万葉歌人中、最凶の人殺しの女王といえば?

小西優花.png
今日もまた、同じ人物が記事アイコンです。
いやね、余りにも衝撃的だったんで。
おっと、はしょりすぎました。

昨日触れたよう、北海道・留萌の17歳殺害、被疑者の19歳女の実名が粛々と公開されました。
そこまでは予想通りなんですが。
私、北海道残酷殺人事件(の1/2)などと銘打って注目してたのですが、その残酷度たるや、予想を凌駕するものでした。
意外なことに、『もう一方の事件』同様、犯行時の撮影動画が出てはきた、と。
なんと、すっかり無抵抗となってた被害者が、いざ殺されそうになった最期、必死にしがみ付いてきたってんですよね。
それを振り払って川に叩き込んだってんですから…
どうしてそんな惨いことができるのでしょうか?
恐らく、小西優花にすれば、被害者るなが絶命するとは思ってなかったのだと思います。
すっぱだかでボロボロになって見ず知らずのもんの前に現れて「助けて!」って哀願する様を想像して「いい気味!」溜飲下げてしたのでしょう。
申し上げたよう、大阪であった大学生生き埋め殺人同様、死のイメージを持ち合わせないものの殺人、との認識を新たにしました。
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さあて、今日は日曜日で万葉噺をする日なのですがー。
問題はここからどうつなげるのか?なのですよ。
人殺し女の線で押すのが無難でしょう、それで行きます。

直接手を下したわけではないですが、やっぱ、この人、持統天皇に行き着きますわ。
大津皇子有間皇子
余りにも有名ですので本BLOGでも当然既出です。
そうでした、自分の系統を維持する為の邪魔者を次々に葬りさったのでした。
その持統天皇の歌というなら、余りにも有名な春過ぎてと既報の御付の老女とのやりとり、そしてその間に挟まった天武天皇崩御の折の挽歌4首のみです。
巻二159 天皇崩之時大后御作歌一首は、反歌の2首を取り上げてますので、この際そちらに追記といきましょう。
となれば残りは1首のみ、下記巻二160で持統天皇コンプリートです。

明日香の 淸御原の宮に 天の下 知らしめしし やすみしし わご大君 高照らす 日の御子 いかさまに 思ほしめせか 神風の 伊勢の國は 沖つ藻も 靡きし波に 潮氣のみ 香れる國に 味こり あやにともしき 高照らす 日の御子
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先程、天武天皇崩御の折の挽歌といいましたが、チト、ニュアンスが違うかもしれません。
というのはこの歌、詞書に、
天皇崩之後八年九月九日奉為御齊會之夜夢裏習賜御歌一首 [古歌集中出]
つまり、天皇が崩御して八年後の九月九日、御斎会の夜に、夢の中で繰り返しお唱えになった歌一首ということで、なんと今でいえばとうに七回忌も済ませた折の歌とのことですので。

また左注もあり、それによってはっきり作者名が記されてなかったこの歌の作者が持統天皇だってことが判る訳です。
後日軽皇子に帝位を譲って太上天皇となった人物はひとりのみです。

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