さあて。明日からまた齋藤杏花 (さいとうあんな) の好きなお相撲が始まります。秋場所に先立ち読売新聞が面白い記事をあげてましたので触れておきます

2020824_jyugoya_03.jpg
菊の節句の翌日は、なんと、十五夜。
今日9月10日は仲秋の名月です。
早いっスねえ、今年は!
去年は丁度お彼岸のころでしたよ。
対照的に遅かったのが一昨年。なんとなんと10月になってからで、あんなっちゃうでございました。
すべては約三年に一度ある閏月のせいなんですよね。
2020年には閏4月がありました。その関係で前年の13ヶ月のちの仲秋となったため、新暦では10月に掛かってしまったわけです。
来年も閏2月がありますので、また13ヶ月後になり大分あとになる筈です。

んで、秋といえばお相撲が秋の季語となるくらいに最も相応しい大相撲の秋場所が明日初日を迎えます。
それを前にした金曜日、読売新聞のスポーツ欄に以下のような記事がありました。
コロナ休場力士 仕切り直しへ 御嶽海・琴ノ若・玉鷲
…秋場所 11日初日
秋場所.pngコロナ休場力士 仕切り直しへ 御嶽海・琴ノ若・玉鷲…秋場所 11日初日
2022/09/09 05:00
新型コロナ
[読者会員限定]
この記事をスクラップする
 大相撲秋場所(11日初日・両国国技館)は新型コロナウイルスの影響で7月の名古屋場所を休場した力士にとって再スタートの土俵となる。先場所は13部屋の力士が部屋にコロナ感染者が出た関係で休場となり、勝ち越し、負け越し決定前に休んだ力士の番付は原則据え置かれた。途中の成績が「帳消し」となったことで、明暗が分かれる形となった。
夏巡業で貴景勝と稽古する御嶽海(右)
 右肩を痛めた影響で初の大関カド番として名古屋に臨んだ御嶽海は6日目まで2勝4敗と苦しい星勘定のまま休場。8月の夏巡業で取材に応じた大関は「ここから巻き返して、まくろうと思っていたので残念」と当時を振り返り、「来場所に向けて気持ちを整えたい」と前向きに語った。陥落決定前の休場だったため異例のカド番継続となり、改めて地位の確保に挑む。

 東前頭2枚目の名古屋で7勝を挙げながら、11日目から休場となった琴ノ若。3大関総なめの夏場所に続き、この場所も大関2人を破っていただけに「仕方のないことだが最後まで出たい気持ちはあった」と思いを明かした。不運に見舞われた形となったが、24歳のホープは秋場所に向け、「早く三役に上がりたい」と気持ちを切り替えた。

秋場所に向けて調整する玉鷲
 初土俵から無休で、歴代4位の通算連続出場1448回の記録を持つ玉鷲も13日目から休場。「まぁ、ゆっくり休んだな」と力士人生初の経験に苦笑するが、「テレビで相撲を見ていると取り残された気持ちになった」と複雑な胸中を明かす。心配された記録は継続扱いが決定。「(途切れても)仕方がないと思っていたが、気にしてくれる人が大勢いてすごくうれしかった」と周囲の支えを実感した。37歳の関取最年長は気分も新たにしている。

 一方、休場前に勝ち越しを決めていたため番付を上げた力士もいる。西前頭6枚目の翔猿は13日目から休んだが、秋場所は東前頭筆頭に。自己最高位で迎える場所に向けて「気合が入っている」と声を弾ませる。

 秋場所前も複数の部屋で感染者が出ており、感染対策が求められる状況に変わりはない。そんな中でも土俵で力を出し切りたいというのが全ての力士の願いだろう。(下山博之)

秋場所出場「問題なし」
 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は8日、秋場所番付発表以降に新型コロナウイルスの感染者が出た錣山、高砂、境川、宮城野の4部屋の力士について、11日初日の秋場所への出場は問題ないとの見解を明らかにした。秋場所の取組編成会議は9日に行われる。

残念ながらWEBでは読者限定記事となり皆様にはご紹介できないのですが、トップ面での記事紹介は、『コロナ休場 力士明暗』となってたって事だけ言っておきましょう。
そうなんですよ。記事の内容はそこです。

不可抗力の休場の前に勝ち越し、負け越し決まってなかった力士は原則番付を据え置かれ、直前までの成績が帳消しとなった…
あの折に既に触れましたが、ホント、悔しかったのが国モンでもある琴ノ若関ですよ!
あと1勝だった、大関との対戦は全て終った状態の7勝3敗で優勝争いにも絡んでたんですから暗も暗、最高のアンラッキーでしたよ。
対照的に一番の差で明を引いたのが翔猿関。直前までの8勝4敗がほぼ比例配分で計算され、6枚目から筆頭にまで番付を上げました。

記事では当然好ましからぬ事との論調でしたが、これもまたひとつのコロナ対策でもあるのではないでしょうか?
おっと、はしょった。相撲協会も上手い興行方針をとったもんだと好意的にみてるんです。
相撲ってのはそもそも大雑把なものですから、明暗、運不運というのは起こりがちなものです。
コロナ禍で全日本規模で打撃を蒙った事は否めません。
ならいっそのことそれで、却って浮いた者の出る博打を入れても面白かったんじゃないですか?

んで、最高に浮いた者と思われる角番の御嶽海関。
6日目終って2勝4敗のよれよれ状態では、贔屓目にみても陥落は確定的でした。
さぞや胸を撫で下ろしてるかと思いきや、
「先場所はここから巻き返して、まくろうと思っていたので残念」と逆に悔しがってたとか。
いいですねえ、勝負師はこうでなけりゃ。

明日からの秋場所、満を持しての出場力士たちに期待です。

20220807at21S_p.jpg