さあ今日こそ、『マゾヒズムに花札』連動・万葉噺。萩の歌を俎上にあげねば
万葉集 万葉の人々 万葉のこころ 犬養孝 萩 雑草 マゾヒズムに花札を! 齋藤杏花facebook Facebook 吾妹子に 戀ひつつあらずは 秋萩の 咲きて散りぬる 花にあらましを 弓削皇子 高圓の 野邊の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人無しに 高圓の 野邊の秋萩 な散りそね 君が形見に 見つつ偲はむ 笠金村 高円山 余明軍 かくのみに ありけるものを 萩の花 咲きてありやと 問ひし君はも 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花
赤いツブヅブがわかりますか?
これが我が家が代々長い事、迷うことなく萩と称して、微塵も疑う事のなかった雑草です。
いえね、折角Grokくんが一般開放されたもので、こうして写真撮って添付し(正式にはなんという植物なのか)照会を掛けてるとこなんですが、なんせこのとおり、夏場は実が痩せてて判読困難!
秋口になって、もっと良質なのが撮影できるまでお預けになるかもしれませんね。
幸いにして相手は機械です。
何度同じ事訊いても、人間のやってる店員様等の神様と違って、嫌な顔される事がないので、それが頼もしいとこです。
さあて、日曜万葉噺の日。
今日こそ覚悟決めて、花札連動の萩の歌をやることにしましょう。
えー、萩の歌は季節の明示されてる巻八巻十に集中してるといいました。
なら、それ外して、季節明示のない他の巻から拾ってみましょう。
先ずは巻二120から入りましょう。
吾妹子に 戀ひつつあらずは 秋萩の 咲きて散りぬる 花にあらましを
作者・弓削皇子 は、献歌こそは取り上げた事があったものの、当人に触れるのは初めてですね。
天武天皇の第六皇子です。
同じく天武帝の皇女・紀皇女と恋仲にありました。
彼女を思って詠った四首の二番目に出てきます。
これまた随分と万葉調!
思って添い遂げられないなら、花の様に咲いて散っちまえばよかったなどとは、すっかり恋愛下手になった現代人には理解が難しいとこでしょう。
同じく巻二の231と233には、よく似た歌が並びます。
高圓の 野邊の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人無しに
高圓の 野邊の秋萩 な散りそね 君が形見に 見つつ偲はむ
高圓の 野邊の秋萩 な散りそね 君が形見に 見つつ偲はむ
似てて然るべき、233は231の『或る本の歌に曰はく』、云ってみれば別バージョンなんです。
もっと詳しく噺しましょう。
230番歌は、志貴皇子がなくなった時に笠金村が詠んだ挽歌で、その長歌には反歌が二首付いてます。
第一反歌が231ということで、別バージョンが1つ置いて出てくる訳です。
高円山は奈良市の東で、春日山の南方に連なってる山です。
もう一首みましょうか。
巻三の455は大伴旅人が亡くなった折の余明軍の5連作の一つです。
かくのみに ありけるものを 萩の花 咲きてありやと 問ひし君はも
余明軍…
百済の王族である帰化人です。
資人…
付き人みたいなものをイメージすればいいのでしょうか?
にも拘らず、左注には旅人に与える歌、と与えるという文字が使われてます。
これは、家持の、父の資人に対する尊敬の念とみていいでしょう。
百済の王族って、何かありましたよね?、あはっ!