べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 長谷川平蔵宣以は、第三回・千客万来『一目千本』之回で退場となってしまうのでしょうか?

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きのう言うのを忘れてしまいましたが。
昨20日は二十四節気の一・大寒の日でした。
一年のうちで一番寒い頃とされる季節…道理で、
って気温自体は、おらほうは暖かかったんですが、庭の植物を言いました。
花が遅れてると嘆くのは早かったか、ってことです。
そんな中、大ばぁば曰くコゴメザクラ正式名称ユキヤナギを観るに、です。
枯れ枝の中に、ポツポツ白いものが、ピンボケになっちまいましたけど冒頭の写真です。
季節は律儀に進んでるものでしてねえ、次の『停車駅』は節分でございまーす。

さて、火曜定番の某国営放送大河ドラマ噺と参りましょう。
一昨日の第3回「千客万来『一目千本』」も当然視てますですよ!だって、今回のべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~、面白いんだもの。
古き佳き時代の正月定番・サクセスストーリーの年間拡張版とでも言えましょうか?
そして、底抜けの明るさの中で、何か、とてつもなく真面目なものを訴え掛けてる、
そう、これまた古き佳き昔の、東宝クレージー映画に似たものを感じられます。
今は、お相撲開催中で中々連続した時間がとれませんが、いずれ冒頭から連続で視返してみようと思います。

見所は色々あるのですが、今日は、登場人物にスポットを絞ってみましょう。
あ、『ドラマ10大奥 』や『フジ大奥』と混ざらないように留意して、
そうなんだなあ、登場人物が重なるので、先週噺したように、どうしても比較で噺したまうんだなあ。
けどまあ、城内ってか幕府サイドというか、そっちのほうの筋は、ほぼドラマ一10と同じく設定しますねえ、
そうだよ、同じ脚本家が書いてるんだったわ。
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となると消去法で残るのは…
って勿体つけるまでもないか、タイトルで言っちまってますねえ、長谷川平蔵宣以、所謂鬼平です。
但し九郎助稲荷が解説してくたれよう、現在のドラマでは鬼平になる前の若い放蕩三昧の時の姿で登場します。
主人公の蔦重と花の井に良い様にカモになされて、とうとう身代使い果たしてしまって…
時代劇ファンには鬼平といえば一発で通じますが、そうでない方には必ずしもそうでないかもしれません。
中には岡っ引きかなんかと勘違いしてる人もあるようで。
申し上げてたよう、長谷川宣以というれっきとしたお侍、直参旗本で、現代で言えば第二警察である火付盗賊改方の長官を勤めていた折の敏腕振りが、悪党からは鬼と恐れられた、それでもって鬼平で通っていた人物なんですが。
ホント、申し上げたよう、相当に切れる官吏でして、当時ともすれば奉行所の下に見られてた火盗の他に、自ら考案進言して設置させた人足寄場の初代奉行を兼任してた事もありました。

んで、何で若い頃は本所の銕などとの二つの名の、無頼の徒だったか?
それは一代遡ったとこから話をせねばならないでしょう。
父宣雄は従兄かなんかの末期養子となって家督を継いだ人物です。
嫡子を持たぬままです。
このままでは百姓女に産ませた宣以に家督が行ってしまう…
それを認めがたかった先代の娘は、自らが後妻となって宣雄に嫁ぎ、自らが嫡子をあげようとする、そして宣以とはなさぬ仲となる、
これが鬼平が放蕩した理由と説明されてるのです。
ここでの注目点は江戸も中期に至る時期まで叔父姪の結婚があったということなのです。
説明によれば養女だったとのことで血のつながりはなかったとも伝えられますが、それでも三親等血族の結婚として記録はされるわけです。
いずれにせよ、そんな複雑な家庭環境がよくもあしくも放蕩に走らせ、禍転じて後世の経験として残るわけなんですが。

さて、べらぼうの隼人鬼平…
頂き女子・花の井の寄付金詐欺で50両を巻き上げられ、もう吉原にはこられなくなった、って1コマ語られてましたね。
ここで本当に退場ならさみしい…

なんか説明を読めばまたの出番を仄めかかすような記述もあるので、期待で御座います。

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