最大の素数、6年ぶりに更新! 懐かしいなあ。その昔、万葉集と同じ頃に数論に凝ったもんです

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ということで御座いまして、↑がその素数です。
このおっとろしい数が、1とてめえ自身しか割り切れる数がないってんですから、なんちゅうか。
感慨無量、そうだなあ、c3かj1の頃見つけて読んだブルーバックスの『ゼロから無限へ』をまた引っ張り出して読み返しておりました。
懐かしいわあ、素数、完全数…
著者コンスタンス・レイド に関する時代情報が得られませんので、いつの著書かは不明ですが、少なくても同書第一刷の昭和46年よりは前の筈です。ですので、発見されてる最大のとして同書に掲載されてる数字はちゃんちゃらおかしいものでして。

素数砂漠って言葉は記憶違いではありませんでしたわ。
自然数が無限にある以上、素数だって無限にある筈、
ただし、数が大きくなればなるほどそこに至るまでの素数が多くなるんですから、いきおい割り切れの合成数の登場が多くなるわけです。
前の記録より1600万桁以上も大きい数ってんだから、なんと1600万桁以上も合成数が続いてたわけで、こりゃ砂漠どころか宇宙空間ですゾ。
さりとて二つおきに並んだ双子素数の数とて有限と証明されたわけではないんです。388,342 桁の 2996863034895 × 21290000 ± 1よりいっけえのがないとは言い切れない、っと。ですから…って、なんかヘンな事いってるなあ。間違ってるかもしれませんので逃げます。

ん?双子素数ってのは、差が 2 である二つの素数の組を構成する各素数のことです。
3と5なんて。
参考迄に2と3はシャム双生児といわれてます。
でね、です。
3と5が双子素数なら5と7も双子素数。
ならこれは三つ子素数なんでは?と思ってしらべてみましたが、そんな言葉はありませんでした。
因みに3と5と7は最初にして最後の『三つ子素数』です、なぜなら自然数の集合は2つおきに2の倍数が登場するのと同様に3つおきに3の倍数が登場しますから。

さあて、こんな噺で始まった今日は日曜で万葉集の日。
万葉集に数の歌…
ってある訳ねえよなあ。
検索掛けても出てくるのは、万葉集に関する数値のことばかりでした。
しゃーない、ここは復習と参りましょう。

言わずもがな万葉集は最大の歌集、全二十巻4516首の歌が収録されてます。
その作者数は514人、これも繰り返してるようモンスター規模です。
更に更にですよ。収録歌の歌体数も最大ですよね。
そう、以降の歌集にあるのは五七五七七の短歌ばかりですから。
勿論万葉集とて短歌が9割を超えますが、他の歌体も健在。
短歌の反対が長歌ね、五七×n (n=int,≧3) 七という歌体でした。これが全体で約260首あります。
五七七五七七の旋頭歌が約60首、それと1首だけ仏足石歌体があるんですわ。
形式はといえば五七五七七七、巻十六3884の作者不詳の雑歌がそれです。

伊夜彥 神の麓に 今日らもか 鹿の伏すらむ 皮服着て 角附きながら


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詞書の越中國の歌四首とあるその最後です。
神の麓…
そう、山自体を神と見立てた日本の風習でした。
まあ、歌とすれば面白っくもなんともないので今日、文学的に省みられることは殆どありません。
ところがです。
仏教の切り口、日本風土に仏教がどのように浸透していったかを知るでは、大いに意味のある歌だと。
どっかの研究者が書いてたのを見た気がするのですが、何せ記憶以外にエビデンスがありませんので、ここで切りあげましょう。

で、旋頭歌に話を戻せばです。
みてのとおり、これ、対句形式ですよね。
そう、五七七の片歌が二つ重なったものです。
四音六音の句があった時代からの脱皮期に端を発したもので、古事記に下の様な歌が。

 新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる(倭建)
 かがなべて 夜には九夜 日には十日を(御火燒の老人)

連歌の事を筑波の道というのはこれに由来します。

筑波といえば、とっておきの話があるんですが、それは明日のお楽しみとして、本日は此処まで、あはっ!

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------------------------------【当日追記】----------------------------------

本文中、おかしな記述となった箇所です。

やっぱり件の発見はメルセンヌ数の検証ということで、素数を網羅的に小さい順から検証しての発見というわけでない、
よって、1600万桁以上も合成数が続いた、という記述は不正確でした。

ご教示くださった、twitter改メXユーザーの方、有難う御座いました!