そういえば、万葉集の石川県の歌は噺した事がありませんでしたね。今日はそれで行きましょう。(←今日は素直なタイトルをば)

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さて今日も昨日からの流れを請けて令和6年石川能登地震関係でお噺ししましよう。
画像は検索掛けて出てきた石川・金沢のカルチャー教室 - 北國新聞文化センター『はじめての万葉集 』の。
場所が白山市ということで、見事話が繋がりました。

家持の関係で隣の富山県の万葉は早くからやっておりました。
けど、そういや、石川県はなんかったか?などとは杞憂、ちゃんと出てきましたわ。
越中の家持関係が多いですけど、それ以外もちらほら。
そんな中、こんなのはどうでしょう?
巻十二3169に、作者不詳の次の歌があります。

能登の海に 釣する海人の 漁り火の 光りにい往け 月待ちがてり


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分かりやすい、そして、そうなんだなあ。
ご当地は日本海の漁場でした。

ところが今は、まあ、休止中で再開の目処すらたってないとか。
さもありなん、えっと、奥能登の日本海よりは海が干上がっちまったんですもの。
もやっといた船が、そのままの位置で陸にあがっちまってる、隆起ですね。
おらっとこの九十九里も、関東大震災の隆起で河口に延々と連なる砂地があります。

神経逆なでするような、ある意味不謹慎になりかねない冷たい言い方ながら、仕方ないですよ。
そうやって、日本列島の陸地は作られて来ました
誰のせいでもないし、誰もどうすることもできないのです。

能登の漁業を続けたいなら、先ずはずらした位置に港を浚渫する事から、それ以外に手などありません。
今まであなた方が漕ぎ出してた港とて、天地開闢の時からあったわけでない、
最初に漁を始めたご先祖が作ったものです。
あなたがたの代で、その再現をすればいいんですよ。

期待してやみません。

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