忠臣蔵と某国営放送ドラマ10『大奥』と

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さあ今年もやって参りました、
赤穂浪士討ち入りの日!

日本人がすっかり忘れてしまった日本人のよさを見直す日ですよねえ、
って勝手に。
この目出度い日に毎度俵星じゃ芸がありませんから、今日は赤垣源蔵からお聞きいただきましょう。


ふう、絶品。
日本晴れって意味を日本語ネイティヴでない方に説明するとすれば迷わず、あなた先ずこの曲を聴いて御覧なさいと申し上げます。
というふうに、日本的美徳として語り継がれてきた忠臣蔵も、メディアの種類が増すに連れ結構様々な解釈が出てきております。
即ち、必ずしも、浪士→善玉 吉良→悪玉 の構図に限らない描かれ方がされてきてます。
TVドラマの世界なら、史実の研究をいれ浅野の精神異常を前面に出したり、吉良の昔イケメンに触れ新旧似たものどおしで実は仲良しだったとしたり、全ては瑤泉院が書いた筋書きどおりに動いたと設定したり。
TVドラマ化に伴ってこのとこしばしば触れてる、よしながふみの(男女逆転)大奥でも俎上に上りました。

あれは、浅野内匠頭一人が♂でのこり主要人物は全て♀とされてましたね。
数少ない男子大名として殊更背伸びした浅野が、ザアマスばあさんの吉良とトラブルを起こすのです。
殿中の刃傷沙汰はご法度ということで浅野の切腹はかわりないのですが、大いに変りある討ち入りの場だけはドラマ10『大奥』でもやりました。
男子払底に付き♂が♀を殺す事は、取りたてて異常なこととされてなかった、と。
ところが必ずしもこの感覚に染まってなかったのが徳子の綱吉なのです。
「無抵抗の老女を嬲り殺すとき何事!全員処刑せよ」
既にこの時は男狂いで政治からは遠ざかっていた♀綱吉も、ここは激怒し断を下します。
世間の噂をとなだめられ、処刑を切腹に代えたその代りに、以降の男子相続は一切認めぬとの触れをだし、女の治める幕府が完成するのでした。

このドラマ10『大奥』が、昨日最終回を迎えました。
嬉しい誤算で放送時間拡大のため、ちゃんと原作の最後までやってくれました。
流石に、幕末動乱はひとり慶喜を原作以上の悪者に仕立てることで一切割愛されてしまいましたが、西郷と勝の直談判は余さずやりましたね。
原作に無い設定、親子の和宮が錦の御旗でピンときて自らのアイデアで交渉をまとめてしまう、ってとこもありました。
岸井ゆきのって役者さんなの?
この人、武家の男装が一番きれいだったな。
その後の引渡しに至る日々も割愛し、
そっか、season2の冒頭はここにつながったんですね。

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原作と違ったのは瀧山の切腹を見つけたのが仲野でなく胤篤が見つけたってことですか。
ここで仲野=黒木に設定し直したツケを払いました。
天璋院篤姫』に触れたのは明治四年の船上。
そうでした。胤篤本人が"ほとがら"を気に入って何度も見てるってことでね。
ラストの船上は役者陣もくつろいでるようで、随分おちゃらけがはいりましたね。

惜しむらくは、幕末篇でミスキャストめいたものがありました。
♀将軍たちの容貌についてはいったとおり、家定が可愛すぎて悲劇の回想が生きませんでした。
なんといっても仲野ですよ。
いえいえ、これは致し方ないことです。
初登場の稚児当時に合わせて設定してしまったんですから。
仲野は日に日にたくましくなり、そう、明治四年の時点では白人種に乙かつの体格にまでなってるって原作設定だったんですよ。
同じ役者ですから背丈が伸びるわけでなし、だから最後原作とは大幅に違った「おぼっちゃま」になっちまったんですね。
いや実写の泣き所、そうだ!、こんどアニメでやったらどう?

水野晴郎さんが実写でできないことができるのがアニメの魅力、といってた事がありました。

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