賞味期限25日日没まで。本稿は是が非にも本日の日中にお読みいただきたく存知ます

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待ちに待ったクリスマスの日です。
これがあってこのとこ、更新に手が回らず、といい訳から入りましょう。
だって、今シーズンは我が家は喪中ですのでお正月行事は自粛ですもの、
いつもにも増して、クリスマスに集中する訳です。
増してや今年は日曜に重なったもんで。

つーことで、このBLOG、恒例でいつも日曜は万葉集の話をするのでした。
ナンボ4536首の歌の載ってる万葉集といえど、流石にクリスマスの歌がある訳がありませんよね。
んで、式典の歌で広げて見繕ってみれば…
ありましたよ、ありました。
開巻第2番の国見の歌をまだ噺してなかったんでしたわ。
しょっぱなは散々やったのに、2番には『目指せ!! 平成の女蜀山人!』の昔から一度も触れてなかった、
これ、意外にして最高の好都合ですね。
参りましょう、巻一2、『高市岡本宮ニ天ノ下知ラシメシシ天皇ノ代 [息長足日廣額天皇] 』、
『天皇、香具山に登りて望国したまふ時の御製歌』
です。

大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は 鴎立ち立つ うまし国ぞ 蜻蛉島 大和の国は

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国見というのは、土地の為政者が自分の領地をも見て回る年中行事です。
天皇とは舒明天皇のこと、農作に先立ち香具山に登って下界を一望した時の歌です。

犬養先生の講義では、言霊の解説の折にこの歌が登場しました。
いい事を言えばいい事が起きるし、悪いことを言えば悪いことが…
豊作豊漁を祈念して、この土地を徹底時に褒め捲くるんですよね。
見てください、冒頭先ず見る為に登ったその場所、天の香具山を褒めるとこから始まってます。
落語の○褒めにも通じる徹底振り、けどここは笑う幕ではありません。
古代の人たちは、それだけ言葉というものを大切にしてたということです。

うん思い出すなあ。サンキューベリーマッチ
クリスマスの感謝の心で365日を過ごせば、長い人生、雲泥の差が出る…
今年もなんとか観ることが出来ました。
いや、音響機器が全滅しちまってどうなるかと何とかお陰様で。

さてさて、見事に繋がったとこで、本日は此処までといたしとう存じます。

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