁の歌を(のーのーのーの躍動感!)を見繕ってみましょう

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噺は先ず、全く関係ないとこから。
なんでも、開催中の万博で地下鉄が止まって、帰宅困難者が出たってニュースがありました。
うん、地下鉄が止まったとこで…
と地図調べてみて吃驚!
なんと、人工島に渡る唯一の橋の片方が自動車専用になってて、徒歩じゃ最寄の鉄道駅までいけない立地になってるとかで。
ホントねえ。入ったら出られない娯楽施設なんて、なんかみたいですわ。
云われるまでもなく、災害になったらやばいですわ。
万博のシンボル・お祭り男の三波春夫先生が存命なら、さぞやがっかりされたことでしょうね。

♪ かりもー わーたるーか あのやーまーこーぇーて~

長編歌謡浪曲・唄祭り矢之助笠出だし部分です。
そうだよ、8月も既に半ばが過ぎたんだ。
渡り雁が越冬の為に我国に飛来する時期になってましたわ。
そうでした、そうでした、『マゾヒズムに花札を!』連動の万葉噺、雁の歌をやっても不思議ではなくなりましたね。
先ずは先週のモチーフとの組合↓
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↑から入りましょう。
巻九1701は柿本人麻呂歌集に出づ、弓削皇子に獻る歌三首の一等最初です。

さ夜中と 夜は更けぬらし 雁が音の 聞こゆる空ゆ 月渡る見ゆ


ですよね。
この渡る月ってのが満月であるなら、将に画像の通り、芒の光札と種札を合体させたような光景、いってみれば三十坊主なんですがー。
残念ながら云ったよう、万葉時代は名月を愛でる風習がまだなく、月齢までは定かではない、ってことでした。

巻十に秋の雑歌の部に、雁を詠むと銘打たれた一段があります。
その内の一首から。
2130は作者不詳です。

我が屋戸に 鳴きし雁がね 雲の上に 今夜鳴くなり 國へかも行く


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光景的には芒種札でいいんですが、ひとつしっくり来ないのが、國へかも行く なんです。
それならば、戻り雁だわ、秋の雑歌じゃ変ですよねえ?
同じ段からもう一首行きましょう。2134も作者不詳です

葦邊なる 荻の葉さやぎ 秋風の 吹き來るなへに 雁鳴き渡る


私ね、最初萩と見間違えた、ホント、萩と荻っちゃ、目腐りならずとも見間違います。
でもまあ、荻の方が芒には近いですよねえ、同じように水辺や野に生えます。
それに萩なら、花札的には1月前に戻ってしまいますわ。
折角ですから、萩と雁の組合をみましょうか、
少し後ろの2144もまた作者不詳です。

雁は來ぬ 萩は散りぬと さを鹿の 鳴くなる声も うらぶれにけり


萩は散った、萩が来たはいいんですけどね。
なんと鹿が出てきちまいましたわ。
さもありなん、この段の名称は、鹿鳴を詠む…

花札の季節感って、ホント、ビミョー、あはっ!

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