母の日を万葉集に検証しようと試みる齋藤杏花 (さいとうあんな) の BLOGの記事 ←何重構造の修辞かね?、あはっ!
万葉集 万葉の人々 万葉のこころ 犬養孝 齋藤杏花facebook Facebook 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 カーネーション 母の日 知床観光船 道志村 我が母の 袖もち撫でて 我が故に 泣きし心を 忘らえのかも 物部乎刀良 誰そこの 我がやど来呼ぶ たらちねの 母にころはえ 物思ふ我を 正に心緒を述ぶ 古くて新しい古典 読売新聞 えらけいこ

さてさてさてさて、もう一個、さて。
今年もやって参りました、カーネーション大寄の日!
えー、今となれば一昨日の読売(首都圏)。
これ(冒頭画像)可笑しかったですね。いや、上手く出来てるって意味です。
ちゃんと一面から順に読んでる人にはわがるのデス。。。
でね、財布忘れて隣駅まで買い物に行っちまったってドシ噺の言い訳なんですけどね。
白いカーネーションを置いてる店がなくて、あせりまくってあっちゃこっちゃ探し回り、それで心中穏やかでなかったんですよ。
誰かからの頼まれてた分もあるので数が要る。結局灯台下暗しで、すぐ近くの切花屋で白っぽいの集めて員数合わしたんですけど、その際の会話。
「父ったら生前、同居に虚礼もなかろうって全くやんなかったもんで、せめて死後はと言い訳してまして」
「どなた様もみんなそうなんですよ」
おばさんよ、ちょっと待てい。だったら、赤よりも白のカーネーションの方が大量に生産されてていいはず、
あんも調子合わしてくんなくていいです。
真の理由は、コロナ禍で花農家が機能してないためってことらしいですけど、ここらも早期巻き返しを期待するとこです。
でね。
いや楽屋裏を明かせば上まで書いたとこで一息入れて、
>知床観光船事故 海上・海中で行方不明者を捜索。山梨・道志村 手掛かり求めきょうも40人態勢で捜索
>山梨・道志村 手掛かり求めきょうも40人態勢で捜索
の進展を待ってみたんですが、未だに動きなし。
仕方ない、見切り発車で頭にあったダークイメージ・母の日記述を先にしてみましょう。
灯台下暗し、で、道志村も遊覧船も発見はごく近くだったんですよねえ。
母の日というなら話は取り敢えずは前者です。
くどいようですが、成田市在住の小倉とも子さん。
今般の発見が亡くなった下のお嬢さんからの、何よりの母の日プレゼントと考えることは出来ませんか?
骨まで愛して。決しておちゃらけた気分で投稿した訳ではありません。
ここで、齋藤杏花 (さいとうあんな)中の人の極々内輪の話を披露すればです。
生来のデブしょーで今の状態なら飛行機や船には絶対乗る事はないのですが、もし状況が変わって乗ることとなり、且つ不幸にして墜落・沈没することとなったとしたら…
機会あるごとに、私、絶対に探してくれるな、と母には言ってるんです。
貴女の娘もイザナミの子孫、グチャグチャになった姿を人目に晒すのは潔しとしませんもので、と。
そして、最近はものの解る様になった子どもたちにも。
アンタたちのお母さんは必ず帰ってくるから。(三人の胸を順に摩って)ここんとこにね、って。
おっと、本題。
日曜恒例の万葉集でした。
万葉集の母の歌ならもう、散々に噺したもんですから、流石にもう残ってまいと思ってたんですが、中々どうして。
こんなんは如何ですか?
巻二十4356、またしても所謂ひとつの防人の歌です。
我が母の 袖もち撫でて 我が故に 泣きし心を 忘らえのかも
作者は山辺郡上丁・物部乎刀良とあります。
出ましたねえ、山辺郡、上総11郡の一つで、またしてもおらほうです。
ん?北隣の武射郡と合併して山武郡になった訳ですわ。
で歌なんですが、有名な父母が~と同趣旨に、親が自分をいとおしんでくれたことをしみじみ思い返してる訳です。
しかも、両親のうちの母にフォーカスを絞ってる分だけ、より一層に情愛が強く、母の日に相応しい…
って、もって行こうと思ったらなんと、これら、既に噺してたんですわ。
ままよ、ならこんなんはどうです?
誰そこの 我がやど来呼ぶ たらちねの 母にころはえ 物思ふ我を
巻十一2527は作者不記載歌、正に心緒を述ぶ、つまりストレートにホンネを吐く歌の部に載ってますから、これが万葉人の実態だった訳です。
何て古くて新しい古典!
の決まり文句に行く前に、念の為復習してきましょう。
当時、名前を聞かれて答えるってのは求婚承諾の意思表示だった事を忘れてはならないでしょう。
ですから2527は、「母親にしかれらてブルーな時にぃ…誰のなのよぉ?ナンパして来んの!」ってことでございまして、まあまあ。
二句切れ五七調の男性っぽい響きは、到底乙女の声とは思えず…
でも嫌いじゃないですよ。いやいや、こーゆーの大好きです。
実際、この私の母親観なんてのは将にこんなもんですし、また私自身娘たちには程なくこう思われることでしょうね。
先に述べた防人の歌も母親観なら、後の方もまた母親観。
ここでもまた人間歌謡・万葉集がありました。
って案外上手く纏まったぞ。
以上、母の日2022に際しての長舌を駆使する 齋藤杏花 (さいとうあんな) の滅茶マジ万葉談義でした。