赤くなったり青くなったり。そしてこれらを混ぜれば?

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何やら、このとこ毎日、いつものパターンの独り相撲で、赤くなったり青くなったりしてる齋藤杏花(さいとうあんな)です。
赤と青を混ぜれば何になる?そうそう紫。
紫色の花の最たるとこ、ってことで、冒頭画像はハナズオウを持ってきました。
前にちらり触れたよう、例年は時間差で咲き出す2本が、今年に限り一時に花を付けてしまった我が庭です。

紫っていえば、古来より高貴な色とされており、その色の染物が広く行われて来ました。
調べてみれば、万葉時代から既に蘇芳を使った染物の技術が確立されてたとか。
けどまあ、これは輸入品とのことですから、ハナズオウは勿論のこと、蘇芳の歌も万葉集では見つけることができませんでした。
万葉に出てくるのは榛(はり)を詠んだ歌 ですわ。
全部で14首ありうち10首が染物に関する歌です。
今日は、その代表格の、巻七1166の作者不詳の歌をお噺ししましょう。

古に ありけむ人の求めつつ 衣に摺りけむ 眞野の榛原


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これまた随分簡単、そして珍しい体言止めですね。
真野の榛原であることよ、ここは…まあ!
ってことでしょう。
真野とは現在の神戸市長田区東池尻町あたりとされます(異説あり)。

歌も簡単なら本稿も簡単、つーことで本日はこれまで、あはっ!

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