天下の大暴論 於 万葉カテゴリ ~ 本日の万葉噺は趣向を変えて、いつぞや島岡まな批判を蒸し返してみようと思います

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冒頭から文学的表現で入るなら、時は悠久に流れ西暦2023年も早3週間が過ぎ、第4週へと突入しました。
そんな中、なんだかんだでよく続く齋藤杏花 (さいとうあんな) の BLOGです。改めまして御礼申し上げます。
いつの頃からでしたか、毎週日曜日は万葉集の噺ということになりまして、万葉カテゴリへの投稿も138稿を数えました。
こうなると流石にネタ切れ…かな?いえいえ!万葉集4536首、それをひとつずつ取りあげれば齋藤杏花 (さいとうあんな)の存命の限り続くかもしれませんが、それじゃ只のやっつけ仕事になってしまいます。
ですので今週は新たな歌は取り上げず、万葉的には過去稿の復習って形で噺そうと思います。
…ふぅ!舞台裏明かせば意図を正しく伝えられる自身がなくどこから書いたものかと悩んでたんですよ。
しょっぱなでネタ晴らしして一安心、張り切って行きましょう。

んで冒頭画像なんです。
博多女性刺殺事件というタイトルで落ち着いたんですか?
時事ということで先ずは殺害された川野美樹さんに衷心よりのお悔やみを申し上げます。
どうか安らかに、ってことで云いにくい事へと繋げますが、ニュースで報じられてる割には話題にはなってないようですね。
私がTVのワイドショーの類を見ないせいもみあるのかと思いますが、インターネットの動性からすればそのように感じます。
更に云いにくい事をいうなら、ストーカー殺人てことにならなくてホントによかったと安堵してますよ。

ストーカー(云々取締)ってのはいけません、あれは最悪です。
公権が恋仲に介入するというとてつもない暴挙ですわ。
かのくぱぁやチャトマには心底腹が立った、否、今でも憤りを覚えてます。
司法なんてのはろくなもんでない、大概の事にはやむなしとめを瞑りますが、一点、人の感情にまで入る込むようなものは我慢なりません。
恋愛感情にまでということになれば、これは世にも恐ろしいことです。
色は思案の外、理屈などというちゃちなものでは計ることのできないのが、人の恋愛感情なのです。

ここでお待たせ、万葉集というのは全編愛の歌集なんですわ。
本BLOGでは、現代では異端とされる少女愛に付き精力的に噺しました。
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橘の 古婆の放髪が 思ふなむ 心愛くしいで 吾は行かな

巻十四3496

足柄の 箱根の嶺ろの にこ草の 花つ妻なれや 紐解かず寝む

巻十四3370


巻十六3822

既出の過去復習ですので、既報をお読み下さい。
まっこと我田引水にて自画自賛ながら、これ、よく書けてるわ。
お読みいただいたものとして噺を進めるに少し補足するなら、島岡まなってのは万葉集くらいはお読みなさいよ。
貴女のガッコの名誉教授だった犬養孝先生が、名言多く残してくださってますから。

大体そもそもで御座いますよ。
恋愛などというものは理屈などでは一ミリも説明が付くものでありません。
万葉集においては、開巻まず一番にその傍証がありましたよね。

 
(巻一1)

籠もまあまあいいお籠で、ヘラもまあまあなんといいおヘラで…
一旦恋をしてしまうとその相手の周りのもの全てが愛しくなってしまうんでしたね。
「わしゃあの娘のことは好きだが籠までは好きになれない」なーんて云っちゃいけない、恋などできなくなってしまいます。
だから合理的な人には本当の恋はできない、件の島岡はそのクチでしょう。
まあこの齋藤杏花 (さいとうあんな)も相当理屈っぽいほうだから、その部類かもしれない、
考えてみれば恋なんてバカバカしい限りですよ。
けどね、

只の石くれがダイヤモンドに匹敵するってこれ、わかる。
(巻十四3400)
犬養先生の御講義で、私は島岡の同類にならないですみました。

冒頭の事件に戻して、ここからが愈愈暴論です。
そう、ここまでは島岡まやってのの精精悪口程度に過ぎず、暴論とまでは言いがたいものでした。
すばり、
例えすべてが事実であったとしても寺内進は重く罰してはなりません。
何故ならすべては恋のなせる業、不合理極まりない、理屈では一ミリも説明できぬ恋に踊らされての強行だからです。
古今東西恋に狂っての強行は枚挙に暇がなし、また逆に恋死になんてのも浜の真砂の数ほどの例を重ねました。
けど、その営みによってこそ人類は子子孫孫繋ぎえたのです。
然るに近年の我が国における深刻な少子化
もし、この事件のような法律分類ストーカーにかかる犯罪が厳罰にされるようならば、人々は愈愈持って恋愛性愛に臆病になり更に一段少子化を推し進めることとなります。

殺されたもんは堪ったもんじゃない?
おっしゃるとおり
けど、輪禍を見てください。
産業の都合上で、多くの人々が事故という名の殺人で葬り去られました。
そのその数たるや、 2610人/年が"いいにぅす"となるほどのすさまじさで。
それと比べれば『日本民族維持』のための…
だから暴論です。

さあ皆さん。
温故知新、我が国最古の歌集・万葉集に学ぼうではありませんか!

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