嫦娥、応に悔ゆるべし (マゾヒズムに花札を!より) ~ 『新暦の、しかも9月の15日ではしかたないでしょうけど』 ~ あの日から今日で80年、81回目の広島原爆忌ですが
嫦娥、応に悔ゆるべし 新暦の、しかも9月の15日ではしかたないでしょうけど 広島原爆忌 マゾヒズムに花札を! 齋藤杏花 (さいとうあんな) の BLOG 原爆 芒 - 8月 目指せ!! 平成の女蜀山人! 十五夜望月 王建 中庭地白樹棲鴉 冷露無声湿桂花 今夜月明人尽望 不知秋思在誰家 北京の拳固 李商隱 嫦娥 雲母屏風燭影深 長河漸落暁星沈 嫦娥応悔偸霊薬 碧海青天夜夜心 南京虐殺 平和の祈りなどとは的外れもいいとこ 大規模逆殺された側が何で懺悔させられないといけないのか
あの日から、今日で80年、81回目の広島原爆忌となりました。
この通り、本・齋藤杏花 (さいとうあんな) の BLOGも長くなりましたんで、毎年の事、いう事もネタ切れとなってしまいました。
ですので、シンプルに、
平和の祈りなどとは的外れもいいとこ、この日を期に加害者の米帝に対する警戒感を新たにする事こそ肝要、
と繰り返すに留めましょう。
えっと、順からいうなら、今日当たりは『マゾヒズムに花札を!』からパクリ返しの復刻をする番になるのですが、これまたそれらしきものはなし。
無理からぬことでしょうなあ。
20年前の私である「あはっ!」のミユは、原爆には殆ど触れませんでしたから。
そう政治色の強い、その癖正鵠を射てるとも思えないようなものに、首突っ込む気はありません。
てな訳で、8月6日付の投稿を芸なくやるとしましょう。
嫦娥、応に悔ゆるべし2006年08月06日 19時46分48秒 | 芒 - 8月
さてさて投稿日付に拘りなく、8月・芒のトピックスに連投です。
ご存知、芒の山にまんまる満月の20点札。
考えてみれば、花札48枚で夜の光景はこれだけですよねえ。
ちょっぴり意外です。
お月様の中では、ウサギが餅をついてるんでしたね。
これがお隣の中国では、ヒキガエルがいるってことになってるんですよ。
このヒキガエルは、元は月の女神なのです。
まあ、前稿でも話題にした西遊記の話にも因縁浅からぬエピソードなのですが、ここには突っ込まず、素直に王建の詩でも見てみましょう。
十五夜月を望む
中庭 地白うして 樹に鴉棲み
冷露 声無く 桂花を湿す
今夜 月明 人尽く望むも
知らず 秋思の 誰が家に在るを
お隣の国の十五夜お月さん。
やはり、その美しさはわが国と同じようですね。
そうそう。同じく中国の笑い話でこんなのがあるんですよ。
北京から郷里に帰ってきたある息子、ことあるごとに北京のことをほめるんですよ。
ある晩、父親と一緒に歩いてたところ、誰かが「今日は良い月だなあ」って言ったのが聞こえてきました。
すかさず息子「北京の月は…」、とうとう父親が怒ったんです。
「月は世界にひとつだ。なんで北京の月だけがよいものか」
と、拳固。
息子は泣きべそをかきながら、
「そんな拳固なんか珍しくないや。とうちゃんは知らないだろうけど北京の拳固は、もっともっとずっと素晴らしいんだぞ~」
「負けず嫌い」ってこと
と、この言い回し、
↓
新暦の、しかも9月の15日ではしかたないでしょうけど
を丸写ししました。
………
………
わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!
いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!
(;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!
はい、『目指せ!! 平成の女蜀山人!』の元記事ですね。
これ既出ながら再度あげてみますわ。
結構読みでありますよ、大陸隣国に関する知識満載です。
新暦の、しかも9月の15日ではしかたないでしょうけど
2005年09月15日
十五夜望月
中庭地白樹棲鴉
冷露無声湿桂花
今夜月明人尽望
不知秋思在誰家
〈形式〉七言絶句
〈韻〉(平)麻
〈作者名〉王建(オウケン)
十五夜月を望む
中庭 地白うして 樹に鴉棲み
冷露 声無く 桂花を湿す
今夜 月明 人尽く望むも
知らず 秋思の 誰が家に在るを
お隣の国の十五夜お月さん。
やはり、その美しさはわが国と同じようですね。
そうそう。同じく中国の笑い話でこんなのがあるんですよ。
北京から郷里に帰ってきたある息子、ことあるごとに北京のことをほめるんですよ。
ある晩、父親と一緒に歩いてたところ、誰かが「今日は良い月だなあ」って言ったのが聞こえてきました。
すかさず息子「北京の月は…」、とうとう父親が怒ったんです。
「月は世界にひとつだ。なんで北京の月だけがよいものか」
と、拳固。
息子は泣きべそをかきながら、
「そんな拳固なんか珍しくないや。とうちゃんは知らないだろうけど北京の拳固は、もっともっとずっと素晴らしいんだぞ~」
「負けず嫌い」ってことね、あはっ!
