またまた来ました、端午の節句・こどもの日。母親似でテブしょーに育ってきた子どもらに、また中毒になるほど鯉のぼりの歌を唄わされる日です

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…ん?間違えたかな?
タンゴで検索して出てきた画像をアイコンにしたんだが…
なら、こども入れた(て再度検索し)ら…
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ですから、冗談ですって!
お陰さまで本BLOGも実質稼動丸三年を数えまして、まもなく4順に入るとこまで来てます。
そうなると年中行事も使えるネタがなくなって来ましたて…
ってことでございます。

こいのぼり 小池百合子に 殺される

飽きもしないのが当家の子ども衆でございましてね。
相も変わらず私・齋藤杏花 (さいとうあんな)の歌をリクエストしてくるんですよね。
鯉のぼりのうた。
ものの記述によれば、いらかのなみは文語調なので子どもたちには敬遠され"やねよりたかい"より唄われない、とありますが、大嘘ですわ。
やねよりたかいなら自分たちでも容易に歌えるから面白くない、リクエストするなら"いらかのなみ"に限る、というのが並べて子ども達です。
覚えて意味もわかんないまま唄うのがうれしくてね。
実際、私自身もご幼少の折に興味を示したのが、文語で書かれた童謡です。
3日前にさんざっぱら唄わされた『茶摘』。
前にもいいましたっけ?二番の

♪~ひよりつづきの きょうこのごろを

私ね、これてっきり、
キョーコちやんのいい人のゴローちゃん
なんだわと、一人どぎまぎしながら唄ってましたっけね、
おっと、噺行きましょう。

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昨日はどうする家康・信玄を怒らすな之回の某国営TV放送を酷評してのでございますが、それに先立ち一つ手前でやってたダーウィンが来た! 『いちばん身近な生きもの!野菜大研究』は結構おもしろうございました。
ですので、辛うじて、
ふざけんなよ、受信料けーせ!
になんないで済んだ訳ですがね。
人はNHKといえば、パブロフの犬的に『受信料』となりますよね。
けど、これ違うと思うんだ。ゼニカネじゃないですよ。金払ってる側が情報取られてるってあべこべの状況になってることが問題だと思うのです。
ほら、最初、受信機設定云々のメッセージがでるじゃん。
情報とられても適いませんので適当に打ってメッセージを消すとです。
またしばらくすると、同じメッセが出るようになるんですよね。
おそらくはこう。調査のためとか称して架電してきてつながらないと、復活させるシステムになってんでしょうね。
そして、つながる電話番号がとれるまで…
まあ、情報とられたら堪らんので、根競べなんですが…
って、なんの話だったんだよ?
戻します。

身近な野菜でも、案外国内原産がないって内容でしたよね。
馬鈴薯は米大陸原産だってことは知ってました。
トマトも。落花生もです。
ヒゲじい。教えてくれたお礼に一大産地の土着民からひとつ補足情報をさしあげるなら、おらっとこでは、
らっかしょー
って読むんですよね。
県知事なんかも知らない情報と思いますので、一歩先んじられたと思います。

番組の中味も興味深かったんですが、なんといってもサゲの部分が秀逸でした。
人間はこうして生物(なまものでゃないよ!)である野菜をいいように利用しているけど、その結果、植物である野菜は種(これはたねでもいい)を残すことで出来てる。案外逆に野菜が人間を利用してるのではないか?
うーん、唸ってしまいましたわ。
時を同じくして読売新聞の世界史アップデートで、コロンブスの交換をやってましたね。
おっと(WEBでは)非公開記事ですので皆様にはお読みいただけないんだ、ちゃんと『コロンブスの不平等交換』だの異論までふくめて解説されてたんですが。

そうなんですよねえ。
富と引き換えに南北米大陸に持ち込まれたのは厄介物が主、殊に生物としてるヒトが最たるもので、土地ごと奪い取られ…
と、これを始めたらややこやしくなる、やめときます。

ではでは、お座敷が掛かるまで待機することといたしましよう。
皆様には、また。

columbianexchange2bu36s8.jpg[世界史アップデート]コロンブス交換 地球上に劇的変化
2023/05/02
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 ◇ここに注目!

 ・1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到達したのをきっかけに、東半球と西半球の間で大量の動植物をはじめ、武器や貴金属から病原体に至るまで様々な「交換」が起きた。米国の歴史学者は1972年に出版した著書でそれを「コロンブス交換」と名付け、現在まで活発に研究されている。

 ・コロンブスやそれに続く欧州人の航海者たちが、新大陸から持ち帰ったトウガラシ、ジャガイモなどは「コロンブスの贈り物」などと称賛されてきた。

 ・近年では、コロンブスの到達前から西半球の先住民が長年行っていた農産物の品種改良についても研究が進んでいる。

 

 スペイン王室の援助で大西洋を横断したクリストファー・コロンブスは1492年、アメリカ大陸周辺のサンサルバドル島に到達した。その後、コロンブスはカリブ海の島々に上陸するうちにトウガラシを見つけ、黄金製品や先住民捕虜などとともにスペインに持ち帰った。これ以後の新旧大陸間の様々な交換は現在、「コロンブス交換」と呼ばれている。

 その後、インド洋方面に進出していたポルトガル人航海者らにより、17世紀までにトウガラシはアフリカ、インド、日本、朝鮮半島などにも伝わった。朝鮮半島の代表的な食品の一つ、キムチもコロンブス交換によってトウガラシが伝播(でんぱ)した結果だった。

