『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。第25回にしてついに主人公の華燭の典! それにしてもヘンな男にヘンな女、ってお水の流行歌の詞ではありませんが

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「眼鏡がないとざわついていけねえ」ってやつでしたっけ?
おっと!噺が早すぎた、先ずは。
しっかり枕をやってからとしましょう。

月が明けてまたしても朔ってお決まりのパターンですね。
7月1日…なんかピンと来ませんね。
ひとつには、そう、陽気です。
いつもなら、夏とは名ばかりのジメジメ天気で、年によっては梅雨寒ってことも少なくないというのに、この陽気!
八朔でないのか?ってそんなカンジもします。
もうひとつには、太陽暦の欠点てやつで、種々始まりの日というのに、週はまったく始まりでない、そう火曜日、
ってことで、すっかり恒例となった某国営放送大河ドラマの噺をします、
ってことで、何とか冒頭画像に繋がります。
大河べらぼうも第25回にして、主人公蔦重の華燭の典が描かれる運びとなりました。

灰の雨降る日本橋之回は、その副題の通り、天明の浅間山大噴火から入りましたよねえ。
そうそう、恵みの雨ならぬ恵みの灰だとほくそ笑む主人公蔦重がタイトルバックとなりました。
ま、ドラマのオリジナル設定を入れたが為に、こまっけえとこでは首傾げるような場面は多々ありましたわ。
けど、今回のもう一人の主役、風間俊介扮する鶴屋喜右衛門の好演は、それらを打ち消してあまりあるものがありました。
先ずは、蔦重の奇行が屋根を降灰から守るものだったと知るや、流石一流の商人、だれがやってもいいことはいい、で野次から一転、自分たちも真似だします。
そして翌日。
奉行所から灰捨ての命が下るや、それを競争にと仕掛けた重三にのせられた形で、走りまわることになります。
反感をむき出しにしながら、内心、自分たち根っからの商人にはないアイデアの宝庫である吉原ものに一目置きだすものの、極めて平静を装います。
先に陥落したのが、眼鏡ブス、じゃないよ、吉原ものを蛇蝎のように嫌っていた元丸屋女将のていでした。
商売の上の夫婦というならOK、とついに蔦重のとんでもプロポーズに、とんでも承諾の答えを返します。
そして…

いつもの駿河屋2階で祝言を挙げる二人の許に、鶴屋が現れます。
そして色めき立つ亡八連中に臆する事もなく、祝いの品を渡すのでした。
蔦屋の暖簾…
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そう来ましたか?の極みってとこです。
まさか、そのような結末と、誰が想像したとこでしょうか?
駿河屋の親父さんがその場を代表して、両手ついて今までの事を詫びて、「灰降って地固まる」大円談の和解が成立します。
皆が感涙…
と一人だけ表情を崩さない者がいました。
花嫁のおていさんですよ、一体何考えてんだか?愈愈ミステリーのベールに包まれて参りました。

さてまあ、蔦屋の暖簾の曰くがこのようなものだとは、ネタ晴れ見てなければ、到底分らぬものですよねえ。
公式ガイドなり小説版なりを基にしたかかるネタ晴れを予め読んでいると、ドラマじゃ可也筋書きが割愛されてることが分ります。
よくもあしくも役者の個人技が生かされてくる、ってことでしょうか?
今年の大河は、台詞なしの表情だけの演技ってのが印象に残ります。
いやはや近年まれに見る良作ですわ。

さて、そのネタ晴れによれば。

次回、重三郎の実母が登場するらしいですね。
風の便りに、捨てた自分の子の成功と結婚を知り、下心みえみえでひょっこり現れる…
なんかみてえ!
そうそう、漫画『私の夫と結婚して』ですよ。

大河べらぼうと漫画私の夫と結婚しては、混ぜると危険、あはっ!

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