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閉鎖後の翌年9/2
ほぼ1年ぶりのご無沙汰、って、閉鎖後もちびちびと気がついたことを加筆している私です。
そうなんですよ。直前はこれね。
ってことで、中国の十五夜お月様の話をもう一題。
日本では、月の中でうさぎが餅をついているんですよね。
これが、お隣の国ではヒキガエルがいる、ってことになっているのです。
まあ、月面の模様が何に見えるかってことなんですけど、これには以下のような逸話があります。
中国の神話。
天の神様、天帝ってのがいるアレななんですけど、あまり知られていないですよねえ。
兎も角、その神話の中に、弓の達人・后笄って人、うーん神かな? がいるんです。
その妻が嫦娥と言いまして、彼女が本日加筆部のヒロインです。
昔、昔、そのまた昔のある日のこと、突如10の太陽が一度に空に現れたことがありました。当然のこと、大地は荒れ果て海は干上がり、人々は暮らしを立てることすらできなくなりますよねえ。
そこで、后笄の出番…、でいいんですけど、少し前提を話しておかなければならないでしょう。
中国神話における太陽ってのは、天帝の息子たちなんですよねえ。金の烏の姿をしているとも。
日本神話では、ご存知テンテルダイシンで主神である女性神が太陽なんですけど、近くても大分差があるようです。
おっと、息子"たち"と言いました。そうなんです、十人の息子たちが十日一勤の交代勤務をする約定となっていたのですけど、悪戯心を出していっぺんに出てきちゃったわけで。
カラスってのは悪戯好き、これは万国共通のことのようですよねえ。
さてさて話を元に戻しまして、人々の苦しみを見かねた后笄は、やむない仕儀と十本の矢を携え、太陽たちを射落としていくことになるのです。
百発百中の腕ですから、十本の矢があったら全部射落としてしまうことになる、こっそり脇から誰が一本抜いたとか。
后笄が九本の矢を放ち終わった時、天上にはたった一つの太陽だけが残り、地上は平和を取り戻しました。
めでたし、めでたし…
でもいいのですが、天帝にすればです。
九人の息子を殺されてしまったんですよねえ。
理屈では后笄が正しいことは分かる、しかし天帝とて、人の子の親、じゃないよ神…、まあ兎も角、親の情としては割り切れないものがあります。
そこで、后笄夫婦を天上から下界へと追放してしまうのです。
ということで、人間界に落とされた后笄&嫦娥夫婦の、天上界復帰のための苦闘が始まるわけです。
幾星霜、夫婦は西の果に住まう西王母をおとがいます。
この西王母は天帝の娘である仙女とも、或いは母である異形の女神とも。ここでは圧倒的に後者なんですけど。
感じ入った西王母は夫婦に霊薬を与えます。効能書は、こう。
「一人でこれを全部飲めば天に戻ることができる。半分ならば(天上に戻れないものの、天上人と同じ)不老不死になれる」
后笄は一人で飲むことなど微塵も考えませんでした。
嫦娥と分け合って、いつまでも二人仲良く暮らそう、としたのです。
彼女も同意したのですが、
が、なんですよ。
やはり、天界での華やかな生活が恋しくてなりません。
邪心に取り付かれた嫦娥は、夫の留守の日に一人でこれを飲んでしまうのです。
西王母の言葉どおり、彼女は天界を目指してどんどん上っていきます。
と、月のあたりをとおりかかったところで、その身体に異変が。
夫を裏切った報いで嫦娥は醜いヒキガエルの姿になってしまうのです。
そして、そのまま月へと引き付けられ、取り込まれることになったのでした。
中国4000年の歴史、シナニャシオクノタミガイル、ってことで、この神話も色々なバージョンがあるようです。
が、私が読んだのは、これです。
そうそう、テーマにした詩もありますよね。
李商隱「嫦娥」
雲母屏風燭影深
長河漸落暁星沈
嫦娥応悔偸霊薬
碧海青天夜夜心
雲母の屏風、燭影沈む。
長河漸く落ちて、暁星沈む。
嫦娥は応に悔ゆるべし、霊薬を偸みしを、
碧海、青天夜夜の心
兎も角、嫦娥が月の女神であることだけは共通のようです。
ですから、醜いヒキガエルではなく、美しい女神として描かれることもありますよ。
ねえ、それに横恋慕したのが、天の川水軍を司る天蓬元帥です。
ある晩の酒席の折、すっかり気分が大きくなった元帥は、嫦娥にセクハラをしてしまいます。
その咎により、下界に追放された天蓬元帥が落ちた先は、なんと折り悪くも雌豚の胎!
ご存知、西遊記は猪八戒のエピソードです。
ま、いずれにせよ、です。
女にはご用心ってことね、あはっ!
2度目の復刻に際し、元文にはなかった最後の画像(+α)を追加しました。
それとだ。
未済だった『十五夜望月』の、朗読ムービーをupしましょう。
なんだかんだで立派な記事になっちまいましたよね。
大陸のお隣に関する時事できな臭いニュースも聞こえてきますが…
またそれは機会を見てとしましょう。
