今日の七草で2024年の松の内も終わり。噺すことが目白押しでなんだかなあ、ってカンジです

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今日は七草、つーことで2024年の松の内も、愈愈今日までです。
なんか時が経つのが早いなあ、齋藤杏花 (さいとうあんな)にしちゃ珍しくそう感じてます。
多くの方は賛同されることでしょう、色々ありましたもんねえ。

んで。
今年は月曜から始まったもんで、今日が年明け最初の日曜日なんですよね。
日曜といえば本BLOGの恒例で万葉噺。
杏花の"まんにょう"も、このとこ趣向が変ってきまして。
つまり、平素と同じく時のネタの枕を話したのちに万葉集の歌を出す、
時には『本文』の方が少なくなってしまうような…
手品師が手品の種をばらすような真似をますが、本稿もその系列となると思料します。
つーことで、年初に起こった事故事件でまだ俎上にあげてないものを見繕えば?
他にもいくつかありますが、3日の晩、山の手線内で起きた通り魔事件から噺すこととしましょう。

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これ。
ショッキングな事件だったもんで、SNSあたりでは結構話題になりました。
けど肝心な報道はというなら、上記第一報のみで、その後報じられることなく、結局20代女という事で住所氏名すら明かされることなく終わりになってしまいました。
いかに精神障害者の疑いが濃いとはいえ、公共交通の中で5人が切りつけられうち4人が刺され、そのうちの3人は重傷と。
なのに、報道しない自由とはそれはないんでないですか?
ここで最大公約数的に行き着く理由は、犯人が若い女で被害者が男だったって事です。
そうでしょうよ、これが逆だったらいつもの如く、とんでもない騒ぎが暫く続いたはずです。
はっきしいって逆差別

平等とか共同参画とか謳いながら日本社会の男女差別ってのはよくもあしくも、未だ相当なものと思慮します。
そう日本固有のものといってもいい、洋の東西を問わず外国においてはこの手の差別逆差別は聞きません。
日本社会固有…
なら神代の昔から?
というなら、ってことで万葉集に結びつくのですよ。
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日本最古の歌集である万葉集においては、題材的にも作者的にもかかるあからさまな差別はみつかりません。
今日のとこは後者の歌人で続けますか。

女流歌人として額田王と双璧を為すのが大伴坂上郎女でしょう。
大伴家持の叔母にして歌の面でも大いに影響を与えた人、前にも云ったかな?万葉集全巻には長短84首が収録されてます。
それ故本BLOGでもしばしばとりあげましたが、このとこ、上述昨年年央を最後に、随分とご無沙汰してました。
今日は巻三より初出となる本格長歌をご紹介しましょう。

ひさかたの 天の原より 生れ來たる 神の命 奥山の 賢木の枝に 白香付け 木綿とり付けて 斎瓮を 斎ひほりすゑ 竹玉を 繁に貫き垂れ 鹿猪じもの 膝折り伏せて 手弱女の おすひ取り懸け かくだにも われは祈ひなむ 君に逢はじかも

木綿疊 手に取り持ちて かくだにも われは祈ひなむ 君に逢はじかも


379-380は、大伴坂上郎女、神ヲ祭ル歌一首、并ニ短歌 と題されてます。
また歌の後の注書によれば、天平5年(西暦733年)の冬11月に、大伴氏の神を奉る時に詠んだ歌とのことです。

冬11月…

そう。今日1/7は当時と同じ旧暦に拠れば11/26になるのです、あはっ!

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【おまけ】

本文事件画像の動画。 ↓