千葉県知事選挙と火の鳥・太陽編と山川の吉野と

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話は木曜の午前に遡ります。
365日同じ事を繰り返してる天下の専業主婦・齋藤杏花(さいとうあんな)は、いつものようにいつもの如く朝のルーチンを繰り返し、漸く終わらせ、さあ録画のチェック!と個人用TVのスイッチを入れました。
そうなんだ、前の晩、アニメ『火の鳥』の再放送だったんだ、
太陽編も愈愈最終回、と胸躍らせつつ顔面を視るに…
あん、千葉県知事選政見放送?
んなん、予約なぞしてねえよ!それより火の鳥はいずこに?
と番組表確認するにです。
選挙の為、一週お休み、、、
ふざけんなよー、 受信料けーせ!
そうでしょうよ。
県知事なんて、やんめえからマスゴミが早々と結果決めて、うっせえくらいに耳に入れてくれてますからね。
今更こんな形式的なものを繰り返されたら、堪ったもんではありません。

さてさて件の太陽編ね。
これ、愈愈壬申の乱が描かれる回なのです。
さて、ここに同じ某国営放送が1973年にラジオで放送した番組の録音があります。
右コラムにも載せてある万葉の人々 アンコール 吉野です。
その年の夏休み、15分×38回の講義がされた『万葉の人々』が好評だったために、その年の文化の日だかに『万葉のこころ』と題されてされた60分の講義です。
~人々の録音はWEBでも時々見かけますが、こっちは未だ見ません、お宝音源ですので是非お聞きになって下さい
吉野の講義で先ずは壬申の乱から始まる、これだけ流暢な壬申解説も他にはない、その一事だけでも必聴もんデスゾ。
そう、前週やった万葉集巻一25のから始まります。
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実はこの天武天皇の歌には元歌めいたものがあって、その直後の26に収録されてます。
25と殆ど同じですから載せませんが、『ふりける』が『ふりとふ』になってる程度の違いです。
つまりも、元々こんな民謡めいたものがあって、天武帝がその歌に自分の思い出を重ね、~といわれる を ~だったなあ に置き換えた云わば替え歌を歌ったわけですね。
先生も、講義ではそこらを実に巧みに詳説されてる、それが私の記憶にもあったもので私も前週歌の解説は敢てしなかったってことでした、否、らしいのですわ。
とね。
同じく、らしい でいうなら、手塚治虫さんですよ。
『太陽編』の執筆にあたり、犬養先生の吉野の講義聴いたんじゃないかと思えるんですよね。
皆さんも吉野の講義お聴きになって、考えてみてください。

さて講義は大君は神にしませば談義となりその後、人麻呂の長歌に飛び同じく赤人の長歌との比較になる。
えー、赤人の方は第一反歌をやっただけでしたので、本稿で長短三首を全てお噺しする事とします。
巻六923-925、山部宿禰赤人ノ作ル歌二首并て短歌ヲ并セタリ です。

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やすみしし わご大君の 高知らす 吉野の宮は 疊づく 青垣隱り 川波の 淸き河内ぞ 春べは 花咲きををり 秋されば 霧立ちわたる その山の いやますますに この川の 絕ゆること無く ももしきの 大宮人は 常に通はむ
反歌二首
み吉野の 象山の際の 木末には ここだもさわく 鳥の聲かも
ぬばたまの 夜の更けゆけば 久木生ふる 淸き川原に 千鳥しば鳴く

全ては犬養先生のご講義のとおりですので、下手な解説は抜きです。
満更手抜きでも、齋藤杏花 (さいとうあんな)如きがおこがましくもって気持ちばかりでもありません。
是非に、右コラムの吉野の講義をクリックしてお聴き頂きたいと思い、こうしてしつこく繰り返してる訳です。
一言、山川の吉野、とだけ言っておきましょう。

さて、その後講義は、旅人に移りそして最後湯原王に。
ここらは、本BLOGでは全て掲載済ですので割愛します。

以上、犬養孝先生ご生前最後の弟子である「あはっ!」のミユ、現・齋藤杏花 (さいとうあんな)の師匠宣伝戦略でした。

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