つーことで(?)本年も夏至を過ぎたわけですが、早くもです。万葉集の夏至の歌って話をされてる方がいるようですわ。こりゃ拙い、本稿は盗作になっちまうかもね、あはっ!
万葉集 万葉の人々 万葉のこころ 犬養孝 夏至 ストロベリームーン パクリ インターネット インターネットのインターの意味 人麻呂 夏野ゆく 牡鹿の角の 束の間も 妹が心を 忘れて思へや ぬばたまの この夜な明けそ 赤らひく朝行く君を 待たば苦しも 相聞歌 正述心緒 歌は皆の共有財産 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 齋藤杏花facebook Facebook 相互利用 柿本人麻呂歌集
ん?どっかの外国サイトに、夏至に見られるストロベリームーンって写真が載ってたぞ、
早速頂き!
ふん、どうせ私にゃ天体の写真なぞ撮れるわけがないんだから、ここはパクリ、毒喰らわば皿までです。
そもそもあんですよ、インターネットで公開しといて使うなといっても詮無いでしょうよ。
もとより、金取っちゃ拙いんだけどね。
全くの無償の道楽頁で使う分にゃ、大目にみろやで御座います。
インターネットのインターの意味…
おっと、脱線しても行かんので、夏至にちなんだ万葉集の歌の噺に入りましょう。
先ずは、人麻呂です。
夏野ゆく 牡鹿の角の 束の間も 妹が心を 忘れて思へや
巻四502は、柿本朝臣人麿の歌三首と題される連作の真ん中に位置します。
束の間ってのはむしろ現代語の方が馴染みでしょう。
ツカは一握り指四本の幅、短いのたとえなのです。
シカってのは夏に角が生え変わりますよね。
一年のちょうど今時分は生え変わったばかりで非常に短い、束の間サイズと言う訳です。
そんな短い間も、私の事を思うお前ちゃんの心を忘れてるものか、と。
そうなんです、これは相聞歌なんですわ。三首の後ろに妻の歌があります。
もう一首行きましょうか。
夏至は昼間の時間が一番長い日、ってことは夜が一年で一番短い、
つーことで、こんなのは如何でしょう?
ぬばたまの この夜な明けそ 赤らひく朝行く君を 待たば苦しも
巻十一2389は正ニ心緒述ブの段に登場します。
正述心緒は寄物陳思・譬喩歌と並んで表現方法による部立の一つです。
二つの枕詞さえ知ってれば、意味など明白、将に心情を素直に述べた歌と言えましょう。
んで作者なんです。
ネット情報によれば柿本人麻呂歌集とのことでしたが、逆に岩波の萬葉集では見つからない、だから触れません。
いずれにせよ、人麻呂の歌でない事だけは確かです。そこらで歌われていた歌と推察します。
そうなんですよねえ。
著作なんて概念が出来たのは極々最近、それまでは歌は皆の共有財産でいい歌は皆が歌いました。
ここで冒頭・タイトルに話が戻ります。
言ったよう、今日の二首はいずれも余所のサイトさんが夏至の万葉噺として書いていたもので情報を拾い、そして取り上げました。
仕方ないですよ。歌は世につれ、世は歌につれといっても万葉集は千数百年前から変ってる訳ではないのですから。
だから他の人に合わせ、齋藤杏花 (さいとうあんな) も唱和します。
インターネットのインター…
相互利用、という意味でした。