ご案内のとおり昨晩の放映をもって某国営放送大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が終劇しました。不肖齋藤杏花 (さいとうあんな) 、大胆にも最終回予測をしてたのでありますが…

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明け方は冷えて、雨戸を開けるのがつらい時期になります。
一階の縁側脇を開ければ、カエデやモミヂのが一枚二枚。
木を見るにあらかたはちっちまってほぼ坊主になってました。

すばり頭括でいきましょう。
『鎌倉殿の13人』最終回、期待してたほどでなかったですね。
ちょうど同時に閉幕したサッカーワールドカップのようなもんで、途中は意外な展開にはらはらさせられたものの、終ってみればありきたりな結果に終結とでもいうか、兎も角拍子抜けしてしまいました。
某ツイッターは絶賛一色?まあまあ絶対数を見てくれ、
途中の上総広常退場の回その他の反響の高かった回の翌日は桁外れの量のツイート…ってこの件は後ほどゆっくり触れます。
地上波放映前にその80億総白痴化ツールに書いた「(拙予想は)中ったとこもあり外れたとこもあり」ツイート。
ネタ晴らしになるといけないので曖昧に書きましたが、既にその時点では外れたと認識してました、負け惜しみになるといけませんので、最初に。
最初、最初、最初に流れる配役に政村の名がなかった時点で、齋藤杏花(さいとうあんな)は負けを悟りました。
今日一日は夕飯の時間を遅らすの皆の同意の下、実際に視聴した衛星放送を診る前の時点で診た三谷談話を請け、
三谷さんも最後、やっぱり北条の兄弟で終る、と云ってた。
泰時&政村?
なら予想は当たり!
なぞとつぶやいたのですがね。結果的には恥の上塗りに終りました。

そうか。三谷さんの中では『義時毒殺』は既に史実だったんですね。
ですから私の、伊賀氏(のえさん)に毒を盛られて、なんてもは当たり予想でもなんでもない、当たり前のことだったんです。
含みは持たせてますよ。義時殺害の下手人は、のえの他にも三浦平六やら政子姉ちゃんやら、色々予想が飛び交ってた、その何れでも正解といえる筋でしたから。
けど、それで論理が窮屈になった、今までは蒔いたあった種の全てが摘み取られてきてたのですが、そのツケが最終回にいっぺんにきた、完成しかけのパズルを最終回に崩してしまったってカンジです。
原因は偏に、物語の最後を義時の最期としてしまったことでしょう。
逆算で後付けの全部が矛盾含みになってしまったのです。

泰時が父の死を知ることもなく終劇してしまった、これ、上手くないですよ。
歴史ドラマはドラマである、はよく言われますが、歴史である、とは殆ど言われません。
将に鎌倉殿最終は歴史である事が度外視されたストーリーでした。
武士の世となった中世前期から後期へと転換した歴史です。
清盛や頼朝の遺産を受け継ぎ練り上げて行った義時の業績が、武家の諸制度を確立させた泰時に引き継がれたその歴史が描かれることなく話がとまってしまったのです。
オープニングで後世の家康が吾妻鏡読むところがあった?
そこなんです。

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大河ドラマの最終回でさりげなく次作の予告をすることは今までもありました。
オープニングの段階で出したあたりが珍しかったのですが、そうまでして盛り上げた承久の乱が余りつぶさに描かれてませんでした。
なんでも、これって主演の小栗旬さんのアイデアとか。
役者が余分な口出すなよ、ってとこです。

三谷さんは、色々な人のアイデアが参考になったと語ってた、確かにそうなんでしょう。
けどね、それが先ほど言った『最終回にツケ』に繋がるわけなんですよ。
奇しくも劇中でいわれてましたよね。合議で纏まった験しがない、って。
脚本家は絶対的ワンマンとして役者連中の上に君臨してないといけませんね。
組織はワンマンに限る、と。聞く力なんて…おっと、そっちは私の守備範囲外でした。

ですのでここで#くたばれtwitterになるのです。
まあ、この『鎌倉殿の13人』って、ホント、多くの役者さんがSNS配信してるもんですよ。
前にも苦言を呈しましたが、これってよくないですよ。あんま、前にでんな、さ。ああ義時が尼将軍政子にいってたか。
おっと戻して、っと。悪い意味での近づきすぎです。舞台の上と下ではそれなりの距離を保とうではありませんか。
そもそもがお芝居なんですから、楽屋裏を覗いたらぶち壊しになりかねません。

そうだ、弓月光さんが齋藤杏花(さいとうあんな)を引用RTしてきましたが、こーゆーのってあんま好きませんね。
弓月っちゃ、納戸で見つけた昔の面白い漫画の作者、この方が夢があっていいです。

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