大相撲でまた公傷制度を復活させよ?んなバカな!であります

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月が替わってまたが巡ってきました。新暦ながら正真正銘の八朔です。
今日は先月の〆后投稿、開催されてた名古屋場所関係の噺です。

先ずは冒頭画像。
木竜皇"関"、おめでとうございます。
昨日の番付編成会議で房総4人目の関取が正式誕生しました。
今から9月の場所が楽しみ、いやいやあまりせっかちでもいけませんが、大銀杏結って毎日土俵に上がる姿を期待します。

で、噺ですが同じお相撲ネタなんですが、対照的に否定的な内容です。
ソースは報知新聞なんですけどね。
報知ってのは読売に買収されて、世俗紙に転向したんでしたっけ?
ですので権威ありと判断して、引用なぞすることと致しましょう。



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 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が29日、東京・両国国技館で開かれた。会合後には山内昌之委員長が会見し、“公傷制度”についての議論がなされたことを明かした。

 大相撲名古屋場所で9度目のカド番だった大関・貴景勝(常盤山)が5勝10敗と負け越し陥落が決定。慢性的な首痛にも悩まされていた。「大関は横綱に準ずる自覚と責任をしかるべき地位。そういう中でカド番、陥落に関しては遺憾なこと」としつつ「土俵上における力士の負傷、アクシデントをどのように考えるか。いわゆる公傷制度に関わる問題を本格的にもう一度考えないと、大関になって常に横綱を狙えるポジションの人も、また実は多くのケガや無理をしている。その結果として貴景勝や霧島(音羽山)の今日の状況があるという見方をしないといけない」と語った。

 公傷制度は力士がケガをして休場した場合に、翌場所の番付編成で休場を負けと同じに扱わず、番付が下がらない救済措置のこと。1972年の初場所から実施されたが、制度の悪用が続き2003年の九州場所を最後に廃止された。「どんな制度をつくっても、素直に適応して受け入れる場合もあるし、制度に頼って急場をくぐり抜けたいという気持ちが働くも人間だ。したがってデータや材料を集めて問題解決の準備にあたってもいい時がきてもいいのではないか」と悪用を懸念しつつ前向きな姿勢を示した。

 「せっかく戻ってきた朝乃山(高砂)が下まで陥落しないといけない。尊富士(伊勢ケ浜)も出場して闘争意欲があったにも関わらず、また休場してしまう。彼らがそういう状況になった時にも制度の許す範囲で。そして彼らにとって、相撲界の貢献や将来の角界の発展などに十分に働いてもらうためにも公傷制度を検討するべき」と考えを述べた。

一言で言っちまえば、そう、タイトルでいったとおり、
何をバカな!
であります。
んなもん認めたら、アータ、相撲取りで外科系疾患の診断書とれないもんなどひとりもいやしない、
公傷による休場者ばかりでワリ組めなくなった上に、休場者下がらないってんだから上がるものがあがれなくなる、とんでもない害悪がでてきますよ!
というよりもです。

どこの世界で公傷なんてものが認められてるわけですか?
他のプロスポーツは言うに及ばず、身体使わない勤め人の世界でも労災による一時の保障があるだけで、その後有給扱いで地位が保証されるってわけではありません。
況やアスリート、しかもプロの格闘家ですよ。
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先ずは怪我しない強靭な肉体を作ることが始めでないの?!
確かにねえ、怪我しやすい環境に変わりつつあるのは事実です。
顕著なのは力士の大型化、昔の再重量関取の体重が今の平均値ってんでは勢い怪我も多くなります。
ですので協会としてできることは精精怪我を防ぐような環境を作ることでしょう。
怪我した者の地位や収入を守ろうなんてのは邪道もいいとこです。

先代の琴櫻の先代佐渡ヶ嶽親方。
解説席に座った時、こんな話をしてたとかです。
「親方になりたての頃、同門の先輩二子山から『サクラよお。今の子達は入ってきても直ぐに稽古させちゃダメだぞ』
土俵の鬼といわれた人がヘンなこというと思ってましたけど、やってみて実感しました。
いとも簡単にポキポキ骨折する、我々の時では考えられなかったのに」
原因としてやっぱり大型化と生活環境の変化をあげてましたっけ。
そこまではいいですけど、続けてこういったとか。
「全国のお母さん。お子さんには小魚が多くとれるような食事を用意してあげてください」
って相撲の解説席から、栄養士の代わりまでやったんですよね。

やっぱ根っからの指導者です。

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