齋藤杏花 (さいとうあんな) の BLOG

昨日の朔は、なんと、旧暦でも朔でした。
新旧の暦が丁度１月ずれてるのが本年２０２４の新暦１１月旧神無月です。
となれば、当然、１０月３１日は晦日ですよね。小の月ですから旧９月２９日となります。
新暦では四半期末であるこの日は、旧暦でもやはり四半期末、すなわち季節の切れ目です。
そうなると、もうひとつ、先月の積み忘れがありましたわ、本稿はその噺です。

冒頭のおばさん。
覚えてらっしゃる方は少ないでしょうね。
吉窪昌美=ヨシクボアツミって名前聞いても。
カナダ・イエローストーンにオーロラ見に行って行方不明に、まで聞けば或いは少しは、ああ、あの人！ってピンとくるかもしれません。
時系列的には逆順に辿れば、やっぱ自殺だったって判って急速に下収したものの、発覚当初は大騒ぎになったものでした。

邦人女性が北極圏一歩手前の異郷で行方をくらました…
喧しいネット雀のことですので、すわ事件か？と色めき立ちます。
弟を名乗る方がTVに出て騒ぎ立てましたもんで、何らかの事件に巻き込まれたという説が優勢の中、当時は名無しちゃんねらだった齋藤杏花(さいとうあんな)は、第一報聞いた段階から、ああこりゃ自殺だわ、といいましたわ。
なぜならば事件である可能性が何一つ見つからないからです。
ん？待ち伏せて浚った？バカな！何せ北極圏一歩手前ですよ。秋分過ぎれば急速に気温が下がる、平均で言うなら行方をくらました日は最高気温が氷点下、真冬日です。
んな中、普通の状態なら通行人などあろう筈もない通りで待ち伏せる、酔狂なもんがあんもんですか？！
増してや性的暴行なんてね。♪～ここは　きーたぐに　ちーんぽ　も　こーる
…ogeffin失礼！
ogeffinついでにもうひとついうなら、中には逆に吉窪さんが買いに行ったという説を出してた人もいました。
ああ第二の佐野理香ってのね。これも、私、即否定しました。
だとしたら北に行くのは不自然だ、快楽を求めるなら人は温暖な南を目指します。

事件説を強行に主張してたのはアツミさんの弟と名乗る人物です。
この弟なる人物は、往復の切符用意してにこやかな顔で土産まで買ってる者が自殺するはずがないと、声を大にしました。
それこそ明確に否定します。
自殺する者に往復切符売ってはならぬという航空会社内規でもあるとでも？
自殺する者が土産買っちゃいけないって国際法でもあるの？
にこやかなの、これね、葬式躁症って呼ばれる心理態度です。
ほら、葬式の日になんかうきうきする事があるっしょ？
それと同じく絶望的な事があった時に逆に晴れやかになるって矛盾の心理態度を、そのように言います。

そもそも吉窪氏の親族ってのが、なんか胡散臭いんだな。
そもそもは熊襲の父親の病院の勤務医やってたのが、あるとき忽然と姿を消した、と。
そして、時を経て最後、おらほうの行徳かなんかの勤務医やってて、やめて所謂失業保険が切れる段階で渡加した、
而して報道で(初めて)行方を知ったと称してます。
あきらかに嘘っぱちですね。
社会保険の関係を辿れば、行方など容易に知ることができます。
ねえ？偽名使って勤務してたわけでない、吉窪昌美で勤務してたんですから。
家族とはとうに絶縁常態だったと考える方が自然でしょう。
そして知らぬ土地を転々とした挙句、尾羽打ち枯らして人生の最後、せめても雄大な大自然の下で死のうと考えたのではないでしょうか？

さて、そこで行方不明になったとされる日の旧暦みると、見事９月晦日、秋の最後の日です。

願はくは 天の下にて 秋死なむ その長月の 晦日の頃

ーわがわくは　あまのもとにて　あきしなん　そのながつきの　つごもりのころー
ああ、私ﾒの代詠ですよ、念には及ばぬと思いますが、

吉窪さんも西行よろしく自ら願った日に死ぬことができた、
９月晦日宵の口から１０月朔日未明にかけて、彼女はその４５歳の生涯を閉じました。
ちと、遅くなりましたが一つ手前の画像も、発覚の騒ぎが一段落してからですよね。
友人に宛てた自殺を仄めかす手紙が出てきたって書かれてますもの、そしてご遺体が発見されたのは翌年の盛夏になってからです。これで皆、自殺で納得せざるを得なくなった…

発見は、件のホテルの北にある森の中からです。
一冬冷凍保存されてたんでしょうね。(もし自殺なら)灰色グマに喰い散らかされてるに決まってる、との予想が外れたのは幸いな事でした。
尤も私の予想、途中の湖に沈んでるのでは？も外れたのですが。
オーロラも月もない漆黒の闇。
ホント、雄大な大自然の中で人生の最期を遂げた、まあまあじゃないですか。

地球上どの地から観ても月の形は同じ、お月様はひとつです。