世の中には心無いことをする人もいるものです。必ずしも天性の鬼畜とも思えないのですが

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さて、本稿を実際に投稿してるのは旧暦にすれば7月16日の朝方。
ですので、ちょうど今時分が満月と云っていいでしょう。
なんて、お盆をスルーする家風のせいですっかり失念してたのの負け惜しみを言いました。
8月の満月は敵性国語ではスタージェンムーンというらしいですよ。
そうそう。
憎みても余りある米軍におらっとこの成東駅が焼き払われたのが77年前の今日なのです。

国鉄で話が繋がりました。
某ツイッターで話題になってるちょっとしたニュースがみつかりましてね。
なんでも線路脇私有地の樹木が勝手に伐採されるという事件があったとか。
刑事事件化してるものの、全く手がかりもないうちから撮り鉄の仕業と決め打たれ非難轟々となってます。
まあそうでしょうよ、他には考えられませんもの。
列車撮影の邪魔になる手前の木を切ってしまったってことなんです。
怪しからんなあ。
こんなものは有名な「切りたくもあり 切りたくもなし」の上句付け格好の事例であり、風流を解さない雑魚どもの無粋に腸が煮えくり返るばかりです。

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所有者である未亡人が亡夫手植えの形見を失ってしまって嘆いてる?
分かりますよ。齋藤杏花 (さいとうあんな) も植物好きで、よく木の事をウチの子、ウチの子と言ってるくらいですから。
大切な子を失ってしまった嘆き、自分の事として請けます。
とまあ、その後未亡人のは別の事件と知るのですが、それだけ頻出してる事件ということなんでしょう。

一旦置いて、プライベートの悲しい出来事に続けましょう。

少し前の事ですが、我が家の門のレンガが剥がされ割られるという事件が起きました。
今を去ること40年前、じぃじが作り、そしてつい先日お棺が通った門を壊されたわけです。
一体誰がこんな酷いことを?
敷地だけはただっぴろいものの大した家、先ごろ上の兄が建ててやがては新母屋になるであろう家屋を含めて、ほんのささやかな家で、人からやっかまれるような豪宅でもなんでもないのです。
意気消沈しながら接着剤とセメントで素人修繕をしてた実父の、寂しそうな後姿は忘れられるものではありません。

考えてみれば車の仕業ですよ。
いやいや、車でなければできない事など最初から承知してますが、詳細が分かってきたって事です。
うちの前でUターンして、その弾みで門のレンガを踏んでしまったのですわ。
道路幅の割りには交通量の多い県道で、ガードレールの切れた場所といえば近隣では拙宅の門前しかありませんもの。
どっちにしても腹立たしいばかりです。

これってやくざ者かそこらのあんちゃんの仕業?
通常の交通状況からみてみて、恐らくはそうでないと思いますよ。
十中八九は極々全うな常識人、到底他人の財物を損壊するような人物ではないものと推測します。
車が人を変えてしまうんですよ。
普段は譲り合ってる者が運転席に座った途端、歩行者をクラクションで道端に追い散らすような傍若無人な人間になってしまう、
自分が強くなったものと錯覚してしまうのです。

さっきの撮り鉄と似てますね。
連中だって平素は他所の木を切り倒すような乱暴者ではないはずです。
それが列車を撮るという目的の前に、人が変わってしまう…

これもまた、一種の宗教です。

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