お正月は初春、と。旧暦ってのは案外自然科学に則してるもんなんですよ。つーことで(?)齋藤杏花 (さいとうあんな) 流『春の声』
齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 万葉集 万葉の人々 万葉のこころ 犬養孝 薩妙觀命婦 葛城王 橘諸兄 齋藤杏花facebook Facebook 初春 春の声 あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜のいとまに 摘める芹これ ますらをと 思へるものを 大刀佩きて 可爾波の田居に 芹ぞ摘みける 小寒 春の七草 セリ 芹乃栄

先ずはです。
2日続けてお休みをしました。
意識してやった先月の23-24日以来のことです。
そうなんですよねえ。やりだしたら限のない悪い性分なもので、ここらでと思って切りました。
でもね。
全くBLOGやってなかったってわけでもないんですよ。
まだ貼ってなかった動画みつけて、こんな記事も創りましたし、そこからの連想で非公開にしてあった記事を新カテゴリで公開しました。
んで過ぎてしまった6日が小寒、寒の入りで、昨日7日が七草。
そうねえ、噺してなかった七草で続ければ、これまた喪中を理由にスルーしましたね。
去年の記事でもご覧下さい。
思い出した、思い出した、不意打ちのドカ雪だったんでしたね。
昨日もまた傘マークの天気予報が出てたんで心の片隅くらいでは降雪禍を懸念してたのですが、これまた見事な大外れ、相変わらずのカラカラ天気でいいような悪いような塩梅です。
戻しましょう。
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草
七草の風習が日本に根ざしたのは存外遅く南北朝時代とか。うーん。なら万葉集には登場する訳がありません。
秋の七草ならあるってのに、これは意外な発見です。
となると個別に探さないとなんないか。
巻二十4455にセリがありました。
あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜のいとまに 摘める芹これ
作者は葛城王ですので、昼は田といっても農作業してた訳ではありません。
役人として領地の管理してたわけです。
そんな中、夜の休息の間にセリ摘んで、ちょっと気になったコに贈って…
いいですねえ、春は作物の芽生えの季節であると同時に恋もまた芽生える季節です。
んで、贈られた薩妙觀命婦が返した歌が直後の4456にあります。
ますらをと 思へるものを 大刀佩きて 可爾波の田居に 芹ぞ摘みける
太刀をはいたご立派な方が田んぼに這い蹲って何をなさってるかと思えば、まあまあ!
うっ!いい雰囲気です。
若き日の葛城王は臣籍降下して橘諸兄となります。
------------------------------【当日追記】----------------------------------
二十四節の一・小寒は過ぎてしまったものの、七十二候の芹乃栄がちょうど今日で、案外御誂え向きでした。
そして今から、夜空の天体ショー。
東の十六夜、西に宵の明星の絶景も逆順時間差で楽しめそうです。