 このほか、コロンブス交換で、新大陸からカボチャ、ジャガイモ、トマト、七面鳥、タバコなどが欧州各地に伝わった。現在、イタリア料理ではトマトは欠かせない食材だ。反対に欧州からは小麦、牛、馬、羊、鉄製品、車輪などが新大陸に持ち込まれた。

     ◇

 スペインの食文化に関する著書がある東京外国語大名誉教授の立石博高さんは「コロンブスがトウガラシを持ち帰ってから半世紀後には、スペインの至る所でその栽培が広がっていたとの記録がある」と解説する。トウガラシは焼いて食べたり、広く料理の味付けに使われたり、観賞用に植えられたりしていたという。

 交換で欧州にもたらされたジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシ、上流階級向けのパイナップルやチョコレートの原料となるカカオなどは、欧州人の食生活を豊かにした。立石さんによれば、「これらが渡来したことについて、『コロンブスの贈り物』などの言葉を使い、航海者たちの業績がしばしば称賛された」という。

 1972年に米国の歴史学者アルフレッド・クロスビーが『コロンブス交換』を出版。東半球と西半球の間で、おびただしい種類と量の動植物が交換された実態を調べ、地球上に劇的な変化が起きたとする研究に拍車がかかった。

 コロンブス交換には、負の側面もある。欧州から天然痘をはじめ様々な病原体が新大陸に持ち込まれ、先住民社会に壊滅的な打撃を与えた。コロンブスの新大陸到達から500年の節目を迎えた92年には、欧州側の歴史観で「コロンブスが新大陸を発見した」と表現されてきたことに、先住民団体などが異議を唱えた。

     ◇

 長年、中南米を中心に、トウガラシ、ジャガイモなどの農作物栽培の歴史を現地で調査・研究してきた国立民族学博物館名誉教授の山本紀夫さんは2017年、『コロンブスの不平等交換』と題した著書を出版した。コロンブス交換という「等価交換を想像させる言葉はふさわしくないと感じた」ことが執筆のきっかけだったという。

 たとえば、欧州側から新大陸に持ち込まれたサトウキビは、奴隷制による大農園経営で欧州人が一方的に利益を得た。疫病の流行や欧州側による植民地化も深刻な問題を引き起こした。

 なかでも山本さんが不当と感じているのは、「トウガラシやトウモロコシはコロンブスが持ち帰ったことで『コロンブスの贈り物』などと称揚されているのに、それ以前に、それらの作物の品種改良に努力した先住民たちの貢献がほとんど無視されていること」だ。

 メキシコでは、紀元前7000年頃からトウガラシが栽培され、南米ペルーの山岳地帯ではさらに古くから農耕に利用されていたとみられる。山本さんは、「中南米各地で、野生種から栽培種への品種改良が行われた形跡がある。アンデス山脈高地でしか栽培されていない品種もあり、先住民がどのような努力をしてきたかの研究はまだまだこれからだ」と話している。(藤原善晴)

 

 ◆栽培に先住民の知恵 

 ジャガイモは栽培種以外に、野生種もある。国立民族学博物館名誉教授の山本さんは、農学部の学生だった1968年、ペルーとボリビアの国境近くにある標高3800メートル以上のティティカカ湖の湖畔での調査中、初めて野生種を見た。小指の先ほどのイモをつけていたが、有毒で食べられなかった。栽培種のジャガイモも芽の部分に有毒物質があるが、野生種は同様の有毒物質を大量に含んでいた。

 南米の中央アンデス高地では古来、一日の寒暖差を利用して乾燥イモ「チューニョ」が作られている。野天で凍結と解凍を繰り返したイモを踏み、脱水、乾燥させる。山本さんは「水分と一緒に有毒物質は流れ出る。現地の人々はチューニョ作りと似たような方法で毒抜きをして野生種を食べる中で、栽培に適した品種を選別したのでは」と推理する。ジャガイモ栽培は紀元前5000年頃始まったとされる。山本さんは、アメリカ大陸の先住民が農作物栽培に取り組んだ長い歳月に思いをはせながら、「先住民から見た世界史」をテーマにした著書を準備中だ。

 

 ◆「コロンブス交換」関連年表

  1492年 コロンブス一行がスペインを出発して大西洋横断。カリブ海に到達

 15世紀末頃 コロンブスが新大陸から黄金製品やトウガラシなどをスペインに持ち帰る

 16世紀中頃 アメリカ大陸からスペインにジャガイモがもたらされる

  1972年 米国の歴史学者クロスビーが『コロンブス交換』を出版

    92年 コロンブスの新大陸到達から500年

 

 ◇参考文献 山本紀夫『コロンブスの不平等交換』(角川選書)、同『ジャガイモのきた道——文明・飢饉・戦争』(岩波新書)、同『トウガラシの世界史 辛くて熱い「食卓革命」』(中公新書)、同責任編集『世界の食文化〈13〉 中南米』(農山漁村文化協会)、立石博高『世界の食文化〈14〉 スペイン』(同)

 

 ◎歴史研究が深まるにつれて世界史のトピックは見直されています。「世界史アップデート」では、研究成果を反映した最新説を、広く知られた従来説と比較しながら紹介します。「日本史アップデート」と隔週で掲載する予定です。

 

 ◎写真はいずれも山本紀夫さん撮影

 

 写真=角川まんが学習シリーズ「世界の歴史7 ひとつながりになる世界」(c)KADOKAWA CORPORATION 2021 15世紀以降の大航海時代、欧州の人々は世界に進出し、アメリカ大陸などに到達。人やモノが地球規模で交流する時代が始まった

 写真=南米アンデス高地でしか栽培されていない「ロコト」と呼ばれるトウガラシ

 写真=アンデス高地でのチューニョの加工風景。野外に放置したジャガイモを足で踏む