さて火曜。『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第19回・鱗の置き土産のレビューという事になるのでしょうが…

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てなわけで御座いまして、お相撲がクソ面白くもねえ状況になってる今は、週に一度の某国営放送大河ドラマくらいしか、熱を入れて視られるTV番組もない訳です。
大河べらぼうね、一昨日も面白い回でしたわ。
やっぱ、そうきましたか?
あのね、かく云う齋藤杏花 (さいとうあんな)は、この『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に関し、色々ストーリーを予想し発信もしてる訳ですが、大概は外れてます。
ま、エラっそうにしてる割には大した事あねえってのは、後からじっくり自省しますが、先ずは台本の森下佳子さんに経緯を表しておきましょう。
そんな中、一昨日の鱗形屋退場の段は、してき (掛詞、私的指摘) がピタリあたりました。

あ、鱗の旦那とは握手で別れるだろうって予想です。
最初の偽版で須原屋の肩借りて帰って来た時点で直感しました。
はい、当然こんこんと諭された事が想像できますからねえ、よっぽと血の巡りの悪い人間でない限り。
それが、その後蔦重とは対立を深める事になるんですが。
分ってながら、そう思い込んで自らのモチベーションにしてきた…
あたりです。
『塩売文太物語』の版木には感激しました。

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さあ、ここで噺は、一週遡ります。
歌麿やってる、この三浦浩一によく似てる役者が、SNSで面白いこと呟いてましてね。
唐丸の正体を皆さんがあれこれ言ってるのをみてニヤニヤしてた、と。
私ね、北斎だと思ってたんですよ。
ひとつは年齢、通説では北斎は10歳下で、唐丸のみてくれと一致します。
逆に歌麿だと3歳差しかないもので、こちらは切ったんですがね。
地理的関係も北斎説を後押しします。
ま、案外私も素直だ。
唐丸の記憶喪失をまんまと信じ切ってしまって、かくも見事な大外れをしてしまった訳ですが。
あ、多くで云われてた写楽は初手からアウトオブスコープでした。
あれは、意外な事に、生前は全く芽が出なかった巨匠ですよ。
蔦重と出会うのは重三郎の晩年、写楽抜擢が裏目に出て死期を早めた史実からしても、筋が出来ません。

で、です。
ならば写楽は誰なのか?
早くもネット雀の関心になってます。
ざっと見る限り一番の多数説は、蔦重と瀬川の子が後年『瞼の父』を訪ねてきて、ってのですね。
成る程、この説なら写楽の謎が悉く解けますわ。
人の子の親なら、不遇の子のためならエーンヤコラ、私財を使い潰し自らの死を早めたのも説明が付きます。
更には…
一歩進んで、前話でもあった二人羽織だって説にも発展してますね。
あ、写楽=歌麿説の発展版でもある、義兄・重三の子の中の人になって描き続けるってのです。
ナルヘソ、ナルヘソ、これなら一時袂を別った歌麿の謎も解決しますし。
さてはて、ドラマ終盤になるであろう年の瀬が待たれます。

さあて、サゲに掛かりましょうか。
唐丸=歌麿が来る前の耕書堂の店番は…
りつにおいね&おふじが助っ人に入るという超豪華メンバーでしたわ。
こりゃ高くつくぞー…
で、重三郎さんよ。私もひとつ案思がある。
灯台下暗し。おっかさんの絵を売り物にする、ってのはどうですか。

右墨絵左色刷り、あはっ!

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