一昨日は、トップバリューパスタソースと『どうする家康』の日曜日でした ~ 千姫伝承、始まる!

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今となれば一昨日の話になりますが、恒例によって日曜日のマルエツ特売に出かけて、死ぬほど驚かされました。
そう、画像のトップバリュー・パスタソース、
今までずっと98円だったものが118円よ!
いやいや、子供と年寄りは赤いスパゲッティーが好きなもんでしてね。
手抜きする時に常用してたのですが、出し抜けに2割強もあがったとなってはねえ…
胃が痛くなる大問題です。
ここは自家製に切り替えるべきか、じっくり原価計算する必要が出てきました。

日曜恒例といえばそうそう。
古くから某国営放送の大河ドラマと相場は決まってます。
『どうする家康』、一昨日の第46回は大坂の陣の回でしたので、当然の事、お先に録画で視聴しました。
出だしは、退屈な回かな?と感じたんですか。
まあ、家康生涯ラストとなる大坂ですので、期待が大きかったんでしょうね。
退屈かな?と思った最後に、すべてが集約されてました。
最高ですよ、繰り返し何度も見返しました。

これは、ドラマ全体に関してもいえることでしょう。
かくいう齋藤杏花 (さいとうあんな)も初回、そして第2話の途中までの流れみてて、物心ついてたらずっと欠かさず視てた大河の視聴を初めてやめちまいたくなりましたが、視続けてホントよかったと思ってます。
我慢できず途中で脱落してしまった皆さん、ご愁傷様ってとこです。

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このドラマの優れてるところは、足利義昭今川氏真、そして今回の織田信雄と従来省みられる事のなかった敗者のその後を、忘れられた頃に登場させることで、係り結びよろしく紡いでることです。
それにより主人公家康のパーソナルヒストリーのみならず、歴史全体を紡いでるのです。
ですから、史実派からも合戦マニアからも指摘されてる後半早過ぎの不満は感じなかったと、前にも申しました

茶々さまは、完璧に悪の女首領ですね。
演じる北川景子さんも、明らかに意図して演技してます。
そしてそれが一変するのが回の最終部分なんです。

家康はとうの昔にお千を捨てる気でいましたね。
回の最初の方で江ちゃんも気付いてて、知らぬは秀忠のみ、という構図に成ってました。
これにも伏線があります。
於大の最期の景。
かつて「家臣領民のために家族如きは捨てよ」と教え諭した戦国の母はその事を悔やみ続け、もう捨てるなと言い残したんですよ。
その折の家康の寂しそうな顔がそれを物語ってます。
そして、家康はついに大砲の使用命令を出します。

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こんなの戦じゃない!と絶叫する秀忠はかつての家康そのまんまです。
「これが戦じゃ。この世で最も愚かで、醜い、人の所業じゃ」
淡々と語りながらも落涙する家康に今まで全46回弱のすべてのエッセンスが集約されました。


一方、もう片方の主要キャラ・千姫です。
そうですねよ。
究極の板挟みで最大級の地獄を味わってた筈です。
このまま戦闘が拗れれば、実質人質の立場とすれば死をも覚悟せねば。
果たしておじじ様は約束どおり…
などと思ってたとこに自分目掛けて大筒の球が飛んできたといいうことでありました。

目の前に繰り広げられる阿鼻叫喚の地獄絵図。
愈愈自分も崩れてきた天井に、
と思った瞬間、なんと身を盾にして庇ってくれたのが、鬼姑の茶々さまだったのです。
最後まで悪に徹するかと思いきや意外や意外、土壇場で娘を守る母となったのでした。
そうです、姪や嫁である以前に、茶々にとっての千は養女なんですよ。
覚醒した千姫の心裏は言うに及ばずです。

人間、信じてた者に裏切られた憎しみは相当なもの、そしてそれは意外や意外に命の恩人となってくれた人の宿敵でもあるのです。
彼女が一転して、徹底抗戦派、家康&秀忠打つべしの急先鋒に変質したことは、次回予告で知らされることもなく容易に知りうるとこでしょう。完璧コピー茶々さま、ご誕生!
どうやら最終回まで、夏の陣は引き摺りそうですね。
さあ果たして、家康に切腹覚悟させるまでの逆襲の裏に、千姫がいたかどうか?
期待して待ちたいと思います。
そうだ。千姫に関しては、全く趣を異にする人物像の伝承があるんでしたわ。

折りみて披露しようと思ってます。

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