2025年最初の日曜日です。さあ今年も万葉集の噺を大いにお聞かせしますよ~!!!!!

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新春庭風景から。
ツバキの第1号が花開きました(言うまでもなかろうけど写真の左)。
二本交差してる、これはどっちかな?
紅ツバキに見えますが、心無しかが入ってるような…
混ざってしまったんですかねえ?
そして右側は言うまでもなくマツ、誰かさんが十九の年に空き地で芽吹いているのを見つけ家に連れ帰り、以後大切に育ててるものです。
マツについてはまた後程喋るとしましょう。

それにしてもさみっスね。
さもありなん、今日は二十四節気の小寒でした。
そして今日は今年最初の日曜日、ですので今年一発目の万葉噺をする日です。
何か相応しい歌が…ありました。巻十七3925がよさそうです。

新しき 年のはじめに 豐の年 しるすとならし 雪の降れるは


詞書に、葛井連諸会の、詔に応へたる歌一首、とあるよう葛井諸会の万葉集唯一の歌です。
天平十八年(746年)1月に、橘諸兄たちが御所の雪かきをした折、元正天皇が打ち上げでしょうな、酒宴を開いてその席で面々に歌を詠めといい、それに応えて次々に披露して言ったってその中に出てきます。
意味は一発で分かるからいいとしましょう。
ね、これどっかで見たことないですか?
そうですよ、万葉集4500余首最後の歌と非常によく似てます。ひょっとして…
事実リレー歌作次の3926の詠者は家持なんだ、間違いなく影響は受けてるでしょう。
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別方向に話を膨らましましょう。
冒頭触れた松ね、これが、新春の相応しいのではないか、って話からなんです。
花札の1月は松…、本BLOGも暫くは正月行事にあわせ『マゾヒズムに花札を!』からの復刻が多くなろうと思料します。
その意味からも此処で雪に松と。巻六1041です。

わが屋戸の 君松の樹に 降る雪の 行きには去かじ 待にし待たむ


十六年甲申の春正月五日に、諸卿大夫の、安倍蟲麻呂朝臣の家に集ひて宴せる歌一首〔作者審らかならず〕
ってことで、作者は不詳です。
が、これって非常に技巧的な歌ですね。
待ツと松、雪と行キと去(ゆ)カ、マツ・マチ・マタの畳用をもてあそんだ宴会の即興歌でしょう。
テクニック的には後世平安のにおいがしますが、踏まえてるであろう歌はむしろ古い、
おっと、巻二85・90ともに未だ噺してませんのでまたの機会としましょう。

さあて、杏花のマンニョーも初期とは微妙にニュアンスが違ってきましたわ。
最初は犬養先生の受け売りのカテゴリだったんですけど、近頃は時事に応じた日記に近くなってる、
そうなれば、まだまだネタは尽きませんね。

てな訳で今年も噺し捲くりますので、乞うご期待です、あはっ!

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