恨みわび… ~ 果たして恨みの有効利用なるものは存在しえるか?

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あんだよ~、天気予報のヤツさんざっぱら脅しやがって、昨日は十分に自家用車の使える天気だったじゃん!
んなことなら、西千葉まで2往復
てな感じで空模様ばかり云ってるうちに、すっかり遅くなり盛りを過ぎてしまいました。
駄バラ3きょうだい長子の桃色です。
今シーズンは大当たり!
何せ剪定省略ですのでスプレーなんですけど、一輪咲きに劣らぬ大きさにまで育ちましてね。
誰かさんが居間に使ってる2階の洋間からが観察スポット、そうなんです、背が高すぎて並んだら見えませんので。
初冬に一家総出でチト手を加え、痛い思いをした甲斐がありました。

さて相変わらず進展がないですね。もういい加減、税金の無駄使い…
おっと、知床と道志村の話です。
正直それがあり、出そうで出ないはなんとやら状態になってたここ一両日です。
そんな折みたニュースタイトルの『あおり運転でも書類送検』の文字。
視聴してみて聊か驚愕、主語はなんと、あの松永を中傷したっての!
ああ、これで俄然胡散臭くなりました。出来レースの可能性、対従前比3倍増ってとこです。
タッグパートナーの木村響子の時、或いは滝本太郎の時の加害者ってのと同じ匂いがします。
これにて、本記事の投稿内容は決まりました。
例の、カニックスの原型が『いつまでこんな事。。。』に残ってました。

「恨みわび…」

目指せ!! 平成の女蜀山人! 閉鎖後加筆(抜粋)


恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋にくちなむ 名こそをしけれ


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さてさて季節は巡り、「葛の葉の うらみてもなほ」の続編に、藤原定家撰・もっともポピュラーな和歌集である小倉山百人一首の恨みの歌が出てまいりました。
と申しましても、本日の加筆は、65番相模の後拾遺和歌集<恋四・八一五>に原典するこの歌を詳説することを目的としません。
だって、あまりにもクサい歌だもの。ねえ、
「つれない人を恨み(身の不運を嘆いて)涙で乾く間もない(なく朽ちてしまいそうな)袖さえあるのに、(その上この恋のために評判を落として)朽ち果てるであろうわが名が惜しいことである」
だなんて!
私メの気性では、「"故意"にくちなむ17年長月」、だなんて、一部にしか分からない謎かけで、茶々入れてしまいそう、
てな訳で、「恨み」のキーワードで本加筆展開いたしますです。

「"故意"に~」だかどうだかはさておきましても、一昨年9月に閉鎖宣言した 目指せ!! 平成の女蜀山人! でありますが、その後も色々やっておりまして、本日お題の「恨み」についても別のBlogに書いたことがあります。
えー、ご案内します。先ずはこちらからご覧ください。

果たして、恨みとは不毛なものなのであろうか?

タイトルのとおり、世に言われているとこの「恨みからは何も生まれない。さっさと捨ててしまえ」に対する反論めいた論述稿になってます。
で、です。
話は突然ながら~

「カニ座の超電磁波を呼ぶのだ!」

これ、ご存知?
いやいや、またまた仕入れましたる古~い話、特撮テレビ番組「マグマ大使」中の台詞だそうなんですよ。
反転文字、クリックして見ていただきました?
ねえ、47回と48回にカニックスなる怪獣が出てきてるでしょう。
これが、その回の主役である人物の恨みの化身なんです。
いや、化身というよりは…
まあ、筋を書いていきましょう。

日光東照宮の神主である主役は、いろは坂での交通事故でたった一人の孫を失います。
大事な孫を失った彼は放心状態、寝ても覚めても孫のことばかり、やがて自分が巨大な怪獣となり、孫を奪った(当時の)近代交通網を破壊している夢を見るようになるのです。
ところが神主の夢と同時に、現実に電磁波怪獣カニックスが新宿に出現!
ああ、先に言ってますね。そうなんです、神主にはカニ座の超電磁波を呼ぶ超能力があり、それが彼の憎しみの意思と共鳴して巨大怪獣となって暴れているのです。
となると、マグマ大使は困窮、いつものように怪獣を倒してしまったら、守ろうとしている人間のひとりを殺してしまうことになりますから。
敵ボスである「ゴア」はせせら笑います。「マグマよ、お前の大好きな人間を殺すのか?」と。

でもまあ、ここはどんでん返しあり。
カニックスを倒したと同時に死んだように見えていた神主は蘇生します。
「人間を恨む(神主の)心だけを殺した」んだと。
うん、某国営放送の大河ドラマ。これもまた巡り巡って今やってるのは「風林火山」ですけど、なんか予告によれば次回は似たような筋だとか。
「勘助討たれる」、武田晴信は山本勘助の武田への復讐心を討ち取る…
ちょうどお誂え向きの筋紹介を挟んだところで、手塚治虫原作・マグマ大使に戻します。

