齋藤杏花 (さいとうあんな) の BLOG

軽く勘違いしてた。今日は代休で休みじゃないんですね。
正真正銘、国民の祝日の昭和の日・かつての天誕でした。
つーことはまだ４月ですよね。なのにあっちい事。
漸く鼻づまりから開放されたちと思いきや、早くも汗疹も心配な具合で。
一方、その割には夜は雲が垂れ込める、このとこお月なんてのは、とんとご無沙汰(過日の十六夜も結局見られなかった)、況や星空など一体どこの星の天文現象かと思うくらいです。

なんなんでしょうねえ？世界最古の女流文学。
所謂伝言ゲームの類で話に尾鰭が付いたものと思いきや、れっきとした国営放送書籍販売頁の売り込みのようです。
好意的に考えれば、言葉のあやってことでしょうが、兎も角、まっさかそんな事はありますめえ！ の一言です。
そうだ、言葉のあやというなら、こっちも補足しておかねば。
『光る君へ』の１７回を全く視たことがないといえば、私もまたウソ言ってることになります。
４Ｋ放送の『昼光』はやっておりますので。
ちゃんと字幕入りで腰据えて観てない(字を変えたことに留意)ていうことですので、予め申し添えます。

そういう事で本題っていうか本論っていうかにはいるなら、twitter改ﾒXにポストしてくれてるこの方を持ち出すのが早道でしょう。

松井一郎@ichiromatsui

「世界最古の女性文学とも言われる『源氏物語』」そんなわけないだろ。「源氏物語」以前の日本に額田王、小野小町、 #光る君へ にも登場の通綱母、清少納言とゴマンといる。世界なら前7世紀サッフォー、「漢書」の最終編集者にして詩人の班昭 （1～2世紀）８～９世紀唐代の薛濤や魚玄機

引用

@dairisayu

http://a.r10.to/hR4X5m
[書籍] ＮＨＫ大河ドラマ　歴史ハンドブック　光る君へ

2024年大河ドラマ「光る君へ」の舞台は平安時代中期。世界最古の女性文学とも言われる『源氏物語』を生み出した紫式部の生涯を描く🌟
#光る君へ

午前0:31 · 2024年4月28日

ここで齋藤杏花(さいとうあんな)が反応するのは、支那後漢の班昭です。

班恵姫…
女のながらも字を持ってる一流の文化人、それ故こうして肖像もあるのですが。
文筆家一家に生を受けた女性です。
そう。漢書の完成者。
父班彪の大事業漢書を引き継いだ長兄の班固も志半ばで世を去った後にお鉢が回ってきたのが、出戻ってきてた彼女でした。
実はね。班超って次兄がいるにはいるんですけどね。
これが、４０過ぎてから若い頃の念願であった軍人への転身が叶ったという変り種で、それ故お鉢って言い方したんですが。
定遠侯・班超の物語なら、続・中国任侠伝 (陳舜臣)「虎穴に入らずんば」にあります。

時代は少し上がって、漢滅亡期。
この時代に後漢を代表する詩人が集中しましたね。
三曹…とネタ晴らしする前に余談を挟めば、漢詩というけど漢の時代が最盛期という訳でない、
圧倒的に唐代が有力です。だからカラウタで漢代は政治家親子が最右翼でした。
三曹、曹操・曹丕・曹植親子のうち、詩人としての最強は曹植なんですが、ここでは兄の曹丕なんです。非常な変り種で、代表作は銃後の妻、女性目線の詩なんですよ。
また当時としては異例中の異例で、小説なども書いてたんです。
そう。男なら詩を作るべしって価値観の時代に。
これの裏を返せば。
小説は女の領分だったってことにもなりますね。
事実後漢には文姫という字の人が複数いますし。

時代をまた戻しましょう。
支那大陸の紙発明(蔡倫)は１０５年のことです。
既にその時、班彪はこの世を去ってました。
ですから、漢書は竹簡や木簡でされてた訳なんですわ。
こんな時代にたとえ小説が書かれてたとしても、それが読める形で残ってる訳ないじゃないの！
そうだ、そうだ。
我国の平安中期といえばちょうど公文書が木簡から紙に替った頃。
その超貴重品の紙が道長から紫式部に届いたという記録もあります。
話変えて逆に、記録されてない小説(創作)ってことなら、地球上の各地に抒情詩の伝承のって容で確実に存在しますね。
その創作者がすべて男性だったという保証はなし、ってどっかで言ったような記憶がありますが、ここはこれでケリ付けましょう。
蘇我の娘の古事記(=ふるごとぶみ)…

源氏物語は、我国で現存が確認できる、最古の女流本格長編小説、

これが正解なんでないの、某国営放送さん？、あはっ！