山吹 + 清水 で、なんになる?と謎掛けで参りましょう
万葉集 万葉の人々 万葉のこころ 犬養孝 山吹 清水 黄色 ヤマブキ 山振の 立ち儀ひたる 山淸水 酌みに行かめど 道の知らなく 紀に曰はく、七年戊寅の夏四月丁亥の朔の癸巳、十市皇女卒然に病発りて宮の中に薨りましき、といへり。 高市皇子 十市皇女 挽歌 天武天皇 黄泉 情景に込めた情熱 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 歌とは素晴らしくも恐ろしいもの タイムマシン付どこでもドア 齋藤杏花facebook Facebook

活発なアクセス有難う御座います。
お陰でさまで投稿にも熱が入ります、つーことで、今日も張り切って参りましょう。
百花繚乱の我が庭。今現在一番盛んなのが、このヤマブキなのです。
いっぺんに開いてすげえ事!
確か去年ってか先シーズン(うちのは狂い咲きが多くて)は、さっぱりだったんでしたわ。
その埋め合わせするんが如くに、物置の脇を黄色に彩っております。
ヤマブキねえ…
万葉集にヤマブキの歌があったかな?
はい、ばっちり見つかりました。
巻二158が以下です。
山振の 立ち儀ひたる 山淸水 酌みに行かめど 道の知らなく
左注に、
紀に曰はく、七年戊寅の夏四月丁亥の朔の癸巳、十市皇女卒然に病発りて宮の中に薨りましき、といへり。
とあります。
即ちこの歌は挽歌、高市皇子が十市皇女を葬る際に詠んだ三首の歌の、一番最後になります。
先に人物の説明をしてしまいましょう。
高市皇子。出ましたよね。
天武天皇の長男です。
他の兄弟のようにポアされることもなく、持統天皇時代の太政大臣としてその生涯を全うしました。
その高市皇子の異母姉が十市皇女、姉というんだから父は同じ天武天皇、母があの額田王です。
この姉弟は仲がよかったようで、俎上の歌があります。
お待たせ。タイトルの種明かし。
山振はヤマブキ、でその黄、山清水の泉、足し算の答えは『黄泉』でした。
即ち、黄色いヤマブキが周りを飾ってる山の清水を汲みに行きたい、裏に込めた意味は黄泉の国まで姉ちゃんを訪ねていきたいけど、道が分からないよ、と嘆いてるという事です。
うーん、情景に込めた情熱。
ここでまた歌とは素晴らしくも恐ろしいものですねえ!です。
今こうして齋藤杏花 (さいとうあんな) が庭のヤマブキをみれば、天武天皇7年4月7日678年5月3日)の播州赤穂の地のヤマブキをみた高市皇子と精神を共有する事ができる、当然高市皇子だってとっくも昔、持統天皇10年(696年)に死んじまってる、時間も空間も超越する、超弩級のタイムマシン付どこでもドアですわ!
あ、ウチのヤマブキの周りには湧き水はありません、念の為。
------------------------------【当日追記】----------------------------------
冒頭でも触れましたとおり、多くのアクセスを頂いてます。
昨日も一昨日の11,069アクセス(ユニーク/日)には及ばぬものの、2,675で、全体では2桁順位の31位、部門順位では1頁目に登場する13位で、更に本日、午前7時段階で昨日のこの数字を超えました。
厚く御礼申し上げます、今後ともよしなに!
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