負けたぁぁぁぁぁ! でもまあ、いい夢見させて貰いましたわ。中央学院の皆さん、大儀!

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センバツの 地元チームが 大負けで テレビのスイッチ 付けたり切ったり

この狂歌、いつの作だったかなあ。
ま、周知のとおり、我等が中央学院高校、準決勝で散りました。

結果は大負けってほどでもなかったんですが、勝てる気はしませんでしたよ。
時間を勘違いし、試合開始前から観てたのですが、同点直後にまた勝ち越された時点でTVのスイッチ切っちまいました。
そして家事を片して念のために再びつけると1-4、相も変らずで再び切って、ゆっくり座って8回の裏の守りのとこからまた観出したのです。
ご愁傷様、とうとう4度目の校歌を聞くことはありませんでした。

校歌の歌詞の、大利根、湖北で立地は分かりますね。
利根川と印旛沼に挟まれた場所にあるわけです。
そっか去年も専大松戸で、どうもこのとこ常磐線沿線の学校が千葉の代表となってて、ピンと来ないものはあります。
でもね、間違いなくおらっとこの県なんですよ。

これがね、万葉時代になると却って、ああやっぱおらほうだな、と感じる事が多いんですよ。
さて、今日の万葉集は、久々に防人の歌をやりましょう。
巻二十4389にこんな一首があります。

潮船の 舳越そ白波 にはしくも 負せ賜ほか 思はへなくに


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作者は印波郡の丈部直大麿、つまり今の印旛郡の防人の作です。

印旛と来れば当時は、内海である広大な香取海の広がるところ。
将にご当地名物の船上の風景から入ります。
賜ほか=タマホカはタマフカの訛、東国の田舎訛がでてきますねえ。
思はへは思ひあへがつまったもの、ここらもローカルがにじみ出ます。
だからこそ、いやに急なご命令であったなあ、なんて変哲のないフレーズが、心の音楽になるであって。

万葉集はそこらかしこに、人の情が満ち溢れます。

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