秋の名月とお彼岸がきっちり重なった今年の暦。その中で本日は彼岸の中日です

ヤだな。おらほう熱帯夜の予報が出てたけど、どうやら当たりだったみたいですね。
その割にはあっちいと感じなかった、これが『暑さに身体が慣れた』ってことなのかな?
暑さ寒さもなんとやら、今日一日が始まりました。

夕べの十六夜は、絵に描いたような『雨降りお月』↓
↑でしたわ。

宵の口は結構見えてたんですよ。満月よりも十六夜の方が丸い、ってなことで、レモン色の綺麗なお月様
一昨日の十五夜より雲はより厚く切れ間もはっきりしてて、散々に歌った童謡『月』(注: 文末) に近い光景かな、よし上ってきたら本格的に観月しべえか、
などと思ってたら、突如の雨音。
観月ならぬ片づけの為にベランダに出たら、なんと雲にめげることもなく十六夜月がその名のとおりにいざよってる、濡れるのを忘れ暫く見入ってしまった訳です。
こうしてみると月の最大照度 -10.6 (注: 手元の古い図鑑ではこう記されてるけど、今ネットで調べてみたら -12.7等級と) は伊達ではありませんね。
現代は街頭ですっかり忘れられてしまいましたが、昔は月明かりが夜道の助けになってた事がよく分かりました。
いや注意深く空を見上げてると、ホント、こんな事があるんですね。風流な思いをしました。
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そして今晩は立待月、そして気付いてみればまーた国民の祝日・秋分の日、お彼岸の中日です。
前者ばかり頭にあって後者の事は、はは、こってり忘れてましたわ。
我が家も世代様式のビミョーな変化で、急激にお彼岸を意識しなくなったもんです。
秋分の日ねえ。
俗に昼の長さと夜の長さが等しくなる日と言われてるけど実は昼の方が長い、これは春の時さんざっぱら云いました
今日は宗教行事の噺でもしましょうか、これも前に云ったかもですけど。

彼岸、彼の岸ですよね。
このとおり死を美化する傾向の仏教では、死者は別のユートピアみたいな事とこに行ってしまうって考えなんですよね。
守り人シリーズの「サグ」vs「ナユグ」みたいな平行世界でない、きっちり別の場所です。
だからこそ彼の岸からこちらに戻ってくる盆と言う年中行事が存在するのです。

そうなるとですよ。

ここに位牌というアイテムがあります。
これ、矛盾ですよね。
彼の岸に行っちまってるんですから、仏様はこの俗世に存在する訳がない、
事実本場の仏教では位牌は存在しません。
実はこれ、儒教の忠孝思想から生まれたものなんですよ。
死んだ直系尊属の名前を書いて朝な夕なに手を合せる…
仏教が北伝する仮定で土地土地の土来宗教と合体したせいである事は想像に難くありません。

いやあ、仏教ってホント、何だかわかんないものですね、あはっ!

2021-09-23 06:46:42

注: 含"逆さ言葉"。

♪~ たで たで が・き・つ
   いるーま いるーま いるまんま~
   のぉんぼ なうよ が・き・つ~~

「逆さで歌ってよ」「今度はちゃんと」とせがまれ何度同じ唄を。
ご近所に聞かれたら…
って皆、私誕生前からの顔なじみで、先刻ご存知です、はい。