『沖つ島 い行き渡りて 潜くちふ 鮑球もが 包みて遣らむ』 アイコン画像と記事中味とが必ずしも一致しないのも、本BLOGの特徴であります

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ともう一つ本BLOGの特徴を断るのであれば、画像は全て借り物、はええ話がパクリなので御座います。
だって、画像から身バレしてもつまりませんし、何より、撮影してPCに取り込める機材を持ってないんですもの。
杓子定規に構えれば拙いのでしょうが、ここは一切の経済的利益をとってないシロートサイト、どうぞ大目にみてやってくださいまし。
つーことで、今年は気候のせいか、例年他所さんに遅れをとるシランが、お借りした画像程度には花開いて来ました。
結構、結構。
シラン内に花が終わったハナズオウと交代するように、庭の紫を引き継ぎました。
ばぁば。
今年はシランは知らんでなかったぞ、って内輪話したとこで、噺に入りましょう。

ちよっと前、花祭りの日でしたか、読売新聞の紙面に、[能登をたどる]風物(4)窓岩 「窓」失っても ともに生きたい という記事が載りました。
会員限定記事なのでリンク張りはしませんが、元日の地震で崩れてしまった能登風物の窓岩を懐かしむという内容です。
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その記事の中に万葉集の歌が引用されてました。
巻十八4103は、越中時代の大伴家持です。

沖つ島 い行き渡りて 潜くちふ 鮑球もが 包みて遣らむ

例によって能登めぐりの折の作、沖つ島とは?
恐らくは外浦に浮かぶ 舳倉島や七ツ島のことでしょう。
して。
潜水して取る鮑球を誰に持って行く?
岩波の萬葉集の解説では、イモとあります。
さもありなん。この歌の次の4104が
吾妹子が 心慰に 遣らむため 沖つ島なる 白玉もがも
である事を鑑みれば、それが自然でしょう。

ところがですよ。
読売記事によれば、都の人に持ち帰りたい、と講釈されてるのです。
んまあ、家持なんて奴に会って聞いてきた者がいるわけでなし、そうかもしれない、それはそれで構わないのです。
ところが、件の記事が能登の復興目的の一貫として書かれているのが気にかかるとこです。
そういや、盛んにやってますよねえ、復興キャンペーンなんての。
なんかねえ、おらほうの県知事じゃないですけど、揺れ太りがないか勘ぐりたくもなります。
そういや東日本の後にも三陸はまだしも東北支援なんて便乗商戦がありましたわ。
事前は同じ値段だったわかめが、何故か鳴門物より100円高くなってて。
そうならと、シラン、ですわ。(ダーダン)
…ってね。

ちゃーんと枕は生きてるんですよ、あはっ!

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