花と傾城 (マゾヒズムに花札を!より)  ~ 『私は日本海を見たことがありません』『私だってなかなかのもんだよ、いやホント』 ~ 日支三大美女とは、西施・楊貴妃、そして私です。←うわぁ、ウソウソ!!!!!

ZM000400.JPG
もう一稿入れましょう。
というのは1発目の記事、書いてる内に中味に自信がなくなってきたもので、2発目被せて誤魔化しちまえって作戦です。

『マゾヒズムに花札を!』から。
何度が、楊貴妃が牡丹に譬えられる女性であるを繰り返しましたが、その元がまだだった、
遅ればせながら、ここに復元です。

花と傾城

2006年06月01日 07時25分25秒 | 牡丹 - 6月

牡丹6b422346.gif
今日から6月、花札の6月は牡丹です。
この月も、10点札、5点札、カス札×2 のもっとも標準的な札構成となりますが、10点札の蝶を配した図柄は花の艶やかさを引き立たせています。

牡丹というのは本当に艶やかな花ですよねえ。
世界3大美女のひとりである中国唐代の楊貴妃、この人が牡丹の花に例えられていたのは有名です。
が、あんまり有名でない無粋な事実をいえば。
この人は超肥満体だったらしいですよ。
太りすぎで歩くことすらおぼつかない、
だから、入浴時などはモー大変!
女官総がかりで、湯船に押し込んだそうです。

まあ、美女を測る尺度も時代と場所により大きく異なるという好例でしょう。
つーことで、別の美女の話でもしましょう。

西施。中国春秋時代の女性、例の句践が夫差へ送り込んだ絶世の美女。
何でも、眉をひそめるさまが大変美しかったとか。「ひそみに倣う」というという諺が残ってますね。
この人もよく花に例えられます。
かの芭蕉は、奥の細道で、

 象潟や 雨に西施が ねぶの花

ねぶの花とはねむの花、夏に淡紅色の花をつけ、葉は、夜や雨のときには、閉じる。
すなわちこの句では、「ねぶる(眠る)」を言い掛けてるわけです。

地元では、北宋の蘇東坡にこんな詩が、

  湖上に飲す初晴後雨 

 水光 瀲表として 晴れて方に好し
 山色 空濛として 雨も亦た奇なり
 西湖を把って 西子に比せんと欲すれば
 淡粧 濃抹 総べて相宜し


雨も亦た奇なり、そういえば枕草子にも、雨など降るもをかし、ってのがありましたっけ。

もうひとつ美女を形容する修辞で「海棠の雨に濡れたる風情」というのがあります。

と、この言い回し、



私は日本海を見たことがありません
私だってなかなかのもんだよ、いやホント

の二つを巧みにちりばめ丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


恒例となってましたね。
漢詩ムービーを、読み下し→現地読みの順に重ねましょう。


そして『目指せ!! 平成の女蜀山人!』元稿も二つ続けます。

私は日本海を見たことがありません

2005年05月13日

kisakata15ffb155.gif

象潟や 雨に西施が ねぶの花


奥の細道の中で好きな句のひとつです。
西施というのは中国春秋時代の女性、例の句践が夫差へ送り込んだ絶世の美女。
何でも、眉をひそめるさまが大変美しかったとか。「ひそみに倣う」というという諺が残ってますね。

また、ねぶの花とはねむの花、夏に淡紅色の花をつけ、葉は、夜や雨のときには、閉じる。
すなわちこの句では、「ねぶる(眠る)」を言い掛けてるわけです。

ねぶdb25474c.png
さて、この句は「雨」を触媒にして「西施」と「ねぶの花」という全くの異質のものを結び付けています。
いってみれば「二題噺」。
現代俳句は大体この種の「二題噺」のように感じます。


ふたつ重ねるの前言撤回。
芭蕉の句に返句したhaikuBLOG拙投稿を入れます。

芭蕉忌

芭蕉忌.png

いや、象潟の句は大好きなんですけどね。翁の忌=芭蕉忌。
2005-11-10 17:44


返句の他にもパロもやってましたわ。
奥方や マメにセーシが 栗の花
ここは読むべからず、、、

私だってなかなかのもんだよ、いやホント

2005年05月13日


では、象潟~の元ネタをいきましょう。
作者は前にも取り上げた北宋の蘇東坡。

images (2).jpg
 飮湖上初晴後雨
 
 水光瀲表晴方好
 山色空濛雨亦奇
 欲把西湖比西子
 淡粧濃抹総相宜

  湖上に飲す初晴後雨 

 水光 瀲表として 晴れて方に好し
 山色 空濛として 雨も亦た奇なり
 西湖を把って 西子に比せんと欲すれば
 淡粧 濃抹 総べて相宜し


雨も亦た奇なり、そういえば枕草子にも、雨など降るもをかし、ってのがありましたっけ。

もうひとつ美女を形容する修辞で「海棠の雨に濡れたる風情」というのがあります。
うちにも、海棠の巨木がありました。
毎年ちょうど私の誕生日ころに一面に花をつけ、巨大な雪洞のようになってたんですが、残念ながら、数年前に天寿をまっとうしました。


後の記事は画像を差し替えました。
本記事アイコン画像と同一だっもので。

象潟はもう一稿書いたような気がしますね。
『ゾウじゃないキサ!』だったかな?いや違う、そりゃ象の小川だった。
ともかくもうひとつのそれを請けての上記後の方の記事と読めますもので。

目指せ!! 平成の女蜀山人!っちゃ、ホント、色んな事やったんだなあ、つーことで、それではまた。

1675889170752-XiVs0Rtakk.jpg