8月の最終日曜の今日は、花札と連動し、薄、芒、ススキの歌で押します
万葉集 万葉のこころ 万葉の人々 犬養孝 処暑 マゾヒズムに花札を! 齋藤杏花facebook Facebook 芒 - 8月 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 めづらしき 君が家なる はな薄 穂に出づる秋の 過ぐらく惜しも 石川広成 高円広世 ハナススキ ハタススキ ハダススキ 元正天皇 はだすすき 尾花逆葺き 黑木もち 造れる室は 萬代までに 尾花 人皆は 萩を秋と言ふ 縱し我れは 尾花が末を 秋とは言はむ
さても二十四節気も処暑に入り、秋の噺をするに然したる不自然もない時節となりました。
本日、8月の最終日曜、『マゾヒズムに花札を!』連動で、芒の歌、第二回でおすとしましょう。
いきなり入りますよ。
巻八1601、石川広成の歌からです。
めづらしき 君が家なる はな薄 穂に出づる秋の 過ぐらく惜しも
石川広成は一説に文武天皇の皇子とされながらも、皇籍を剥奪され臣下に下った貴族です。
後に高円姓を得る事となり、一般的には高円広世として知られます。
で歌。
尾花でなく薄=芒として出てきましたね。
うん、花札の8月にピッタリ、
と思って用いてみたのですが、この歌の手前、連作の最初の方の1600は鹿鳴だの露だのとセットの歌ですから、残念ながら少なくても初秋の歌ではなさそうです。
因みに、ハナススキって表現は万葉集全巻を通じ、ここだけです。
将に めづらしき ですわ。
元は、ハタススキでしょう。
はたはたとはためく、で。
それがハダススキに転じ、多く 穂に出づ と使われます。
ダとナの音通で、ハナススキとなり、平安時代になると古今集以降すべて花薄として使われます。
それでは、言いかけたハダススキの歌をみてみましょう。
同じく巻八の1637は、退位後の元正天皇の歌です。
はだすすき 尾花逆葺き 黑木もち 造れる室は 萬代までに
尾花と重ねて使われてますね。
尾花…
穂の形が獣の尾に似てるので、そう呼ばれてるのでしょう。
その尾花を逆さに葺いてー、どうやら建築物の歌のようだ、野のススキではありません。
ああ、よく見たら冬の雑歌だわ。余計季節がずれてしましました。
口直し。
巻十の作者不詳の歌をみてみましょう。
人皆は 萩を秋と言ふ 縱し我れは 尾花が末を 秋とは言はむ
縱し、誰がなんといおうと、です。
理屈っぽく、文学作品としてどうか?って点はさておくとして、季節感は素直に出てますよねえ。
これが万葉集かもしれない、やっとのことで花札の芒のテーマになりそうな歌が出てきました。
それでは来月もこの調子で、またのご高覧を!
------------------------------【2025.8.25】----------------------------------
何を寝ぼけてるんだか。
今月はもう一回、月末が日曜でないの!
さあ、どう繫いだものか、困ったことが多くて困ったもんだで御座います。