遠山左衛門尉景元 - ご存知刺青判官 ~ ドラマ10『大奥』第16回にも登場しましたね
ドラマ10『大奥』 大奥 連続TVドラマ sesson2 瀧山 髙嶋政伸 幕末篇 特別出演 役不足 蓮佛美沙子 某国営放送 森下佳子 古の 蒙古の時とは あべこべに ちっとも吹かぬ 伊勢のかみ風 阿部伊勢守 遠山の金さん サディズムに花束を! よしながふみ 遠山左衛門尉景元 - ご存知刺青判官、してその実態は? 段四郎 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり

電気釜の話はしてませんでしたっけ?
いえいえ、洗濯機に引き続き壊れて買い直したんですわ。
続きがありましてね。
まーた、別なのが壊れましてね。
こっちは今日修理に出すから、身バレ対策で品名は伏せますが、ホント、連鎖するものですわ。
これが露助の伝承では、グレムリンとかいう小鬼に取り憑かれるとのことですが、んなカンジで御座います。
しまった!
これって、瀧山と正弘のツーショット…
あ、冒頭画像です。
私ったらねえ、とくとくと家定と正弘のだなんて。
ドラマ10『大奥』に関し、原作漫画13巻の誤情報を撒いてしまいました。
ああ、ドラマの方は この ↓
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
そこにコメントしたという訳です。
番組を視てみれば、共に♀設定の家定と正弘、原作とは異なり、初手より和気藹々とやってましたね。
家定に関しては実父に犯されるという心の病も見せず、正弘に関しては現代劇のドジっ娘幹部候補OLという風で。
この章の宿命で共に悲劇的な人物になる宿命ですが、薄めても余りありました。
そうなんですよねえ、♀家定の祥子は、13の年より実父・家慶に犯されるのです。
その家慶やったのが、髙嶋政伸さん。
これもひとつのサプライズでしたよ。
ちょい役且つ汚れ役に大物持って来ましたね。
普通は特別出演ってテロップになるんですが、国営放送だからかそれはありませんでした。
役不足…
こういうことを云うのです。
この役者には、この役では不足だろう、
ところが転じて使われるのは、正反対の役者不足の意味のことが多い、
参考までにここで確認しておきましょう。
そのせいもあってか、広大院との親子(義理ですが)関係が中身と年齢が逆転してしまって…
茂姫→広大院やったのが、蓮佛美沙子さん、2代目サイトウマサミ、お蕎麦屋のマサミちゃんですよね。
私、TVなんか視ないから、視たのは転校生以来でしたけど、中々の好演でしたわ。
もとい、怪演。仲間由紀恵さんのせいで霞んでしまいましたが、同じく鬼気迫るものでした。
詐狂…これってつらいんですわ。
実際昔、重営倉入れられた者がいっそのこと死んだほうが余程楽だと思い続けたって話をききました。
それを演じ、いかも瞬時に切り替えて詐狂だった旨を納得させる、という演技をしなければならない、
プロですよ、ホント。
古の 蒙古の時とは あべこべに ちっとも吹かぬ 伊勢のかみ風
このように大奥シーズン2は、原作で逆に迷い箸風に年代飛ばしで時の流れが掴みにくくなってた箇所を正順に流した第16回でした。
脚本の森下佳子さん、ホント、よしなが原作をよく読みこなしてますね。
時短の為、逆に加えた箇所も見られました。
そのひとつが、お待たせ、いよいよ俎上の遠山の金さんなんです。
原作でも一箇所、立ち話をするところはありました。
それがTVでは、瀧山と出会うべくお嬢ちゃんの♀正弘を色街にひっぱりだし、また身請けにもう一骨折って代行し、最後切り札の桜吹雪まで見せるという流れでした。
それでは、2006年、拙『サディズムに花束を!』より以下の記事をどうぞ。
遠山左衛門尉景元 - ご存知刺青判官、してその実態は?
汚涜症の追加論説のため、また男性を主役とする。
遠山左衛門尉景元でわからなければ、桜吹雪の金さん、あのお奉行様である。
史実の景元については記録が少なく、トレードマークである刺青すらも疑問視する声も。
だが、ここはあったということで論を進めよう。
金さん、金四郎という幼名でわかるとおり、もともと彼は嫡男ではない。
その景元が旗本遠山家の家督を継いだのは兄達が次々病死したためなのであるが、彼の刺青もそこらの事情と関連がある。
つまり、遠山景元は義理ある弟に家督を譲るため、わざと無頼の徒と交わり放蕩三昧の生活を送っていたというのだ。
刺青…
一言で括れば、こうなるのであるが、入れ墨と彫り物は区別しなければならないだろう。
元々の刺青、入れ墨というのは文字通り墨を入れる、奴隷に対して所有者がその所有を示すためがに施したものだ。
今でもあるだろう。自分の女に○○命と彫らせる者が。
将にサディズムの一である汚涜症の典型ケースだ。
そして入れ墨は、囚人に対する刑罰や識別のために利用されることにもなる。刺青者というくらいに。
これらは非自発的な意思に基づきなされたものだ。
これに対し、景元もしていた彫り物というのは自発意思に基づく。
多分に自己主張。
梅之助を筆頭に多くの俳優が演じていたテレビドラマの金さんは、これを自慢げに見せびらかし啖呵を切っていた。
本当であろうか?
ここまでくると、完全な虚構であるようだ。
家督を継いだ後の遠山景元という人は、自分の彫り物を人から見られることを極端に嫌い、真夏でも長袖を着ていたという。
同じ虚構の金さんでも、千恵蔵演じた映画の金さん、「死ぬほど恥ずかしい思いで」と言いながらもろ肌脱いだ金さんの方がより史実に近い人物設定だということだ。
ともかく景元は文字どおり若気の至りで、文字どおり体を汚してしまったというわけである。
さて、汚涜症というのは外部に加虐性が向いたサディズムであった。
その加虐性が自己に向くとなると…
今度は自虐症というマゾヒズムである。
景元の事例もそうであるが、世の彫り物を入れている人々は自らの体を汚したい、というニーズ・欲求からそうしているのであると言える。
身体髪膚これを父母に受く 敢えて毀傷せざるは孝の始めなり… 商品化された刺青女王は真に痛々しい。
そうでしたわ、そうでしたわ。
いれずみで大喧嘩やってたんでしたわ。
そして、遠山の金さん。
TV2代目の段四郎は、過日鬼籍に入りました。