【追悼・土田よしこ】話に聞く古き佳き時代の人物がまた一人、世を去りました【新・漫画文化論】

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今日も元気だ、朝日がまぶしい、
今日も元気だ、屁が臭い、
始めの月曜日に、何やら疑惑の祝日で世の勤め人が出勤しなくていい一週間が始まりました。

その訃報は、つる姫かなんかのtwitter改メX垢に、唐突に広報されました。
そうですか。
土田よしこさん。
病気静養中だって話は聞いてたんですが。

さて今まで、齋藤杏花 (さいとうあんな)が土田よしこを口にする事はありませんでした。
現物がないもんで。
弓月(光さん)なら納戸に単行本があったのをみつけて、早くから知ってたのですが、よしこさんはそれがないもんで話を聞くばかりで。
それでもね。
親たちに話を向けると、目輝かして「土田よしこ&弓月光のりぼん最高!」って話しだします。
意見の合うのは りぼん だけ~!
コカコーラCMソングのモジリで(その昔、実父と叔母の兄妹を)からかってたのがじぃじだったとか。
えっと、冒頭のシモネタの元ネタは、今日も元気だ、たばこが美味い、かな?
ことかくこんな…なんてったらいいんだ?
読売の訃報にででます。


そうそう『破壊的ギャグ』、繊細なコメディーが中心だった少女マンガの世界に初めて赤塚流の破壊的ギャグを持ち込み一大ブームを巻き起こした人なんです。
叔母の情報によれば、よしこさん、最初は水森亜土的なイラスト風の漫画を目指してたようなんです。
それ描いて持ち込んだとこ「君みたいに可愛い絵だね」、今だったらセクハラ問題になりかねない発言なんですが、当時は当たり前の社交辞令に用いられてました。
いや、社交辞令は違うか、その編集は字面どおり容姿を褒めたんです。
その後、一条ゆかりさんとでりぼん二大美女といわれてた頃の写真ならどっかにあったような気がします。
ところが当のご本人、皮肉られてものと取ってブッチン…
「わかりました。私に相応しいものに書き直して来ます!」
で、生まれたのがあの屁だのウンコだのってあの破壊的ギャグ作風との事です。

叔母が詳しいんですよ。
週刊マーガレットの連載がつるなら、月刊のりぼんに連載してたのが『きみどりみどろあおみどろ』。
名前の関係でね。当時相当からかわれてたみたいなんですよ。
それこそ今だったら間違いなくいじめって事で大問題でしょうが、当時の小学校の教室では当たり前の光景です。
何よりもこれまた当人が間違っても苛められるようなタマじゃない、むしろ先頭に立って悪ふざけして『きみどり権威』になった訳です。
赤塚漫画には、ケロンパスやニャロメ、或いはウナギイヌのように、幕間に登場する筋に関係ないキャラがいますよね。成程門下だ、土田よしこ漫画にも、クールなネコ・フン、常に飢えてるトリ・あおみ鳥等々登場します。
誰かさんはバカメが好きだった、これらはきみどりの後の『わたしはしじみ! 』のキャラだとか。

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こんどは母からの情報ですが、功成り名遂げた後のよしこ先生はあまり幸せなようではなかった、どちらかというと不遇といった方がよかったかも知れないとのことです。調べてみれば分かる、ストーリー漫画が全盛となってギャグ漫画は流行らなくなった時代へと変遷していきました。漫画の原点はギャグなのにとよくこぼしてたとの事です。
そうですよね、本来主流にあるべきなのに、逆に異端に位置づけられてしまって…
『齋藤杏花 (さいとうあんな) の漫画文化論』も大いにこの立ち居地に基づきます。
最初云っちまったれど改めて資料をあたれば、(りぼんでは)弓月とよしこしか(ギャグ組は)いなくなっちまってました。

さてその弓月さんですが、言によれば「あちらが二歳年上ですが、ほぼ同期みたいにお付き合いしてた」、とか。
でもそのわりには、「え!?よしこさん亡くなられたの!」の一言のみでお悔やみもなにもなし。
なんかそっけないですね。
弓月ってのは、作風とは裏腹に、なんか辛辣で気難しいとこがあるんですよ。
喜劇王チャールズ・チャップリン。
この人が、ホント、目の前で笑い顔を浮かべようものなら、笑い声を上げようものなら、大変なことになる、
かっくらわされてつまみだされる、これ有名です。
なんか似たような…
おっと、話が脱線して来ました。
ここらでお後にすることにします。

私もお悔やみ言ってなかったかな?文末ながら土田よしこさんを心から悼み、衷心よりのご冥福をお祈りします。

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