365日同じ格好をしてる我々義きょうだいにすれば…(何やら謎タイトル)

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このとこ投稿が続いてます。
なんやかやで、12月になって最初の日曜となりました。
恒例に従い、万葉集の噺をするのですが、いざこの時期らしい歌はないものかと調べてみるにです。

案外見つからないんですよねえ。
冬の歌といえば晩冬の「冬過ぎて春来る」調ばかりが出てきます。
うあん、やっぱこれが古代人なんでしょう。
冬といえば寒いし、何より食料に事欠きます。
ですので歌になるのは、待ちわびた春の兆候となるのも、至極尤もです。
そんな中で見つけたのが、この歌です。
巻九の1682は柿本人麻呂歌集よりの歌です。

とこしへに 夏冬行けや 裘 扇放たぬ 山に住む人

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詞書に 忍壁皇子ニ獻ル歌一首 とありまた 仙人ノ形ヲ詠ム との注釈がついてます。
此処迄言えばわかりやすい、仙人の像を見ての感想ですね。
裘は一文字でカワゴロモ、夏の象徴である扇との両方を手放さないチンケな格好をからかってるわけです。
恐れ入りました、仙人様。
これが、私とお義姉ちゃん(其の弐)の久仁子さんの場合はです。

あ、いつぞや噺した、某ネトゲの世界です。
私が年がら年中真冬の格好をしてる人なら、あちらは真冬の酷寒期でも真夏のいでたち。
うーん、判じ物なのは年の内の半分なんですね。
つまりはですよ。

二人合わせてようやっと仙人になれる訳です、あはっ!

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