【ネタばれ注意!】赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(青柳碧人) をこれから読もうとお考えの方は、絶対に本稿を御覧にならないで下さい!!
真冬に逆戻り 電力需要逼迫 停電の恐れ 暑さ寒さも彼岸まで 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 むかしむかしあるところに、死体がありました。 むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。 青柳碧人 ミステリー 齋藤杏花 (さいとうあんな) 齋藤杏花 楽天スーパーポイント 昔話 赤ずきん ヘンゼルとグレーテル 古典フロイト 池波正太郎ワールド シモネタおひいさま ペロぺロ遊び カブアンナ ネタばれ注意!
何ですか?!電力需要逼迫で危機的っての?
停電の恐れだあ、んなバカな!
原発止めろのアカを黙らす為の脅しに決まってますよ、事実停電なんて…
…すみません、のっけから大脱線しました。
さてさて天候が安定しないのが春という季節なのです。
昨日は、参ったっスよ。
脅して来た天気予報どおり、ホント、真冬に逆戻り!
暑さ寒さも彼岸まで、お彼岸も中日過ぎたってのにねえ。
こんな日はこんな日で、本でも読んでりゃいい、と手を付け出したのが、標記『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(青柳碧人)』なんです。
…いや明らかにニュアンスが違う。前作同様なにせボリュームがないもんで、読み出したらあっというまに終わってしまう、
それじゃ楽しみがなくなるので、例えば本稿の構想を練るなど他の事を挟み、引き伸ばしつつ読んでいる訳です。
そうそう、近頃なんとかスーパーポイントってのがとみに稼げなくなってるので、容易に書籍も揃わないのです。
再度そうそう。やはりポイント消化の目的が入って入手した書籍なんですよ。
だから…ねっ!で御座います。
先程、前作といいましたね。これまた不正確です。
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の続編は、『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』ですよ。
私も実際、これと交換するつもりだったんですがね。
文庫版がない上に、古本でも容易に値が下がんないときてやんの。
而してる内に、なんとかポイントの期限付きが切れてしまいそうに…
やむを得ず、適度に相場の下がってる本書にしました。
いや、コロナ禍の現況で古本は如何なものかと気を揉んだんですが、謳い文句どおりの新品同様。
それでも、アルコールなど吹きかけてから読み始めたとこです。
一言で言えば日本昔話のむかしむかし~に対して、本・赤ずきん~は世界昔話がベースになってます。
だが構成の決定的な違いがあり、ここが肝心なんですが、オムニバス形式で単話が並んでいたむかしむかしと異なり、本作はあくまでも一本の話、
タイトルの通りの赤ずきんの昔話で、そのクエストの途中で別の昔話を体験するって物語になんですわ。
画像の赤ずきんをご覧になりました?
そうですよね。昔話+ミステリー、否、昔話×ミステリーなんですから、赤ずきん探偵が快刀乱麻、難事件を解決していくって筋なんですが。
現在全4章の内、一章シンデレラ、二章ヘンゼルとグレーテルを読み終え、三章の眠り姫に入ったところでの感想なんですが。
そうですね、前稿(これは正真正銘前稿)と同じく、一点集中でレビューしましょう。
まあ申し上げたよう、齋藤杏花 (さいとうあんな)は元々ミステリーなんてのには関心がありません。
ですのでトリック等には殆ど興味がわかない、一章読み二章に入って、
「やっばこれも、元話の主人公が犯人か」
などとあっさり読み飛ばそうとしたとこです。
最後の最後でさりげないどんでん返し、
どんでん返しは当らないかもしれませんが、下手人グレーテルがわざと(犯行を仄めかす様な言動をして)お縄になろうとしたのでは?という記述があるのですわ。
ヘンゼルにとっては甘くグレーテルにとっては苦痛の密室…
なんとも怪しくも艶かしい記述ですね。これが今はなき、お義姉ちゃん、シモネタおひいさまの久仁子さんなら無尽蔵に話が広がるんでしょうがね。
未熟者の私は、ペロぺロ遊びかな?と思う程度です。
ん?男児は女児の股間を去勢痕と思い込み、傷を治してやろうと本能的に舐めてしまう、ての。
古典フロイトですね。
まあまあ、フロイトは別にしても、こうした人の心のアヤの描写、池波正太郎ワールドみたいなのは、齋藤杏花 (さいとうあんな)の最も好むところでありますので、大いに心引かれました。
そうだ、そうだ、思い出した。
いつぞやのカブアンナですよ。
カブには妹が一人いると密かに報じられてましたが、なんと、その妹ってのがアンナ、埼玉朝霞の同名さんと同い年だっていうんだから、これまた…
おっとまた脱線!
さて、『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』は流れからして、少々長めの最終第四章で赤ずきん本来の話になって大円団(←大団円のマチガイなの?)なのだと推測されますが、果たして?
楽しみに読み進めるとします。
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(2022.3.25)
読み終わっちまいました。
カンペキ、ネタ晴らししますので、そのお積りで。
予想は若干違いましたね。
最終4章出だしは、マッチ売りの少女の話になるのです。
暫しは赤ずきんと交互に元話及び後日談が進み、やがて交わり終には1-3章のキャラまでが登場し一本の話となってクライマックスを迎えるのです。