大和国の全体面積の半分以上は吉野郡ですからねえ。隣接する盆地が高市郡になります

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…ショックがでかい…
例によって前日の昼下がり、翌日の記事を書き始めたとこ、とんでもないニュースが飛び込んできました。
琴櫻休場!
俄には信じられなかったものの、続けて入った情報に拠れば、大相撲9月場所十三日目の豊昇龍で古傷とは反対の方の右ひざの靱帯を痛めたとか。
思い出すなあ、一昨年の春。
あれ。当時の琴ノ若に勝った若隆景が右ひざに大怪我
歴史は巡る、因果応報ってとこです。
今後が非常に気掛かりです。

さて、冒頭画像。
これが我が庭の秋の黄一色ですわ。
調べたら、庭のほうにもキズイセンがひっそり花開いてた、狂い咲きのヤマブキと組み合わせてみました。

さあて、巷間、自由民主党の総裁選で騒がしくなってます。
この齋藤杏花(さいとうあんな)は再三ご案内のように、まったくのノンポリでございますので、コンチすっかり白け気味なんですが。
そんな中、早苗ちゃんこと高市候補の演説には、ちょっとしたネタを拾う事が出来ました。
ん?奈良の鹿?怪しげですね、ま、ま、この件は後回しにするとして、高市氏が奈良の女ってのは、信用できるとこです。
タイトルに記したとおり、高市郡はあの明日香のあるとこですよねえ。
人名イコール地名ですので、そういうことなんでしょう。
おっと、奈良の鹿でしたね。
氏が突如、朗詠を始めたのが万葉集、大伴家持の歌なのです。
巻二十4319がこれです。

高圓の 秋野のうへの 朝霧に 妻呼ぶ雄鹿 出で立つらむか


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独り秋の野を思いて~の六連作の一首です。
これまた、分りやすいね、高円とは現在の奈良市の東南方、これさえ補足しとけば十分でしょう。
あの早苗ちゃんが持ち出すに相応しい歌ってことです。

いえね、私は牡鹿と雌鹿と話を聞いて、こっちなのかなあ、って思ったんですよ。

さ男鹿の 朝立つ野辺の 秋萩に 玉と見るまで 置ける白露


巻三1598も、同じく家持の、秋の歌三首の一つで、これまた解説不要なくらいに平易な歌です。
解説がいるとすれば、奈良の鹿の方でしょう。

外国人が我国古来の遺産を辱めるって話の流れだそうてだすが、眉唾。
そもそも奈良には鹿などいなかったってことですよ。
なんかでみたなあ、東国の鹿島から輸入したのが、風土が合って蔓延ったって。
云ってみれば、現代のおらほうのハーフサイズの小泉今日子みたいなもんですね。
あと千三百年も経って、日本が今のままで残ってたとしたら、キョンは我国の印って力説する政治業者が現われるかもしれません。

それにしてもGrokくんですよ。
件の演説について質問して返ってきた答えがこれですわ。
…相変わらず、万葉集の知識は滅茶苦茶、ありもしない歌をこうも自信満々で講釈されると、こっちが自信がなくなってしまいますわ。

もうひとつの万葉集、あはっ!

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