神風特攻隊のことでチャーミングな国士・杉田水脈先生と喧嘩になってしまいました
神風特攻隊 万葉集 万葉の人々 万葉のこころ 犬養孝 杉田水脈 大相撲秋場所 twitter改メX ゼロ戦夏子 散華 英霊 花森安治 暮らしの手帖 齋藤杏花(さいとうあんな) 齋藤杏花 明日に奔る旗手 防人の歌 今日よりは 顧みなくて 大君の 醜の御楯と 出で立つ我は 旅行きの 行くと知らずて 母父に 言申さずて 今ぞ悔しけ 今奉部与曾布 上丁川上臣老

冒頭画像は夏子ですが、大相撲は秋場所。
その秋場所も今日で中日になります。
なんか、ぱっとしませんね。
心配ありといわれた人は予想通り心配な出だしでどうなるか懸念してれば持ち直したりしたり、かと言えば台風の目になりそうと思われてた人が一転失速したり。
結局どんぐりの背比べで全体としての興味よりかは、個々の取組で見なければ楽しめない状態が続いておりますです。
そんな一両日、チトしたハプニングがあったことをお噺ししましょう。
そうです、タイトルに織り込んだ衆議院議員・杉田水脈先生なんです。
あの方ね、気さくな人物で前からtwitter改メXでよく情報を配信してます。
そんなみお先生のポストにこんなリプ晒しがあがりました。

冒頭にゼロ戦夏子なんてのを持ってきた理由がわかりました?
私って漫画嫌いのワリには結構知ってるものでして。
そうです、そうです、特攻隊つながりです。
うーん…いくら好きなみおセンセのお言葉でもこれは少々違うのでは?
散華の英霊のと、チト、持ち上げすぎです。
死んだのは特攻隊だけなんでしょうか?
あっと、つけた返信をご覧いただいた方が早いですね。
これです。
いやあ、特攻隊だけが死者じゃないでしょう。ってことなのでございます。
焼夷弾は怖くないと教えられ、云われるままにはたき消そうとして焼け死んだ銃後の妻は、御霊の慰霊は要らないとでも?
依怙贔屓いくない!
胡桃沢・旗手シリーズ読んで、時代背景を理解してください。
まあ、ちっとが利かないのが齋藤杏花(さいとうあんな)の悪い癖でね。
回答をよこせと彼女がポストする度に返信してせまったわけなんです。
而して回答らしきものはいえば、散華の英霊のというなという日本人が増えた理由を研究したいと。
スイッチが入ってしまいました。
そんな問題じゃないでしょう?
先ずは、焼夷弾云々の種明かし。
実はこれ、戦争中の暮しの記録巻頭の花森安治さんなんです。
アカだアオだ以前に立派な方でしょう?
何よりも全くの正論です。
元となった戦争中の暮らしの手帖は我が家にもあり、それに基づいて私も発言しました。
次は明日に奔る旗手。
直木賞作家で特攻隊とも同世代で造詣のある胡桃沢耕史さんの筆がどう捉えてるか?
水脈さんの鼻っ面に叩き付けたその冒頭を、下に張りましょう。
この女子大生のいうとおりですよ。
どこまで本気か知りませんが、杉田水脈という人は上っ面しかみてないのです。
さて、今日は日曜日で万葉噺の日です。
お誂え向きですね、国を愛する心と家族を愛する心と。
しかもここ暫く防人の歌をやってたとこでした。
けどね、残念事に同作者が『皇御軍』と『昼も愛しけ』を続けて読んでるって噺は、とうにやっちまってる、なら…
その少し後ろの、巻二十4373はどうでしょう。
今日よりは 顧みなくて 大君の 醜の御楯と 出で立つ我は
『皇御軍』とほぼ同趣旨のこの歌の作者は、火長・今奉部与曾布とあります。
そして少し開けて4376が、
旅行きの 行くと知らずて 母父に 言申さずて 今ぞ悔しけ
寒川郡の上丁川上臣老の作となります。
寒川郡…
残念ながら、おらほうでない、下野の国となります。
北への広がりの法則かどうかは、調べてませんが、母父=おもしし、田舎訛が入ってる一首が、家族愛を醸しております。
現代に生きてる、なんと新しい古典!
家族への愛を素直に吐露したからこそ醜の御楯となる覚悟が出来た、
ええ、ええ、先の大戦の人達もまた同じですとも。
かわいいスーちゃんを思えばこそにっこり笑って散ることが出来た、
人間歌謡万葉…
特攻隊も断じて英霊にあらず、紛れもなく人間なのです。