さあ月が明けて今日から5月。『マゾヒズムに花札を!』"パクり返し"復刻も、豪華2本立てでいきますよ~! 『4月? 5月?』→『いずれをあやめかきつばた』

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さあ、月が明けてまたが巡ってまいりました。
そうそう、このとこの慣例に従って、花札で季節感を実感するとしましょう。
本日の『マゾヒズムに花札を!』復刻は、豪華二本立てですよ!
んで、その心…
ま!ま!先にお読みいただくとしましょう。

4月? 5月?

2006年05月05日 07時30分33秒 | 菖蒲 - 5月

あやめぐさc93418da.jpg
さて、5月には五節句の一つ『端午の節句』がありますね。
『菖蒲の節句』とまではいかないものの、軒に菖蒲を挿したり菖蒲湯に入ったりする風習がある…
花札テーマの本ブログとしてはうれしいことです。
そうそう、端午の節句には菖蒲がつき物、『六日の菖蒲(あやめ)十日の菊』という格言があるくらいですしね。

ただ調べてみると、菖蒲湯に使うショウブは花札に描かれているハナショウブとは全く別の植物のようですね。
形が似ているということでしばしば混同されるとのことですが。
そして、既に万葉時代には菖蒲草(あやめぐさ)という名の、今のアヤメとハナショウブとカキツバタの原型があったようです。
一首見てみましょう。巻十-1955、作者不詳の歌です。

   ほととぎす 厭ふ時なし 菖蒲草 縵にせむ日 こゆ鳴き渡れ

あれあれ? この歌のメインテーマはむしろ、ホトトギスのようです。
前に他月でも触れましたように、ホトトギスはさわやかな初夏を象徴する鳥ですものねえ、花札ブログとしては残念。
そして、この組み合わせは多いんですよ。
万葉中、あやめ草の登場する歌は11首、うちホトトギスとセットが6首。

と、この言い回し、



初スランプ(?)13日目

を巧みに丸写ししました。
向こうだって、こっちに…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


いずれをあやめかきつばた

2006年05月01日 07時54分21秒 | 菖蒲 - 5月

菖蒲74357ed1.gif
風薫る5月になりました。
花札の5月は菖蒲ですね。
アヤメとショウブとカキツバタの区別は詳しく知りませんが、描かれているのはハナショウブのようです。

菖蒲の10点札は菖蒲に八橋が重ねられた艶やかな札です。
他の8枚の10点札よりはちょっとゴージャス、一部の地方ではこれを20点とするところもあるようです。

八橋、三河の八橋、現在の愛知県知立市あたりですか? そのまま地名になっています。
伊勢物語に名高い一節があるでしょう。

   から衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ

あまりにも有名な話は割愛して、別の八橋の話をしましょう。
近江八景の八橋(矢橋 = やはし)です。矢(八)橋の帰帆、やはり水の名勝です。

江戸時代の某年某月某日のこと、狂歌師・大田蜀山人が旅の途中瀬田橋を通りかかった折の話。
そこで籠を頼んだところ、籠屋が言うには、
「近江八景を五七五七七、一首の歌で詠んでみろ。それが出来たらお代はただにしてやる」

さあ、大変!!
八景の歌八連作ならいくらでも出来るでしょうけど、一首三十一文字で八景全部とは!?

しばし考えた後、蜀山人。

    のせたから さきはあはづか ただのかご ひらいしやまや はしせらせてみい

つまり、

「乗せたから先は あ (合&逢) わづか只の駕籠 平石山や 馳せらせてみい」
=
「の『勢多(瀬田)』『唐崎』は『粟津』『堅田』のかご『比良』『石山』『矢(八)橋』らせて『三井』」
と云う事。

お見事! 
近江八景を一首で詠み込めました。

と、この言い回し、



近江八景と蜀山人

を丸写ししました。

いやいや! 伊勢物語の方はリンクするにとどめました…ぞ…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


ふふん、何となく (私の意図が) お分かりになったものと思います。
そう、4月藤の最後が「『ホト』とkiss」なんてんじゃあんまりですからね、さりげなくフォローですわ。
そして2つ目が、『目指せ!! 平成の女蜀山人!』最重要記事のパクられと続けた訳です。
元稿、ずらっと出してしまいましょう。

六日のあやめ十日の菊

2005年06月23日


陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れむ思ふ 我ならなくに


河原左大臣3dccb73f.jpg
古今和歌集<恋四・七二四>・源融(ミナモトノトオル)。
ちなみに百人一首(14番)では「乱れ初めにし」ですね。

さて、つりしのぶの話をするなら少し前でしたよね。
ホント、季節感のないマイブログ、あはっ!


