今日の万葉噺はカンペキ先週の続編、諸事情で簡単に済ませます
万葉集 万葉の人々 万葉のこころ 犬養孝 大河べらぼう 大相撲初場所 菊 紅梅 菟原処女 追ひて處女の墓に同ふる歌一首 短歌を并せたり 少女らが 後のしるし と黄楊小櫛 生ひ更り生ひて 靡きけらしも 古に ありけるわざの 奇ばしき 事と言ひ繼ぐ 血沼壯士 菟原壯士の うつせみの 名を争ふと たまきはる 命も捨てて 相共ひに 妻問ひしける 少女らが 聞けば悲しさ 春花の にほえ榮えて 秋の葉の にほひに照れる あたらしき 身の壯すら 大夫の 言いたはしみ 父母に 申し別れて 家離り 海邊に出で立ち 朝夕に 満ち來る潮の 八重波に 靡く珠藻の 節の間も 惜しき命を 露霜の 過ぎましにけれ 奥墓を 此處と定めて 後の代の 聞き繼ぐ人も いや遠に 偲ひにせよと 黄楊小櫛 しか刺しけらし 生ひて靡けり 田辺福麻呂 齋藤杏花facebook Facebook 大伴家持 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 渡邊渚
昨日はほんの少しのお湿り、それが上がったとこで庭に出て撮りました。
へそ曲りの菊も、今が見頃を少し過ぎたあたりで、ここが載せ時でしょう。
次は、あれですよ、いよいよ紅梅の番、遠目にはつぼみが美しい時期になってます。
今日は日曜日で万葉噺の日、けどね、チト、手が込んでましてねえ。
そうそう、大河べらぼうは面白いから、是非にも4Kで昼から視ないといかんし、何より大混戦の大相撲初場所が千秋楽、
甚だ勝手ながら、今日の万葉噺は極簡単で失礼します。
つーことで、先週の続編、菟原処女の家持、行きます。
巻十九の4211-2がそれ。
追ひて處女の墓に同ふる歌一首 短歌を并せたり の詞書の通り、追同、田辺福麻呂に唱和したと、ネタ晴らししてます。
唱和ということで先週の1801-3を掘り下げるなら。
虫麻呂の手児奈は、そのちょっと後ろの1807-8なんですよ。
ですので下記の大伴家持、菟原のみならず真間の方にも唱和してると云えなくもありません。そんな重要な菟原処女が初聞だったなんて、つくづく不見識を恥じ入るばかりです。
古に ありけるわざの 奇ばしき 事と言ひ繼ぐ 血沼壯士 菟原壯士の うつせみの 名を争ふと たまきはる 命も捨てて 相共ひに 妻問ひしける 少女らが 聞けば悲しさ 春花の にほえ榮えて 秋の葉の にほひに照れる あたらしき 身の壯すら 大夫の 言いたはしみ 父母に 申し別れて 家離り 海邊に出で立ち 朝夕に 満ち來る潮の 八重波に 靡く珠藻の 節の間も 惜しき命を 露霜の 過ぎましにけれ 奥墓を 此處と定めて 後の代の 聞き繼ぐ人も いや遠に 偲ひにせよと 黄楊小櫛 しか刺しけらし 生ひて靡けり
少女らが 後のしるし と黄楊小櫛 生ひ更り生ひて 靡きけらしも
二人の男の言葉を両方大事にしたいと、父母に別れを告げ外に出て、そして…
これですよ、昨日言ったの。
ねえ?仮にも、世にときめくアイドルと関係持って、それでPTSDになるなんて、バカな話があってたまりますか!
そして、古の処女は黄楊の小櫛に生まれ変わって、生え変わり生え変わり…
世界各所の神話にも、同様の花伝承はあります。
男女の事に関しては、年を経る毎、下手になってる人類といえましょう。