千姫 - 男を次々と誘い込んでは弄んだ末全員殺した? ~ 『どうする家康』の大坂夏の陣を見る前に本稿を読むと1000倍楽しめます
千姫 - 男を次々と誘い込んでは弄んだ末全員殺した? どうする家康 大坂夏の陣 千姫異聞 某国営大河 サディズムに花束を! 高橋鐵 日本のサロメ 千姫=日本のサロメ 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 吉田御殿の話
今年も開戦の12月8日を迎えて、庭のカエデやモミジが目立って色づきだしました。
ううん。我が家はお借りした画像のように手を入れてある訳でなく、もっと人口密度ならぬ木口密度が高いので被さってしまってますが、それでも例年のよう、食卓から眺めて楽しんでます。
さて九日、じぃじの月の命日です。
今日で1年半なんですね、なんかもっとずっと前だった様な気がするのは、生まれてからずっと同じ屋根の下で暮らし続けた者の感覚なんでしょうか?
今日も一日、みんなでじぃじの事を考えて過ごします。
さて、その前に投稿です。
これまた、予告してから間が空いてしまった千姫異聞です。
ふう、なんとか『どうする家康』の放映には間にあったわいな。
某国営大河をご覧の皆様は必読です。
どの歴史小説でも可愛らしい女性に描かれてる千姫が、このように伝えられてる文献もあるのです。
少なくてもネットでは見かけない…
錦絵や浪曲でよく語られるとは書いたものの正直私自身も、『サディズムに花束を!』で教科書に使った高橋鐵以外で見たことはありません。
乞うご期待、さあどうぞ。
千姫 - 男を次々と誘い込んでは弄んだ末全員殺した?(2006年)
かの徳川家康が、豊臣方への人質として大阪城に送った実孫である。
因みに、豊臣秀頼に嫁いだときの年齢が数え七歳、そして大坂夏の陣の折落城する大坂城から救出されたのはその12年後だ。
まあ、この女性ほど実態とかけ離れた形で伝承されている人物も珍しかろう。
実際の千姫は非常に可愛らしく、温厚な女性であったという。
にも拘らず、錦絵や浪曲でよく語られる彼女は副題の如くだ。
代表例「吉田御殿の話」を少々引こうか。
大坂落城の際、坂崎出羽守に救い出された千姫は、坂崎の求婚を斥け、本多家に再婚した。が、千姫は吉田御殿にこもって遊興にあけ暮れた。大工の芳之助は一夜の伽を命じられたが、翌朝死体となって許婚者おかつに発見された。吉田御殿の悪評は紛々だった。本多家の若侍小林万次郎は、姫と刺しちがえて死ぬより方法はないと言い、自らその役を買って出た。しかし、万次郎は姫の美しさの虜となった。やがて、万次郎の死体も沼に上った。--
凄い話…
日本のサロメ、快楽の末オスを食い尽くすサソリのメスの如し、といったとこか?
勿論作り話、定めし徳川に恨み骨髄の豊臣残党が意図的に流したデマであったことは想像に難くない。
が、暫し待たれたい。
唯のデマだとすれば、時代を超えて現代まで伝承することはあるまい。
それだけの価値があると言うことだ。
つまりは、人は「吉田御殿の話」等々に万人が感じうる最大公約数的な共感を見出しているということである。
論者は日本のサロメと評した。実際同様の妖艶なるエロスを感じる。
そして、もうひとつ。
女性サディスティン像というものは、洋の東西をとわず、そしていつの時代も、専ら男性側の都合によってつくられたものであるということが、千姫の例からも検証できるのである。