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えっーと、次回である48回はと言えば。
狡猾なゴアが、電磁波怪獣カニックスという地球征服のための手駒になりそうな逸材を見逃す訳がありません。
巧みに超能力所持者に近づき、超電磁波を呼ぶように唆します。
命の恩人であるマグマ大使との約束を破るわけにはいかないとひとたびは拒絶する神主、宥めたりすかしたりのゴア。
定番ですよね。最後は、事故死した孫の幻影を見せとうとう彼の恨み憎しみを復活させます。

再び日光にカニックス出現!
新宿の時よりもタチが悪いことに、今回は神主の意思どおりには動かない、そう、もうゴアの配下となっているカニックスなのです。
しかも、カニックスを倒したら神主の命もまた失われている点は前と同様、マグマは創造主・アースに詰め寄ります。

「何故カニックスを倒していけないのですか? (神主)ひとりの命ために多くの命が失われているのです!」

ひとりの命も大勢の命も尊さは同じと諭されカニックスに攻撃できないマグマ、さらにいたぶるためにゴアはカニックスに小学校を襲わせます。
人間どもをしてその男と同じく愛とか言う愚かなる感情から生まれる悲しみ憎しみをもたらせしむるために、若い命を、と。
ここでマグマは、アースの諭しに背きカニックスを倒すのです。
「大好きな人間を殺しおったわ」と捨て台詞を吐いて去るゴアには目もくれず、神主の亡骸に話しかけるマグマ。

「貴方はお孫さんを失ってこんなにも悲しみました。私は、貴方の悲しみが分かりますから、同じ悲しみに打ちひしがれる人たちがこれ以上増えるのには耐えられませんでした。アース様も解って下さると思います」

とまあ、これが「カニ座の超電磁波を呼ぶのだ!」のお話。
先んじてご紹介した、サディズムに花束を! で論じたところの「恨み有効利用」の失敗例ですね。

で、何で恨み二題を並べたかなんです。

「小学生の交通事故死」で思いつきませんか?
そうなんですよ、例のクラブきっずの件が報じられてから、手前どもとの付き合いの長い方にはお馴染みの「誰かさん」が、「カニ座の~」ばっかり繰り返すものだから。
ようやく元ネタ聞き出しに漕ぎ着けました。
おっと、おっと続けます。クラブきっずに話題は移っていたんですね。
というもののですよ。
サド花とも別なBlogで、クラブきっず・渡邉敏郎被告人のことは既に話しているし~
もう時間も経っていることでさしたる注目も集まらないであろうし~
ここは、ひとつ大胆に(本当に言いたかった)被害者の側に触れることにしましょうか。

正確に言います。
被害者と言いました。
けど、この方たちは渡邉敏郎なる人物の趣向性癖なるものの被害者ではありません、刑事事件の被害者です。
そして、事故という名の殺人の被害の肉親です。
この方たちは、事故死した肉親の写真等をWEB公開している、事故をなくすための世論惹起を目的とするとして。

うん、結構です。
もし本当に目的どおりになるなら、先の方の例であげた「恨みの有効利用例」にもなりましょう。
けど、けど、果たして? なんですよねえ。

ホント、どなたかがうまいこと言ってましたよ。「仏壇を全世界にTV放映するようなもの」
「視聴」した人は、手を合わせる。まあねえ、けど、それで本当に事故が減るのでしょうか?
手を合わせる、さもないと人非人呼ばわりされるかもしれないから…
いや、変なことは書かないほうがいい、「仏壇を全世界にTV放映するようなもの」と繰り返しましょう。

いやいや、やっぱり言う。自分と同じ悲しみを味わう人をなくす為に(敢えて)死んだ肉親の写真を公開してるんだというのなら、件の渡邊告訴は何なんでしょう?
全くおかしいですね。
渡邊氏が貴方のお子さんを撥ねたとでも?
貴方のお子さんを殺した自動車の製造責任者か、道路の管理者とでも?
少なくとも、事故死に関しては渡邊氏は何らの関与はない、全く責任のない者への八つ当たりです。

死者に対する冒涜という。けど冒涜されたのは死者ですよ、もう意思はないのです。
人の口どころか「死人の口」を借りて、自分たちの恨みを晴らすようなやり方には反発を覚えます。
死人に口なし、同じく耳なし、死者の言葉には何人も反論すること値わざりし…
ずるい、ずるいですよ。

何よりもですよ。
渡邊氏告訴が本来の目的たる交通事故減に繋がるとでも?
ここが、チト捻じ曲がっているというのですよ、私。
お話したマグマ大使・47-48回の神主を彷彿させるところであります、
とまで言ったら口が過ぎるものの、弁護士、ああ遺族代理人の弁護士ですね。
この人たちは、『ゴア』である、と言いきっちまっていいでしょう。ちっとも正義なんかではありません。

まだまだ言いたいこともありますけどね。
そうですよ。(マスコミ造語でいうところの)いじめ自殺とやらの遺族あたりは、もっと酷い、と始めたら際限なくなってしまいますのでここらにします。
いずれにせよ、恨みの有効活用は非常に難しいもの、「恨みわび~」なんて歌でも詠んで昇華してしまうのが無難なところなのかもしれません。

