本日は大相撲名古屋場所千秋楽。だけどもう懲りた。スルーしたとこでいつもの万葉噺をします

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さて、お相撲も今日で千秋楽、のこの件は触れずに行きましょう。
その相撲を隅っこに追いやるように、忌々しいパリ五輪が始まりました。
そうなんよ!なんで4Kでやってないのよ~!!!!!
あと二日の国技じゃん。終わってから五輪にしてもバチあたんないと思いますがねえ。
ふざけんなよ~ 受信料けーせ!
とまあお決まりの台詞がでたとこで、幸いな事に、と続けるなら。
パリとの7時間の時差なんですわ。
それなら、おいしいとこは大抵は深夜になるもんで、番組表のワリ崩しも少なくて済むってもんです。

さあ、今日は日曜で万葉噺の日。
今週も前週に引き続き、カセット講座五巻A面・『鶴鳴き渡るーわかの浦ー』…今日は、長歌反歌のセットをノーカットで俎上にあげましょう。
一部既報と重複があるかも知れません、お含み置きを。
巻六917-919は山部赤人です。

 やすみしし わご大君の 常宮と 仕へまつれる 雑賀野ゆ 背向に見ゆる 沖つ島 清き渚に 風吹けば 白波騒き 潮干れば 玉藻刈りつつ 神代より 然そ貴き 玉津島山

 反歌二首

沖つ島 荒礒の玉藻 潮干満ちて 隱ろひゆかば 思ほえむかも

若の浦に 潮満ち來れば 潟を無み 葦邊をさして 鶴鳴き渡る


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うーん、涼しげ、
と繫げたいとこですが、残念ながらこの歌は今の時期の歌ではないんです。
実はこの歌には詞書と左注がついており、それを総合すれば神亀元年10月、724年の冬の歌なのです。
それを感じさせぬ辺りが流石南国といったとこでしょう。

さて神亀元年というなら聖武天皇の元年、その行幸の時の歌という事なら一同平城京を出でて、ちょうど紀ノ川に沿うように下る経路で進んだわけですよねえ。
思い出して下さい。その時代乗り物なんてものはなかったわけですから、どんな身分の高い人もみんな歩かざるを得なかったわけです。
その旅程が目的地である玉津島の風光を引き立たせた、

これもまた、犬養先生がよく仰ってたことでした。

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