『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。第20回にして蜀山人登場!20年前『目指せ!! 平成の女蜀山人!』というサイトやってた者にすれば「待ってました!」と一声発したいとこです
べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 目指せ!! 平成の女蜀山人! 大田南畝 古今狂歌袋 山東京伝 宿屋飯盛 蔦屋重三郎 りかちゅう 狂詩 峨眉山月歌 Grok こんどは本場の… 寝惚(ぼ)けて候 狂歌師 蔦屋耕書堂と市中本屋との対立 寝惚先生 史実と創作のちゃんぽん 虚構部を上手く史実に一本化 史実では細見は元々蔦屋と独占だった 狂歌百人一首

思えば大河ドラマも昨年の『光る君へ』。
私ね、公任が中心に近いとこで出ると聞いて、あれこれ喋る事も出てくるかと胸弾ませたんですがね。
あの通り、見事空振りを余儀なくされるストーリーで、大空振りに終わったのですが。
んで、今年のべらぼうなんですよ。
蜀山人なら、更に多くのタマもってますので、今か今かと登場を心待ちにしてた訳です。
一昨日の第20回・寝惚(ぼ)けて候は、冒頭からばっちし、今後の放送が楽しみになってきた次第です。
役名は大田南畝できましたか。
そう、蜀山人は様々な名前を使い分けてたんですわ。
でもまあ、何者かという点ではほぼ狂歌師で決まりですね。
WEB眺め渡せば、既に様々な情報が出回ってますわ。
お奨めを一つあげるとすれば、これ、古今狂歌袋。
天明新鐫百人一首、北尾政演(山東京伝)画 宿屋飯盛(石川雅望)撰 蔦屋重三郎刊ってこともあって、一昨日の登場人物が多々登場しますので、一読の価値はあります。
あと非営利個人頁をいうなら、りかちゅう先生相変わらず早いなあ。
また人物評を詳述してくれてます。
こうなると、私は出番なし…
うーん、20年前の資料を捲り返してみるにです。
意外にも、私、蜀山人の狂歌は殆ど触れてないんですよね。
流石に狂歌百人一首は完全収録したものの、他は伝聞継承程度で。
あくまでもその風刺精神を『目指せ』ってことでしてね。
今日は、ここで蜀山人の狂詩を紹介しようと思い立ったんです。
李白の『峨眉山月歌』。
これのパロディで、吉原の夜景を詠った作があったと思います。
結句 君を思えども の君とは豆腐の事、つまり夜景をみてたら豆腐が喰いたくなった、と。
確か、市民大学講座のテキストで見たような気がしたんです。あ、君=豆腐が印象に鮮明で。
こういうときは、Grok頼み、ってことで早速聞いてみました…が。
残念ながらWEBには情報なしとのことでした。
しかたないですねえ。
その折、てめえが書いて、ものの2年も経たないうちに落としてしまった記事原文でも貼っておきますか。
こんどは本場の…2005年06月05日
峨眉山月歌 李白
峨眉山月半輪秋
影入平羌江水流
夜発清渓向三峡
思君不見下渝州
峨眉山月歌 李白
峨眉山月 半輪の秋
影は平羌江水に入って 流る
夜 清渓を発して 三峡に向かう
君を思えども見えず 渝州に下る
同じ天下の険でも、今度は本場モノをいきましょうか。
いや、いい絵をもっていたので。
と、いうことでチマチマと色色。
私が『峨眉山』という名前を知ったのは西遊記からです。
ほら、あの金角銀角の章。
孫悟空が須弥山、峨眉山、泰山の下敷きになって動けなくなってしまう場面があったでしょう?
三山の土地神は、悟空に呼びつけられさんざんに叱り付けられることになるんですが。
大和三山と違ってここの三山の土地神はみなロートル。
「(いくら老いぼれでも)神が化け物にこき使われるとは世も末」と、ブツブツ言う悟空もまた化け物、笑えます。
さて、話を李白の七絶に戻して。
確か蜀山人がこれをもじった狂詩を作ってると思ったんですが。
吉原帰りに豆腐が食いたくなるという内容だったような…
二三あたってみたんですけど、出てきませんでした。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、掲示板のほうにて、ご教示の程を。
ご存知の方が~の段は、20年経ってまた復活、こうしてWEBに配信さえしておけば、或いは巡り巡って帰ってくるかもしれません。
南畝蜀山人は今後の楽しみとしてして、一昨日のドラマの方は、といえばです。
蔦屋耕書堂と市中本屋との対立の話がメインになりましたね。
痛快譚ですので、原則蔦重の勝利となる訳ですが、これはドラマの虚構であり、対立してたという史実は出て来ないのです。
それ故、細部も史実と創作のちゃんぽん、時には自己矛盾とも思えるような展開もありました。例えば、貸本OKでなんで仕入NGんなのかなんて。
一昨日の逸話で、虚構部を上手く史実に一本化しましたね。
そう、細見はすでにこの時代、蔦屋の独占になってたのです。
ここで賞賛すべきは、本屋演じてる役者連の演技ですよね。
リアタイでも評判となってました。
そしてもう一つ見落とせないのが、城内パートとの同時進行なんです。
あたかも市中を鏡に写したかのような筋立てに、舌を巻くことに成りました。
これもまた、今後の展開が期待されます。