以上、目指せ!! 平成の女蜀山人! の守備範囲から少々外れたストレートな言い回しでの論説に中々オチが見つけられなかった 齋藤杏花 (さいとうあんな)当時のHN・sato8644@yahoo.co.jp がおおくりしました。

[2007/02/26 21:37]

何かマグマ大使の筋が、チト、あやふやですね。
そうなんでした、レンタルビデオで借りて正しいストーリーを視聴したのはその後の事、上記2007/02/26の時点では親たちの記憶が唯一のソースでした。

えっと、ここで後先ながら、新カテゴリ『sato8644@yahoo.co.jp の いつまでこんな事。。。 (番外3)』の運営方針をば。
先ずは、記事日付ですが、投稿日とし当初の日付は文中に記すものとします。
FB復刻カテの中途までやってたよう、当初日付に遡及して投稿は致しません。
それと、復元文中の反転リンクは張らぬものとします。
主に手間の問題でありますが、既存稿とのパラドックスを起す可能性もございますので。
いえいえ、意味は正反対。
気が向けば朱記いたしますので、どうか本BLOGのあちこちをご覧の上、齋藤杏花 (さいとうあんな)が終始一貫してるってか、昔から全然変わってないって事をお楽しみ頂けたら、幸いです。

とはいっても。

本記事に限っては先に、
>果たして、恨みとは不毛なものなのであろうか?
に触れておかねば、噺は半分しかつうじませんでしたね。
これまた後先で『サディズムに花束を!』から更に一年前の2006年の投稿を復刻します。


果たして、恨みとは不毛なものなのであろうか?


さて、今年もまたである。
広島・長崎の原爆忌に様々な式典がとり行われた。

「2度と過ちは繰り返しません」「戦争がなくなることを…」

まあ、書きたいことは山とある。
だが、それを書き出したらきりがないし、なによりもサイト趣旨から外れてしまう。
であるが故、ただ一点だけとしよう。

何ゆえに、落とされた側の国が『平和の誓い』をしなければならないのか?
落としたB29… この戦闘機を見ても、(米国民に対する)恨みの心は起きないとの旨の当事者遺族の声も聞いた。
まあ、この件に関してだけでなく全てのことは、当事者になってみなければ分からないとはいうものの…
やはり、人間感情にも最大公約数的なものはあろう。悲惨な目にあった人たちに心に恨みがないというのは合点がゆかぬ。

といいつつ、またしても自らの書いたことを否定するような内容に続ける。
両原爆忌と平行して、満州からの引き上げに関する資料展がとり行われている。
満州からの引き上げであるか。当時のソ連という国の、第二次世界大戦末期及び終了後における我が国に対する仕打ちにより、どれだけ多くの同胞が理不尽且つ悲惨な体験をしたというのか?
にも拘らず、我が国には然したる嫌露(旧ソ連)感情というものはない。
いやそれどころか、ソ連の日ソ中立条約破棄という史実すら忘れられつつある。
「熱しやすく冷めやすい」と一口に括ってしまえばそれまでなのだが。これもまた日本人感情の最大公約数であるか。

何故であろう。
ひとつには。
「恨みからは何も生まれない。さっさと捨ててしまえ」
という美学めいたものがあるせいとも思料する。
果たして?
ここにシベリアからの引揚げ者の証言がある。

その方には、一つの宿願があった。
軍隊時代に自分を苛め抜いた上官を斬り殺すこと。
そのために彼は、一振りの日本刀を隠し持った。
そう、捕虜がそんなものをもっていていい訳がない。隠し持っていたのである。
酷寒、飢餓、拷問とありとあらゆる苦難を乗り越え、彼は日本へと生還してきた。
そして、件の上官の下宿を訪ねて見ると、位牌がひとつ。
奇声一声、彼は、どんなことがあっても肌身離さなかった日本刀を畳へ突き立てて戻ったという。

「これ(=上官を斬り殺すという宿願)がなかったら、生きて日本に戻ることもなかっただろうなあ」
すっかり好々爺となった彼は、笑いながら語る。
何度か論じてきた復讐、加虐… 今度は加虐的復讐心のほうか?
サディズムを有効利用したこの方は、今なおお元気である。
有効利用といってよいであろう? 半世紀以上も前に鬼界に入っていたところなのである。

断っておくが論者は、恨みをもつことの是々非々議論を提起しようとしているのではない。
恨みをモチベーションに命を長らえた例もあるという事例を提出しているのである。

杜子春の稿で俎上にあげた7つの心… その中にも怒、悪(お)があった。
怒り恨み悪(にく)むというのもまた、素晴らしくも偉大なる人の心なのではあるまいか?
白居易は長恨歌。


まあ、これまたナイスタイミング!
キーワード『ソ連』で今現在に繋がります。

んで、この稿、意識して書いた相手からお褒めを頂きましてね。
ふふん「てめえが消えれば私も消える」ってヤツね。
何度かお話してる『パクリのおっさん』です。

そして今現在、某の付かないツイッターで一人健在。
還暦過ぎて?
そうだよ。花のJKが30後半に差し掛かってるんだもの。
てめえひとんが年喰ったと思ったら大間違い…

年取るって面白いですね。
私は楽しくて仕方ありません。

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