大相撲春場所の初日を迎える今日。令和6年石川能登地震関連のニュースもめっきり少なくなってきました

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さて3月10日です。
東京の下町大空襲は去年、書いたんでしたね。
これ、自画自賛なから、よくかけてるわ、
よろしければ是非、お読み(直し)下さい。
つーことで今日は触れず、お相撲の話題から入りましょう。
冒頭画像でご案内の、大相撲春場所が今日初日を迎えます。
うん、この構図以外ないでしょう、よく出来てます。
さあ横綱照ノ富士の連覇なるか?新大関琴ノ若の活躍や如何に?

でもね。
自分で水向けた事に自分で水を差すようですが、どっちも、ってカンジです。
横綱はもうとうに限界過ぎて気力だけで取ってますので、必ずしも絶好調でないなかの連覇は至難と考えます。
期待のプリンスねえ。
彼とてスーパーマンじゃない、前にもちらっといったようにセレモニーで身柄をとられる中で、ベストの調整が出来てるとは考えがたいとこです。
優勝するつもりで挑んで、ホント、勝ち越せれば合格点てとこじゃないでしょうか?
取組を見るに、初日が熱海富士で二日目が朝乃山とか。
早くも一筋縄ではいかない対戦相手とのワリが組まれました。

さて、今日は日曜日で恒例により、万葉噺をする日、1週間間をあけての能登の歌の続きとしましょうか。
正月の日に起こった能登地震も、2ヶ月過ぎて報道もまばらになってきた折です。
ここらでこの話題にも終止符を打つにいい折です。

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メジャーなのはもう出してしまってますので今日は残りのマイナーなとこから。
巻十六の3878-80に能登國の歌三首の題詞の、作者不詳の歌があります。

梯立の 熊來のやらに 新羅斧 落とし入れわし 懸けて懸けて 勿泣かしそね 浮き出づるやと 見むわし

梯立の 熊來酒屋に 眞罵らる奴わし 誘ひ立て 率て來なましを 眞罵らる奴わし

香島嶺の 机の島の 小螺を い拾ひ持ち来て 石持ち 突き破り 早川に 洗ひ濯ぎ 辛鹽に こごと揉み 高坏に盛り 机に立てて 母に奉りつや 愛づ兒の刀自 父に獻りつや 愛づ兒の刀自

左注は割愛します。
例によって一々訳すのは控えますが、読みはつけておきましょう。

はしたてのくまきのやらにしらぎおのおとしいれわしかけてかけてななかしそねうきいずるやとみんわし

はしたてのくまきさかやにまぬらるやっこわしさすいたていてきななしをまぬらるわし

かしまねのつくえのしまのしだたみをいひりいもちていしもちつきやぶりはやかわにあらいすすぎからしおにこごともみたかつきにもりつくえにたててははにまつりやめずこのとじちちにまつりやめずこのとじ

うーん…新仮名に書き直してもさっぱり。
作者も不詳なら、歌体もいまいち分からない、おそらく俗謡民謡の類のようなもんでしょう。
3878-79と3880とでは傾向が異なります。
つまり前者は酒の席での余興でドン臭い奴をからかって騒いでる歌で、また後者は父母のフレーズから童謡起源の歌と思料されます。

熊来ー石川県鹿島郡の熊来村、今の中島町
香島、机の島ーそれぞれ七尾市付近と和倉温泉の海上にある島

と、確かに能登半島に現存する地名が出てきます。

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