食中毒になりたくなければ、天気予報をみるべし! って減らず口でなく、日曜恒例の万葉噺です。 …ん?だからあたらないって…

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さて、巷では。
赤坂の料亭で食中毒が起ったとかで、21世紀にもなってとプチ騒動になってますが、この世には絶対に当たらないといっても過言でないものもありますね。
前にもいったかな?天気予報です。

何ですか?台風7号の!
あれだけ脅しかけくるもんだから、特に矢面に立たされたおらほうなぞ、普段災害に縁がない土地柄も手伝い大上段構えしてれば、拍子抜けするくらいの物足りなさ。
いや、数値はそれなりに出てるんですけど、全く実感がない、
どこぞのりかちゅう氏ではないですけど、陰謀論に偏り捏造情報を掴まされてるのでは?と疑いたくもなります。
同じ事は、台風一過の翌日たる昨日にも言えます。
災害クラスの猛暑がぶり返すと脅されて覚悟してれば、それほどでもなかったなあ。
ああ、雑巾掛けで床に滴る汗の量でわかりますよ。
ま、身体が暑さに慣れたんだってことにして、日曜恒例の万葉噺に入りましょう。

随分久しぶりに、思い出したように遣新羅使人の歌です。
一口に遣新羅使人の歌といっても万葉集に載ってるのは、天平8年(西暦736年)の阿部継麻呂を大使とするそれに纏わるもの…
ここでいってましたか。
全てが巻十五にあって存外数が多く、全部で145首もあるのでした。
出発がその旧暦6月でしたので、さぞや今の時期に相応しいような暑っ苦しい歌があるだろうと紐解くにですよ。
ありました。こんなのは如何でしょう?

夕されば ひぐらし來鳴く 生駒山 越えてそ我が來る 妹が目を欲り


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3589は秦間滿の作です。
この作者については、渡来系の人でそれ故の遣新羅使なんでしょうが、つぶさなる伝承はありません。

その代わりって訳でもないですが、ひぐらしの生駒山のと随分とお馴染みの名詞がでてきますわ。
歌自体も非常に単純で明快ですし。
そうですか。件の使節、一旦は集合が掛かったんですが、出発までは間があったので件の秦間滿、妻に会うために戻ったんですね。
遣新羅使人の歌という看板には、いささか偽りがあったかもしれません。
けどまあ、暑っ苦しい歌だといったのは間違いありませんでしたね。

色んな意味で、あはっ!

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