よもや『光る君へ』で「出陣じゃ~っ!!!!!」の台詞が聞けるとは思いもよりませんでした。某国営放送大河ドラマ、マジで刀伊の入寇をやりましたわ

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復習するなら、先月は新旧両暦が丁度1月ずれで、新暦11月が旧暦の神無月だったわけです。
つーことはですよ。
一昨日の一日が旧暦に直せば、霜月朔日だった訳ですよね。
もう流石に小春は終了、にも拘らず未だ小春日和が続いてるおらほうです。
或る意味参ったわねえですわ、だって木の剪定やら雑草整理に手を付けられないもの。
そうしてる内に、ちらほらつぼみを付け出した春の花が出没しだしました。
えーっと、一週間後になるとさぶくなるとかで、話はそれからですね。

さあて、気まぐれでやってる火曜大河噺。
今週は是非にもやらればなりませんね。
だって、今年の『光る君へ』で初めて雅でない副題が登場しましたもの。
そのものずばりの「刀伊の入寇」…
いつもの年の戦乱絵巻が今年も登場しました。

さて、この光る君へ。
私は『望月の歌』が出たとこでストーリーは終了、第四十四回が実質最終回で、あとはエピソード的な展開になる、と予想したのですが、続く二回視る限り、どうやらそれで正解だったようです。
そのものずばりの副題の付いた第四十六回は、藤原隆家の外伝と言えるでしょう。
定番の合戦のない時代の、対外戦争を意表をついて描きました。

実はです。
刀伊の回には布石がありましてね。
去年、衛星波番組の『英雄たちの選択』でやってたのを、大いに下敷きとしてると思われます。
そしてその再放送を光るの直前にぶつけて来たあたりに、可也の本気が窺われます。
んまあ、一言で言ってしまえば、
隆家って戦上手過ぎ!
これに尽きるでしょうね。
全くの不意を付かれた驚愕事に、悉く最善手を打ってます。

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英雄たちでも言ってた大きなものをいうなら、定石どおりに水城を頼みとした篭城戦を選択せず、少人数の不利を鑑みず撃って出たことです。
理由は、件の歴史番組で触れてたとおり、外国が正規に攻めては来たなら"あにまる"も解りますが、これは海賊軍団ですわ。
なら、城など素通りして無辜の民を襲う可能性もある、事実対馬壱岐ではそうしてきたんですから、水際で叩くのがむしろ無難な策でしょう。
それから、ドラマでは大きく脚色されてしまった水際作戦成功後の二の矢です。
竜星隆家は為賢にいち早く追撃を命じ、但し対馬までと固く念をしました。
外交政策のファインプレーで、史実の高麗が逃げては来た刀伊を退治して、捕虜を奪還返還してきた、って記録に相当します。
都は為すすべもなく、事後処理も現場がしてのけた、って話は次回になりそうですね。
実資が激怒することが、予告で流れてましたもの。

さて、此処まででサゲにかかることにしますが、ドラマでは横糸に織り込まれた"国際ロマンス詐欺"周明の再登板には触れないで起きましてです。
齋藤杏花(さいとうあんな)はガッコの歴史教育に結び付けたいと思うんですよ。
ご存知の通り、歴史を歴史として一本でやるのは義務教育までで、高等学校になったら日本史・世界史に分けてしまいますよね。
前にも言ったかな?、これ、逆だと思うんですよねえ。
初めのうちは地区ごとに分けて歴史を学ばねば消化不良おこしてしまいますが、上に上がれば土台があるんですから綜合的に見ることが出来るはずです。
殊に支那大陸から朝鮮半島ですよ。
考えてみれば、明確な国境など高々近代になってから引かれたものです。
その頃、世界では、と見ることなしには日本史は語れず、当時の日本はなくしては、現在の外国の歴史などピンと来るものではありません。

特にこの頃、道長紫式部の時代は、日本は鎖国状態でした。

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