初スランプ(?)13日目

2005年05月05日

反転1b43006f.gif


→ の お品書き からお入りください。



うーん、昨日一昨日と張り切り過ぎた反動でしょうかねえ。
どうも筆が進みません。
ほかにもいろいろと書きかけたんですけど、どれも中途半端。
また後日ということで、今日はこれで締めてしまいます。
こういうときは某巨大掲示板群にでも行って…、あはっ!


永字八方、さてさて和歌の技法では

2005年06月09日


から衣 着つつなれにし つましあれば はるばる来ぬる 旅をしぞ思ふ

在原業平・伊勢物語


かきつばたf1f2b53b.jpg
でた~~
古典の授業の定番!
和歌の技法の説明でよく使われますよね。

つまり、
かきつばた、の折句、
から衣、は着るその他にかかる枕詞、
から衣 着つつなれにし、までが、つま、の序詞、
衣、着る、つま、はる、が縁語、
これらの技法のための掛詞多数。

でしたっけ?
「旅」は「足袋」にかけた縁語ではないか?
と質問した私。。。


近江八景と蜀山人

2005年05月01日


「近江八景」は、数多くの和歌に歌われた名勝です。


石山の秋月 「石山や 鳰(にお)の海てる 月かげは 明石も須磨も ほかならぬ哉(かな)」

勢多(瀬田)の夕照 「露時雨 もる山遠く 過ぎきつつ 夕日のわたる 勢多の長橋」

粟津の晴嵐 「雲はらふ 嵐につれて 百船も 千船も浪の 粟津に寄する」

矢(八)橋の帰帆 「真帆ひきて 八橋に帰る 船は今 打出の浜をあとの追風」

三井の晩鐘 「思うその 暁ちぎる はじめとぞ まづきく三井の 入あひの声」

唐崎の夜雨 「夜の雨に 音をゆづりて 夕風を よそにそだてる 唐崎の松」

堅田の落雁 「峯あまた 越えて越路に まづ近き 堅田になびき 落つる雁がね」

比良の暮雪 「雪ふるる 比良の高嶺の 夕暮れは 花の盛りに すぐる春かな」


近江八景292c0b33.gif
さて某年某月某日のこと、われらが蜀山人先生、長崎への旅の途中瀬田橋を通ります。
そこで籠を頼んだところ、籠屋が言うには、
「近江八景を五七五七七、一首の歌で詠んでみろ。それが出来たらお代はただにしてやる」

さあ、大変!!
八景の歌八連作ならいくらでも出来るでしょうけど、一首三十一文字で八景全部とは!?

しばし考えた後、蜀山人。


のせたから さきはあはづか ただのかご ひらいしやまや はしせらせてみい


つまり、

「乗せたから先は あ (合&逢) わづか只の駕籠 平石山や 馳せらせてみい」
=
「の『勢多(瀬田)』『唐崎』は『粟津』『堅田』のかご『比良』『石山』『矢(八)橋』らせて『三井』」
と云う事。

お見事! 
近江八景を一首で詠み込めました。

落語ファンの方ならお馴染みの一首でしょう。
私は円楽さんの噺で聞いたことがあります。
件の歌を二回繰り返して読む、一度のは前の方の意味を刷り込むように、
そして、二度目は後ろの方の意味が感じ取れるように、
まさにアクセントの芸術品ですね。


ね?やっぱ最後くらいしか読むもんもないっしょ?
円楽さんっていうと今からみれば先々代ってことになりますか、懐かしい記事でもあります。

さて、某国営放送の大河べらぼう。
一週休みでしたが、ここで満を持して蜀山人の登場ってことですので、楽しみに待ちたいと思います。

本日はここまで、それでは今月もまた。

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辞世の句?
歌ならば当然知ってますよ。
チャーの水の駅の、秋葉よりの口でたとこに碑が立ってんるですよね。
残念ながら私有地になってるので入れない…
がー、ちゃってり入って見学してきたことはあるんですわ。

いやはや、トンだデブしょー、、、