【ネタばれ注意!】赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。(青柳碧人) をこれから読もうとお考えの方は、絶対に本稿を御覧にならないで下さい!!

赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。.jpg
二つの季節が同居するような陽気の中、月末を迎えました。
先ずは夕べの西空の噺をするなら。
見事でしたよ、金星と木星の接近!
これだけ近くなると照度に差があることがよくわかります。
某ツイッターでもプチトピックにになっており、何でも3/2に再接近とか。
おらっとこ、余りよい天気予報にはなってませんが、一応は期待であります。
んで明けて今朝方、夕べと同じくの上々のお天気に誘われ、冬の寒さの中例の富士見スポットに出向いてみれば。
見えましたね。地平付近の空気が汚れてるせいか霞んではいるものの姿ははっきりと。
汚れてるでなく春霞といったほうが夢があったか。
二つの季節は同居してました。

んで、赤ずきん~、と。
昔話ミステリーもこれで2×2の4作目になるわけですね。
4作目にして初めて、新本の単行本を定価で買いました。
いや、ちょっと、今度amazonの方がポイント&ギフトがだぶついてるって舞台裏がありましてね。
他界したじぃじの口癖じゃないけど、決まりをつけるため、太っ腹買いをしてしまったわけです。
といってもボリウムのない書籍ですので、下手すりゃあっという間に読んでしまう。
さりとてちびちび読んでたら、前作(になるのかな?)~やっぱり死体がありました。の轍踏む事になってしまう。
あ、あれ、手にした日と翌日で全五話のうちの四話まで読んでしまって、楽しみがなくなると思って少し保留にしてあったおりに、じぃじが…
暫く死という文字には向き合えなくなり、ラスト一話を読んだのは随分後になってしまったので。
そんな中で、お題『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』はちょうど半分、2/4話読み終えたことです。

日本昔話ベースのむかしむかし~がオムニバス形式の一話読みきりなのに対し、世界昔話の赤ずきん~は全体で一つの物語。
今回も同じです。
更にいうなら、赤ずきん探偵の活躍憚の色合いがより強くなっており、推理小説の色合いは影を潜めています。
ですのでネタばれ云々の煙幕は不要だったかもしれません、話半分読んだとこで判断すればで御座います。
先ずは、物語の発端の殺人事件では赤ずきん自身が有力被疑者として拘束され、その濡れ衣を晴らすってとこからの物語の出発となります。

で、クエストの最初になる2話。
(最初の赤ずきん~と)同じパターンですね。
昔話のヒロインが下手人だった…
描かれ方とすれば、回想という形で原作の前日談から物語が始まっており、継母のオリジナルストーリーが追加されたの後にリアルタイムの白雪姫の物語となります。
この点に留意で御座いましてね。
頭にある原作と同じく、継母が悪玉という観念で読み続けてる土壇場で、善玉悪玉を入れ替えられてしまうのです。
ふと思い出したのが歌劇の『魔笛』。
あれも一幕と二幕で善悪が逆転してしまうんですよねえ。
とまあ、そんな訳で、章最後ですっかりいい者になった継母の助力でクエストの方針が定まり、今後の物語全体像が定まります。

ここまで起承似続けた転結となるのか?楽しみに読み続けるとしましょう、以上、齋藤杏花 (さいとうあんな) のお馴染み・話半分レビューでした。

img_mv_01_pc.jpg