【ネタばれ注意!】中国任侠伝 (陳舜臣) をこれから読もうとお考えの方は、絶対に本稿を御覧… って、あんも新刊でもあるまいに、こうまで勿体つける必要ねえんだよ、あはっ!

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大胆にもお相撲ネタから。
予めネタ晴らししてからいいますが、この箇所書いてる今現在、中日の取組も終わってないとこです。
そんな中でも云える事ですけど、照ノ富士、やっぱダメかなあ…
画像の通り、7日目に平幕・正代に破れ早2敗となってしまいました。
最大公約数的に浮かぶ可能性といえば、やっぱ、更に前日である6日目の翔猿戦を引き摺ってたんかなあ?
あの時は、横綱も傍目にも分かるほどに感情を顕にしてました。
思えば、ユルフンで大怪我の原因を作られた相手です。
最上位の番付といえど、所詮は人の子…
おっと、ここらにして本題と行きましょう。

思えば去年のいずれかのあたりから、某国営放送大河ドラマの噺を火曜日にするのが恒例になってました。
終了とします。
だって、あの『光る君へ』じゃ噺が続きませんもの。
ネタ晴らししたよう、お相撲は未だですけど、大河は4Kでお先に~でもう第三回「謎の男」は視終わってるんですよ。
その上でいうなら、うーん…あら少女漫画大河だわ、といったとこです。
いえいえ、必ずしもつまんないという意味と同値ではありません。
そもそもが造詣のない舞台である事に加え、歴史ドラマのファクターが1ミリもないことが原因なのです。
あれって完全な創作、たとえば代筆がお仕事って台詞は、後世の樋口一葉の台詞を紫式部の口を借りていわせるだけ、ってことらしんでしてね。さもありなん、当時にお仕事なんて言葉、概念すらがあるわけがありません。
うん、光る君へはただ視るだけの楽しみとして、今後は気付いた事があった折々で噺すこととしましょう。

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で初回。
前回の代筆の際のまひろが書き記してた歌から行きましょう。
最初の2つはドラマオリジナルですが、あとからの2つ、

寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 花の夕顔

心あてに それかとぞ見る 白露の 光添へたる 夕顔の花

これは源氏物語出典ですわ。
番組も、ホント、こうした細かい設定を積極的に出せばいいものを、と思ってしまいます。
せめて、字幕なりともでも。
そうそう、色んな楽しみ方をしてる人がいるんですから。

そうなんだ、例えば著者自身。齋藤杏花 (さいとうあんな) は平家物語こそかじってはいるものの源氏はまったく知らぬに等しい人がやってますので、正直、前段でいったのは知ったかです。
むしろ多少造詣があるのは、後から出てきた孟嘗君の方なんですわ。
戦国四君の一人です。
食客三千人と称し、多くの食客を囲ってた事で名高い人物…
そうそう(本稿はこれが多い!)ドラマでまひろちゃんが謎解きしてたのが、鶏鳴狗盗の四字熟語でしたね。
つまらない特技であっても何らかの役に立つ事はあるとの格言です。

中国任侠伝 | 陳舜臣 作。
全体の第二話に「孟嘗君の客」があります。
話とすれば将に多くの食客を語ってた人物像がテーマで、食客の語義についても詳細に物語り、命も惜しまないが名が伝わらない事も惜しまないのが真の任侠…
こう結ばれてます。
徳間文庫にありますので、ご興味がある方はどうぞ。

と最後にもうひとつ、古典笑い話集・笑府から。

何某が孟嘗君にも劣らぬ客好き聞き、そんな立派な人物なら一度あってみたいと訪ねたとこ、門内は静まり返ってだれもいない様子。
いぶかって隣に訊ねてみたとこ、
「今は食事時ですから、みなさん、ご自分の家に食べに帰りました」

あはっ!はタイトルで云っておりました。

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